オフィスやクラスで

浮いていると何か辛いけれど

その原因が人気の無い

趣味だったりすると

卒業してバイトやら就職やらする時には

案外と役に立つかもしれない



だって人口が減っているのだから

人気の無いものが好きなら

競争しなくても引く手数多かもしれないからね



清掃作業員などは

まさに良い例だろう



始めるのに何も準備は要らない

ただ働かせてくださいと言えば良い

労働は義務であり

人手の足りないこの時代では

おそらくどこでもとりあえずは

雇って貰えるはずだ



特にオフィスでの作業などは

こんな掃除くらい大勢居るのだから

その場の人たちが交代でやれば

わざわざお金を払ってまで

委託などしなくても良さそうなものだと

思いながら掃除機をかけるだけ



会議室やらデスク周りで

時には難しい顔を突き合わせ

時には無駄話に花を咲かせながら

一体このオフィスという場所では

どんな作業が行われているのだろうと

思いながらトイレ掃除へ向かう



オフィス掃除は簡単だ

ゴミを集めて掃除機をかけて

給湯室やトイレ掃除をする

おそらくその場に居る

誰にでも出来る作業をあえて

それしか出来ない私に与えて頂ける

こんなに有難い事は無い



有能無能に拘らず

国民たる者は何かしらの

収入を得なければならないが

上を見れば際限が無く



生活費を得る為に

努力などしたくも無いからと

仕方無しに始めたこの底辺職が

案外と相性が良かったらしく

楽しく働けている



何が好きなのかと言えば

仕事をしているという感覚にならないのが良い



一人暮らしなのだから

自宅の掃除は定期的にしなければならない

その延長で作業をするだけで

お金が振り込まれ 

同じ口座から色んな支払いが

引き落としされさえすれば

何も困る事なく暮らせる



ゴミだクズだと

馬鹿にされる度に腹が立ち

知り合いに職業なんて言えないくらい

恥ずかしいけれど止められない



正規雇用労働者になれば

少しは自信が持てるものかと

運営会社のオフィス勤務に

挑戦した事もあるけれど

マネージャーとか管理職員とか

呼び名は色々あるけれど

作業員が休めば自分が駆り出され



同僚の担当現場の 

代務作業も押し付けられて

慣れない事務作業は溜まる一方

それでもまだ代務に行けと言われ

これなら作業だけの方が楽だと思い

結局自らフリーターに戻った



職場とは言いながら

職務を奪い合うどころか

押し付け合うリング

それがオフィスの印象だから

本職のある職員達が

交代でトイレ掃除をするなんて

あり得ないと思う



個人的には

予め掃除当番が

いつなのかが分かるのなら

その日のその時間に

本職の予定を無駄に入れてでも

サボるに違いない



だからこそ

清掃作業員の需要は無くならない

あくまでも個人的な予想だけれども

人は見えないところでは

後ろめたい行動を

平気でする生き物だ



そんな事は公共施設などの

トイレ掃除をしているとよく分かる

飲み終えた珈琲などのカップや

ペットボトルを捨てる場所もないからと

置きっぱなしにする人々がいるし



ひどい時なら

弁当と飲み物の容器が

そのまま置いてある

あれはもう動物のそれと同じ



人類など偉そうに

叡智の塊のような顔で

街ゆく人々の内面は

トイレに置きっぱなしされた

ゴミがしっかり表している



公共施設も

どこぞのオフィスも同じで

組織人とは外面と

内面のギャップが激しい



その事に気づいた時から

自分の職業に対する向き合い方が変わり

そうするだけでゴミだクズだと

馬鹿にされても

あまり気にならなくなった



目的は尊敬されたい訳では無く

生活費を稼ぎたいだけ

国家の一員として義務教育で教えられた

国民の義務を果たすだけで

あらゆる権利と保証が得られるのだから

職業など日本人としても構わない



そう考えるだけで

結構なエリート人になれる気がする



他人の耳目を集めずに

勝手にエリート気取りでトイレを掃除する

ただそれだけで快適な生活が出来るとは

なんとも有難い事だ



しかも適度に歩くから

健康にも良いから一石二鳥

幸せなんて

案外とチョロいものなのに



争いが好きなら

止めはしないけれど

それで傷つくくらいなら争わずに

恥をかくくらいが丁度良い