危険だと知りながら

その先の道を行く者を

傍観者達は冒険者と呼び

その道が本当に危険なのかを

確かめる事も無く

生還した者達を称える



偉業を成し遂げた

その誰かを称えるのは

その道の難しさを知る者達だが

それだけでは意味が無い



例えるなら

野球でヒットを4000回打つ事に

価値を見出だせる者は少ない

しかしその人物が数十億円の年俸を

受け取っていると知ると

途端に4000回の価値が急騰する



誰もが便利になる

サービスを提供し始めても

その便利さに周りが気づかなければ

サービスを利用する人は現れず

遠くの誰かに真似されて

利益を総取りされてしまう



知らなければ気づけずに諦めて

山に登ると未踏の頂へと辿り着き

別の価値が付与されて

利益が転がり込む事もある



何も特別な事をするだけが

冒険者では無いのが現実というもの



子育てなどは良い例で

常に失敗と隣合わせとなり

抱っこに失敗して

赤ん坊が床に頭をぶつけて

死亡していまうと殺人犯



順調に育って

他人を傷つけたりすると

保護者として責任を取らされ

何とか社会へ送り出しても

今度は子供が犯罪者という汚名を

背負ってしまうかもしれない



出来の悪い子ほど

可愛いと言うように愛しても

愛されないかもしれないという

リスクを背負いながらも家族を築く

そんな冒険者達が世界では

おそらく一番多いのではないか



そんな冒険者を

数多く育める国が

次世代の大国へと生まれ変わり

成熟国家の傍観者達から

金と名誉を

貢がれるかもしれない