転ばぬ先の杖…転んだら? | masamasaのブログ

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リハビリのこと、庭のこと、コペンのこと

御高齢になると、転倒しやすくなります。

リハビリをする際、杖の使用を勧めると「まだ杖には頼りたくない」、「杖を使うと歩けなくなる」
と話される方が少なくありませんが、リハビリが必要になった方はリハビリが必要ない方に比べて圧倒的に転倒する可能性が高まっています。身体を丈夫にするために転倒して骨折する危険を冒すというのでは「本末転倒」です。まずは「転ばぬ先の杖」、安全で活動的な生活を送る工夫をしていきましょう。

では、転んでしまったらどうしましょう。いつまでも痛ければ整形外科へ行って御医者さんに診てもらおうと思うでしょうが、実はここに大きな落とし穴が…

御高齢の方、特に認知症を患っていると、痛みの感覚が曖昧になっている場合があります。

当院に歩いて入院してきて、ベッドに寝たとたん「膝が痛い」と訴えられていた方、膝は問題なく、大腿骨頚部が完全に折れていました。歩いていたのに!

知り合いの理学療法士から聞いた話ですが、大腿骨頚部骨折・手術から数年たった方の歩行訓練をしていて、どうも普通じゃないのでレントゲンを撮ってもらったら股関節がなくなっていて、骨盤に大腿骨が刺さった状態だったとか。それでも本人は痛くなくて、今でも歩行器で元気に歩いていると…!

数日前に転倒して「腕以外は痛くない」とおっしゃっていた方、それから数日後、急に脚が痛くなって整形外科へ行ったら「大腿骨頚部骨折」だった…数日間歩いていましたが!

骨折といえば「すごく痛いもの」と思いがちです。痛くなければ大丈夫だと思うのが普通でしょうが、実はそうでもないということです。

転んでしまったら、まずは整形外科へ行き、痛くなくても股関節の写真をとってもらいましょう。認知症がある場合、痛くないから折れていない、と言いきれないです。痛くなくても、折れた状態で歩いてしまうと、治るものも治らなくなる可能性があります。

転ばぬ先の杖、転んだら御医者さんへ。です。