2016・3・13 なごり雪の御堂山へ | 高橋 丈のブログ

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山を登るということ、辛い時の方が多いかも知れません。
でも、頂上で交わす握手や笑顔は代えがたいものが有ります。

日帰りハイキング、夏山縦走、雪の山、
色んな山について、ここで紹介したいと思っています。

群馬県の・・・
西上州の下仁田に御堂山(みどうやま)という800mほどの山があります。


なごり雪とでも言いますか、登山の前日、
里山で5~10㎝ほどの降雪がありました。

山頂近くになると周囲は白い世界となり・・・

「今日は雪山ハイクですね。」
「全然寒くないです。」
      ・・・とそんな会話でした。
山のコルで・・・

雪の上にテントを張って、大鍋を温めると、
テントの中はホッカホカ、夏同様の暖かさと、蒸気で視界2mの世界でした。
・・・

温かい煮込みうどんで体も暖まり、山頂アタックです。。
そこからの20分が辛い急登です。

アイゼンの下の雪を落としながら登り、
途中で息も荒くなり、辛そうなです。

一度足を止めて立ち休憩。
登りにくい積雪の路。
雪が無ければ・・・と話したりして
設置されているロープをしっかり掴まって登りました。

山頂が30m先に見えた時は、
・・・まだあそこまで登るのか!
・・・見えて気が緩んだのか、
しゃがみ込んでしまいました。

でも、
自ら立ち上がって、足場の悪い雪路を、
ストックに力を込めて、
そして前こごみになって、
一歩一歩登り、
見事登頂出来ました。

何も見えません。
見えているのは辛かった思い出ばかりです。

       (普段はこんな妙義山が見えるのですが・・・)

今日は姿を隠してます。

辛い登山で、
最後まで諦めずに登った後は、嬉しいいつものバンザイが待ってました。


「バンザ~イ、」  「やった~!」

笑顔の瞬間でした。  晴々した顔の中には、少し目がうるんでいるようでした。

山頂では・・・
もうこれ以上登らなくていい安堵。
思い出す辛かった道のり。
そして、
頑張って最後まで成し遂げた自分が居ました。

山頂って、やっぱり良い所ですね~。

こんな一生懸命頑張った姿を見ていると、私もつい目頭が熱くなります。
山を登る時は誰でも辛いものです。
色んな山を登って沢山の思い出が積み重なります。
小さな山でも大きな山でも最後に残るものは良い思い出ですね。

あの辛そうな姿は、自分の辛い時を見ているようでした。
私が辛い時に、きっとあの頑張っていた姿を思いだし、
私に勇気を与えてくれると思います。


私も今回は・・・
山頂を目指して頑張る美しい姿を拝見で来て、
本当に良かったと思っています。
山頂へ着くことができて、本当に私も嬉しかったです。


下山後に下仁田の「あぶたの里」で、

紅梅や白加賀の梅の花、足元にけなげに咲く福寿草は・・・
頑張って登った雪山ハイクの祝福となってくれたようでした。

お疲れさまでした~!

3月13日は本当に良い1日でした。

御堂山も いい山ですよ~


山里の風景も良いですね~