こんにちは、受験パパ@NAGOYAです。


今回は、4月5日より連載している「日本の教育、かくあるべし!」を一旦休載し、先日(というよりちょっと前)「MY NICHINOKEN」で公表されました(というか、今春の「オン・ザ・ロード」ですでに公表されていると思います。)「2024年度入学試験(愛知県)」の結果(日能研判定テストより)について少しお話ししたいと思います。 
ちなみに、「MY NICHINOKEN」は機能はかなり限定されますが、卒業生は今でもそれなりに閲覧できます。

 

なお、今回は3年前から投稿しています以下の記事↓と同じ体裁でお話ししていきます。

 こちらもあわせてご覧いただけると、尚更良いかと思います。

 『「2022年度入学試験(愛知県)」の結果(日能研判定テストより)』こんにちは、受験パパ@NAGOYAです。今回は、先日「MY NICHINOKEN」で公表されました(というか、今春の「オン・ザ・ロード」ですでに公表されている…リンクameblo.jp

 

 

愛知県における私立中学校全体の入試結果や各学校の入試問題の出題傾向などの解説は、「中学受験専門学習塾」である日能研東海様に引き続きお任せし、私は、愛知難関校である「東海中学校」、「南山中学校女子部」、「滝中学校」の合否結果を、日能研が主催する「判定テスト」の偏差値との関係でお話ししたいと思います。

 

それでは、各校の結果を見ていきましよう。

なお、偏差値は「年間平均偏差値」です。また、合格者数は「繰り上げ合格者」を含みます。
 

まずは「東海中学校」からお話しします。

偏差値帯毎に合格率を比較すると、

  • 偏差値70以上 全員合格 
  • 偏差値65~70 涙を呑んだ生徒がいます。
  • 偏差値60~65 昨年度の合格率が約7割6分から、今年度は約8割
  • 偏差値55~60 今年度も4割強という結果
  • 偏差値50~55 昨年度と同様、数名の合格者のみ
  • 偏差値50未満 合格者なし

というものでした。

この結果を踏まえ、結果R4偏差値は「60」となっています。

合格者数は132名から150名と18名増加しています。全体的に合格率が上がったことが合格者数増に結びついたようです。
なお、日能研生全体の合格率は、今年度は昨年度の約5割弱から約5割5分に上昇しました。
 

次に「南山中学校女子部」についてお話しします。
偏差値帯毎に合格率を比較すると、

  • 偏差値70以上 全員合格 
  • 偏差値65~70 全員合格
  • 偏差値60~65 昨年度の合格率が8割弱でしたが、今年は約7割強
  • 偏差値55~60 今年度も3割弱という厳しい結果に
  • 偏差値50~55 合格者あり
  • 偏差値50未満 合格者なし 

というものでした。
この結果を踏まえ、結果R4偏差値は「61」となっています。
今回は前年度に比べて日能研生の受験生が大きく増えたこと、そして合格者数そのものが増えたためか、偏差値60~65が振るわなかったけれど、合格者数も71名から85名と14名増加しています。

ちなみに、何故、今年度は合格者数が増えたのかはよくわかりません。原因については様々な噂があるようですが、数自身は増えていることは事実のようです。

 

以上のことを考慮しても、個人的には、今年度も結果R4偏差値の実態は「62~3」あたりではなかったかと思います。
なお、、日能研生全体の合格率は、今年度同様の約3割5分ほどになっています。結構厳しいですね。
 

最後に「滝中学校」についてお話しします。滝中学校は「共学校」ですから、男女別々にお話しし ていきます。
まず、男子の偏差値帯毎に合格率を比較すると、

  • 偏差値70以上 全員合格
  • 偏差値65~70 全員合格
  • 偏差値60~65 昨年度は約9割でしたが、今年度は約8割弱に
  • 偏差値55~60 昨年度は約5割でしたが、今年度は約4割強に
  • 偏差値50~55 昨年度同様、1 0名程度の合格者あり 
  • 偏差値50未満 合格者あり

というものでした。
この結果を踏まえ、結果R 4偏差値は「60」となっており、昨年度からやや難化しています
ただ、日能研生全体の合格率は昨年度は約4割5分でしたが、今年度は約4割7分弱に改善しています。
以上から、男子の合格者数は146名から153名と7名増加しています。
 

次に、女子の偏差値帯毎に合格率を比較すると、

  • 偏差値70以上 全員合格
  • 偏差値65~70 全員合格
  • 偏差値60~65 昨年度は約9割弱でしたが、今年度は約8割弱
  • 偏差値55~60 昨年度は約6割でしたが、今年度は約4割
  • 偏差値50~55 昨年度同様、数名の合格者あり
  • 偏差値50未満 合格者なし

というものでした。
この結果を踏まえ、結果R4難化偏差値は「60」となっています。男子同様に昨年度に比べて難化しています。
こちらも男子同様、日能研生全体の合格率は3割7分から約4割に改善しています。
以上から、女子の合格者は89名から98名と9名増加しています。


愛知難関校の実績を視てみると、2024年度入試は、南山中学女子部の合格者数増が特徴的だったいえるでしょう。

 

いずれにせよ、数年間合否実績を見てみると、愛知難関校は、引き続き日能研R4偏差値でいうと「60」前後で大きく合否が分かれるようです。

とすると、R4偏差値=合格率80%」という理解は過信しない方がよい、こととなります。

 

現在、これらの学校を目指しておられる小学6年生のお子さん及びその親御さんには、この現実をしっかり見据えて、毎日の学習に取り組んでいただきたいと思います。