2016・10・14   快晴の日光白根山 | 高橋 丈のブログ

高橋 丈のブログ

山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

あの日は天気予報も上々の知らせを前日から報じていました。
10月の中旬となれば気候も安定し秋山登山の真っ盛りです。
日光白根山は丸沼スキー場のロープウエイがあり、
簡単に標高2000mまで連れて行ってくれます。
モンベルのカード提示で参加者全員100円引きも嬉しいです。


ロープウエイを降りれば本峰が真正面です。


山も今頃はこんな景色になっているのでしょうか。
今年2月の山頂部の状況です。


周囲は公園のように整備され、「天空の足湯」もあって人気スポットです。
夏には黒百合やコマクサも咲いている良いところです。

私達は気分よく周辺を歩き、腰下の準備ストレッチを済ませ
神社にお参りで、二礼二拍して登山の安全を祈願し出発です。

樹林の中は、なだらかな傾斜で歩きやすい道をテンポ良く登り、
七色平の避難小屋の分岐まで到着して・・・
ささっと先を急ぎます。


針葉樹林がダケカンバへと変わり雰囲気は最高!
雲一つ見えない青い空で
テンションも上がります。

自分で適当に撮った写真がこんなに綺麗なもので驚きました。

「今日は山頂から360度の展望ですね!」
「秋晴れだ~。」

時折足を止めることしましたが、
どんどん登って展望の良い場所へやって来ました。

山並が幾重にも重なって次第に薄くなり
見事なグラデーションです。


遠くに富士山まで顔を出しています。

今回のみな様は距離的に富士山が見ること出来ない地域に住んでいて、
今回は遠征して来られたみな様です。
群馬に居る私が富士山を見て得した気分に成るのですから、
ずっと遠方に住む皆さんは本当に嬉しそうでした。
天気に感謝、富士山に感謝でした。

「あいつら遠くから来たので喜ばせてあげるか!」
富士山殿のそんなエンターテイメントでしょうかね~。

私は槍ヶ岳が見えると・・・
「槍ヶ岳は北アルプスの象徴ですね。」とよく口にしますが・・・
富士山はやはり日本の象徴の山ですね。
本当に見えて良かったです。はい!


そして少し登れば森林限界を超え、
アルペンムードたっぷりのエリアに到着します。

秋の日光白根山は・・・
こんなにも空気が透き通って居るのですね。

山頂方向は雲一つありません。
遠方から登りに来た皆さんが、本当に喜んで頂ける日で良かったです。

これから始まる山頂部への道は
登山の醍醐味、
嬉しい時間、
ワクワクして登る速度も速くなり、
焦る頃です。

私も嬉しくなり・・・
「最高ですね!」
・・・と何度言ったか分からないくらいです。

そして・・・

「JALが飛んでま~す。」
・・・などと言って
辛い時間を吹き飛ばすジョークはいつも同じ文句ですが、
気分を盛り上げてくださる皆様は・・・

「尾翼に日の丸が見えますね。」と返してくれたり、

「ガンコウラン」などの実は、
アイスワインの収穫時期のようにちじくれていますが
雰囲気を盛り上げてくれています。


しかし
急登を一歩一歩登るしかありません。
時折 上を眺め
足は20㎝くらいしか先へ進みません。

でも山頂はすぐそこです。
後方で登る皆様は言葉少なくなっていますが、
頑張って登って来ます。
「あともう少しです。」・・・私は心の中で呟いていました。


上を見ると白いものが見えていました。
何かなと思って段々と近くなり
着氷と分かりました。

冬の樹氷、霧氷の景色も良いですが・・・
この時期のこんな状況は季節がどんどん変わって行く
秋と冬の交差点とでもいう景色で良いですね。

夏を通り越した今では懐かしくもあり、
また冬到来で嬉しくもあります。


3~4年前の2月、
私達はこの辺で止む無く引き返したことがありました。
装備品の不十分で凍傷危険があり引き返したのです。
思い出されます。
1人の装備不完全で全員が引き返したのです。
雪山を始めたばかりの人も何人も居て
山頂を目の前にして悔しかったと思います。
毎回ここを通過すると思いだします。


今日は寒過ぎもせず暑くも無く
登山に丁度良いくらいです。

そうこうしていると
山頂部が見えました。

やはり大賑わいです。平日の金曜日です!

みんな9月の雨が10月9日まで続き、やっとの秋晴れで
エネルギーが爆発したように集まって
何処の山頂も賑わっているのでしょうね。

やりました。
山頂です。

9時半に登山開始で山頂到着は12時15分
中々良いペースです。

早速山頂で記念写真です。
カシャリ!

山頂ではそばにいた人と交代で写真を撮り合いました。
カシャリ!


参加者中のお1人様は百名山ハンターで、来年2座登れば完登という人です。
予定通り、今日でまた1座登頂ですね。

嬉しい写真ですね。
テンションが盛り上がり、こんどはその人も加わって頂き、
1枚カシャリとやりました。

山頂で交流したあの方も、
帰宅して楽しそうな写真を見て、
きっとニコッとなっていることと思います。
私達の笑顔もあの方の良い思い出の1つとなっているのかな・・・
そう考えると何だか嬉しいです。


山頂の写真をもう1枚!

やった~ 登った~
・・・というより快晴の山頂で気分最高!
そのようなバンザイなのでしょうね。

なぜそう思うかというと・・・私も快晴の山頂で気分最高と思っていました。
雨の時期が終わって日本晴れ
あの日は、誰もが嬉しかったと思います。

山頂からの景色も良いです。

分かり易い双耳峰の燧ケ岳などハッキリと見えていました。


そして昼食を取り、楽しい山頂の時間は終了で下山となります。
下山は弥陀ヶ池方面へ下ります。
結構急な斜面を慎重に下ります。


両手で岩を保持して一歩をそっと出す場面もありましたが、
難なくクリアー

真っ赤なナナカマドがあり写真タイムです。
位置を変えてもう1枚!

景色が良いから何でも絵になってしまう感じでした。

追い越して行った皆さんの帽子が季節を感じます。

そして
弥陀ヶ池です。(前回のアップでは誤字となり訂正しました。)

静寂・・・

お二人の影が長く伸びてています。


空気は冷たく
暖かいミルクなど両手でカップを包んで
飲みたくなるような気持ちでした。

そして西陽に向かって下り始めます。

1日の終りと登山の終盤を感じた景色でした。
こんな斜陽の雰囲気は・・・
言葉に表すこと出来ないですね。


快晴の日光白根山
祝福の富士山
透き通った空気
日本晴れ

そんな日帰り登山は終了しました。

参加された皆様は
帰りのロープウエイの中で
何度も 良かった~!良かった~と話されていて
私も本当に楽しく仕事をさせて頂きました。

いい1日だったです。
群馬の山もいいもんでしょ!

心の中でそんなことを思っていました。
いまアップしている私はニコッとしながら
あの日を思い出しています。


山ってやっぱりいいもんですね~!