こんにちは、受験パパ@NAGOYAです。

いよいよ、来春開校となる愛知県立中高一貫校の入学試験が、1年後に実施されることとなりますね。

既存の愛知難関中高一貫校と比較されることになるであろう、「探求学習重視の中高一貫校」として、

  • スーパーサイエンススクール実施校:明和高校、半田高校、刈谷高校
  • グローバル探求実施校:津島高校

の「附属中学校」が初年度に開設されることとなります。
今後、入試までの具体的なスケジュールは、愛知県からの公表されている資料では以下のとおりです。

※明和高校附属中学校説明会資料

https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/480060.pdf

以前にもお話ししましたが、入学試験の実施方法はちょっと変わっているな、と思います。具体的には、

  • 教科毎の試験ではない(=適性検査型と思われる)
  • すべて選択問題
  • 一次試験で入学定員の約2倍の合格者を発表し、二次試験で入学定員まで絞りこむ。

というものです。

入学試験(学科)については、以前投稿した内容がありますので、私の意見はそちらをご一読ください。


投稿後に入学試験(学科)のサンプルが公表されていますので、私なりの考えを追加で述べさせていただければ、「暗記よりも思考力重視が鮮明だ。」というものです。
選択問題とはいえ、正解をなかなか選びにくいように随分と工夫しているなと思います。

二次試験(面接)は、説明資料を読んでもよくわかりません。
「チェンジ・メーカーを求める!」とありますが、具体的にどんな特性の児童を求めているのかが今一つわかりにくい印象です。
これは、数回経験しないことには、具体的な基準が定まらないように思います。

愛知県立中高一貫校は、「併設型」なので、高校入試でも生徒を募集します。というか定員からいえば、依然としてこちらが「メイン」です。
(明和高校の場合:中高一貫校の定員80名、高校からの入学定員は240名となりそうです。)
この点は、同じく高校からの募集も行っている東海高校、滝高校とは求めているものが全く違うように思います。
両校とも高校からの入学は中学校からの持ち上がり(内進生)に対して、高校から入学する生徒(外進生)はぐっと少ない人数です。

学校として育てていこうとする生徒は、内進生であることが明確ではないかと思います。

今回の中高一貫校の中で「異彩を放っている」のは、津島高校附属中学校でしょう。
この学校だけが生徒募集のエリアが「愛知県全域」であり、かつ「国際探求」と明確に既存の学校とはカリキュラムが違うことを宣言しています。
将来は、国際バカロレアの導入を目指すことも明言しています。
もしかすると「大化け」し、海外の有名大学に多くの生徒が進学していくような名門校になるかもしれません。

一方、二次導入校は、探求学習重視の中高一貫校としては、

  • スーパーサイエンススクール実施校:豊田西高校、時習館高校
  • グローバル探求実施校:西尾高校

の附属中学校となります。時習館高校はグローバル探求実施も一部で行うようです。

以前もお話しましたように、愛知県立中高一貫校の入試の形態は、私立学校のそれとはあまりにも内容が違うために、愛知難関私立中学校と愛知県立中高一貫校を併願することが、正直なところかなり難しいように思います。
ただ、愛知難関私立中学校に合格するような大変優秀なお子さんの中には、大して愛知県立中高一貫校向けの受験勉強をしなくても、合格してしまうような「強者(つわもの)」もいるものと考えられます。

このあたりがどのように動くのか、ちょっと想像がつかないな、というのが正直なところです。

初年度から動向に注目していきたいと思います。