こんにちは、受験パパ@NAGOYAです。
先日、愛知県に令和7年4月に開校する「公立中高一貫校」の入学者選抜方式について、その概要が発表されました。
簡単にその概要をお話しすると、
●育てたい生徒像
・答えのない課題に対して、問いを立て続けることができる生徒
・多様性を尊重し、互いの良さを生かすことができる生徒
・積極的にチャレンジし、粘り強く取り組むことができる生徒
●入学試験
※試験は、適性検査(筆記試験)と面接試験の「二段階選別」方式
1、適性検査の概要
・出題は、小学校学習指導要領の範囲内とする。
・小学校の教育活動を通して身に付けた知識・技能を活用した思考力・判断力・表現力等を測る。
・教科で区別することなく、教科横断的な問題とする。
・英語は出題しない。
・全問、選択式とする。
・合格者は、入学定員の2~2.5倍とする。
2、面接の概要
・チェンジ・メーカーの育成や探究学習にとって重要な資質(探究心、共感力、寛容性、粘り強さなど)を見る。
・志願者の体験を基にやり取りしながら資質を見出していく「リフレクション(振り返り)型」により行う。
・導入校の教育方針やカリキュラムを理解し、中高6年間、探究学習をしっかり学び続けようとする意欲や志望動機を見る。
3、調査書の取扱い
・調査書の提出は求めず、直近の通知表の写しを入学者決定の参考にする。
というものです。
私の勝手な事前予想では、名古屋大学教育学部附属中学校のような「適性試験」だとは考えていました。つまり、記述問題が「メイン」だと考えていました。
ところが、「全問選択問題」だとは大変意外でした。
ですが、その分、基礎学力の定着を重視し、奇問難問を廃した、ごくごく常識的な知識を問うてくるのだろうと思います。
また、間違いなく音楽、図工、保健体育、家庭科からも出題されるでしょう。
ですから、入学試験のメインは「面接試験」だと思います。
就職活動でも主な試験は面接ですから、同様に「練習」が必要になってくると思います。
また、年数を重ねていくと、合格者の「メインプロファイル」が出来上がっていきますから、「合格する生徒は、こんな感じだ!」を学習塾が把握してしまう気がします。
すると、面接にくる小学生が皆同じような生徒ばかりになるような気がします。
今回の公立中高一貫校では、探求型授業が各教科とも実施されるところから考えると、好奇心が強く、学習に能動的な子供が求められ、かつ志望者もそんな小学生ばかりに「なっている(=鍛えられる)」ように思います。
でも、これって、仕方がないかな、とも思うのです。
というのも、今の中学受験の試験問題も、中学校によって出題内容(傾向)、方式、教科別配点等はバラバラです。
そして、そういった入学試験に一番適合した生徒が合格・入学し、やがて校風を作っていくわけですから、入学試験の公正性を追求したとしても、自ずとある一定の「色」が存在することになりますから、限界があろうかと思います。
愛知県においては初の「公立中高一貫校」の入学試験ですから、要注目ですね。
私も、引き続き、ウォッチしていきたいと思います。