こんにちは、受験パパ@NAGOYAです。

 

一昨年も、昨年も同じことをお話ししましたが、とても重要なことだと考えていますので、昨年の記事(「新版」)をさらに加筆修正した「新々版」を掲載します。
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中学受験が終わったというのに、「気を緩めてはいけない!」と何やら煽り立てるタイトルをつけてしまいました。

ちなみに内容としては以下の記事の続きになります。↓

 

中学受験に限らず、受験が終わり、進学する学校が決まると、宿題や課題がない限り「ダラけてしまう」のは人情です。

ある意味で仕方がないかなと思います。

かく言う私も高校受験後は、すっかり「ダラけてしまった」ので、間違いありません!

 

ただ、中学受験は「新たなスタート」であって、「最終ゴール」ではありません。ここをはき違えてはいけません。

進学される中学校での新学期にて順調なスタートダッシュできることは、その後の学校生活にとって何よりも重要だと思います。

 

皆さんもご経験があるように、中学校に進学した当初、つまり4月ですが、学業に関するオリエンテーションがあったり、健康診断があったり、部活動紹介があったりと何かと行事があり、気づくとゴールデンウィークになっています。

ですから、G.W.までは、授業らしい授業は行っていないわけです。

 

10日間ほどのG.W.休み(=遊びまくってしまう大型連休!)が明けてしばらくすると、初めての「定期考査(テスト)」があります。

 

私立中学校の場合、授業進度が早く、かつ数学1(代数)、数学2(幾何)のように授業の種類が多いため、その分、試験の科目数が公立中学校の2倍ほどになります。

ちなみに私たちの子供が通う中学校の主要5教科でいうと、全部で「12種類」の授業がありましたので、ほぼその数だけ定期考査の試験があります。

公立中学校出身の私から言えば、全く信じられない試験数です。unbelievable!です。

 

そして、この最初の定期考査で躓くと、その後の挽回はなかなか容易ではないことが、想像できるかと思います。

すると、難関校に進学したのに、どうしても授業について行けず、成績が低迷してしまう状態、いわゆる「深海魚」になりかねません。

実際、私の子供が通っている中学校の定期考査でも、中学3年生の段階になると、数学の成績分布は満点から一桁点まで点数が広くばらけています。

最初の頃はそれほどでもありませんでしたが、定期考査を経るごとにドンドン成績分布がばらけていった感じです。

できる子はできる。が、できない子は全くできない。

恐ろしい状況です。おそらく成績下位の生徒は全く授業を理解できていない(俗にいう「深海魚」)と思われます。

こんな状況に至っては、何のために中学受験を必死に頑張り、難関校に入学したのか、全くわからなくなってしまいます。

 

ですから、学習習慣だけは、引き続き維持してほしいのです。

難度の高いものを大量にやる必要はありませんし、進学される中学校から宿題をきちんとサボらずにやれていれば、それで十分だと思います。

そして、わからなかったことは質問するなどして、疑問に思う(=わからない)ことを残さないことが大切です。

 

もう一つ、重要なことをお話しします。

 

中学受験で第一志望校に合格する受験生は「3割」だと言われます。これは首都圏のことで、愛知県ではそうではないかもしれません。

ただ、実力(学力)があっても志望校に合格できない場合があることが「入試の怖さ・恐ろしさ」です。

 

すると、図らずも志望校に進学できなかったお子さんの場合は、将来のこと(=高校や大学受験)を見据えて、私が前述したような準備と言いますか、取り組みをしっかりと実施されている方が多いと思います。

 

一方、実力(学力)的には厳しいものがあったけれど、「運良く」合格する場合もあります。

そんなお子さんに多いのが、合格したことの嬉しさに舞い上がってしまい、学力習慣が途切れてしまうことです。

 

上記2つの事例から言えることは、元々実力があり、その実力を維持されているお子さんと、実力が厳しいにも関わらず、おサボりしちゃったお子さんでは、最初の定期考査で驚くほど差が出ることが多くあるということです。

 

最初の定期考査は試験範囲も狭く、中学受験を経験していればさほど難しいわけではありません。そのため、平均点が恐ろしく高い場合がほとんどです。

私たちの子供が通っている中学校で言えば、平均点が「90点(しかも、満点多数!)」の科目がいくつもあり、ほとんどの科目が平均点80点以上だったと思います。

それでも生徒達の点数度数分布は思っていた以上に散らばっていることに驚きました。

つまり、最初から授業に付いていくことが難しい子供がいるということです!

 

このように、「今」気が緩んでしますと大変危険であることがお分かり頂けたでしょうか。

 

今回の話は「自戒」込めてお話ししています。

私たちの子供もこの時期(つまり中学受験終了後から卒業式まで)に「遊んじゃった」ことは確かです。

ゲームもいっぱいしたし、DVDでアニメをいっぱい観ました。

気が緩んでしまった(というか、緩ませてしまった)ことは「確か」なのです。

ですから、進学される中学校を決めたお子さんや親御さんに是非参考にしていただきたいと思うのです。

 

くどいようですが、もう一度言います。

中学受験は「スタート」であって、「ゴール」ではありません。

 

今回の受験で私立中学校に進学が決まった親御さんに一言。
もうあとちょっとだけ頑張って、お子さんの学習サポートをしてください。
勉強の内容を教える必要はもうありません。
机に座って、中学校からの宿題をきちんとやる、または計算や漢字の復習をするだけ十分です。
自然に自分で勉強をする、できることが、中学校では何よりも大切なのです。
その頑張りが、あとで大きな差になること間違いなしです。

最初で躓かないためにも、是非、お願いします!