サッカーのワールドカップが始まります。熱烈なサッカーファンではない私も、この時期はサッカーの戦術やら代表選手の特徴やらを知ったように話したくなります。
普段あまり見ないサッカー番組を見ていてふと気付いたのですが、サッカー解説では他のスポーツで滅多に使わない「連動」という言葉を良く使うような気がするのです。
「連動」というのは、一部が動くとその他の部分も同時に動く状態を言うのだと思います。陸上のリレーのように、バトンを渡していくのではなく、味方がボールを持った瞬間に、遠く離れた選手たちが同時に同じ意図を持って動き始める、そういう状態がサッカーの理想的な動きのようです。団体で行う球技は多かれ少なかれこういう動きが必要でしょうが、サッカーはそれが特に際立っているのかもしれません。
じつはリハビリでも「連動」は非常に大切な要素になります。
ご存知のように、「リハビリ」とは「悪い所を治す方法」ではありません。「悪い所を治す方法」は「治療」と言いまして、私は「リハビリ」とは区別して考えています。
病気や怪我の中には治らないものもあります。つまり治らないまま「治療」を終えざるを得ないことがあります。治らないからおしまい、ではありません。そこからが「リハビリ」の出番です。
「リハビリ」は、「悪い所が治らなくても良くする方法」です。
何を良くするのかというと、「日々の生活」を良くすることになります。
悪いところが治らなくても日々の生活が良くなるためにはどうするのかというと、
①治らない部分と治る部分を見極めて、治療可能な部分を最大限治療する
②残されている健康的な部分を拡大していき、不健康な部分を補っていく
③道具や制度を利用してサポートしていく
「リハビリ」が必要になった方には、この3つのうちのどれか、もしくは全てが必要です。これらがそろって、初めて「リハビリをしている」と言えるのかもしれません。
「日々の生活」に戻るためには退院しなければなりません。退院は早ければ早いほど「日々の生活」にスムーズに戻れます。より早く、より良い状態で退院するためには、
①⇒②⇒③というリレーをするのではなく、①~③に関わる全ての職種が「連動」する必要があるのです。
一流の選手たちの動きは、見ていて気持ち良いというか、素人が見ても「すごい」と思える部分があります。4年に1度、超一流のサッカーを見ることで、自分もこんな「動き」をしないといけないな、と思ったりします。
4年後のブラジル目指して、頑張れニッポン!