何年前のことでしょうか。
縦走用のアイゼンと、長さ68㎝のピッケルともう少し短いピッケル、
そしてロープを持って、
栃木県の松木沢の支流である黒沢へ職場の同僚と出掛けました。
ガイドブックに書かれた技術編を車の中で同僚が読んで・・・
「フロントポインティング~・・・。」と書いてあるぞ・・・。「なるほど~!そうかそうか!」
モンキースタイル
そんな具合で2時間ほどかけて研修しながら・・・「分かった、わかった!」と
そんなものでした。
そして氷結した黒沢では山岳会の皆さんが登っている姿をみながら・・・
「なるほどね~。分かった!」
そしてアイスへは何度も通い、
色んな場所へも出かけた、楽しい思い出が沢山あります。

そして今回は、私の所属するガイド協会の山岳スポーツ指導協会のガイド研修会です。
参加者は冨田会長、
そして同会研修部の佐藤部長の元に集まった会の皆様との楽しい研修でした。
最初、傾斜の緩い氷瀑で佐藤講師は・・・
ピッケル1本で登る方法、アイゼンを蹴らずに登るスタイルなど色んなコツを伝授。
また省略可能なエネルギーは抑えて、エネルギー温存で登る方法など・・・。
他にもたくさんです。
「もう少し踵を下げるといいよ!」
「アックスの降りは手首も使うと良いよ!」
そして
誰もが、伝授されたものを頭で考えたり、
イメージトレーニングしたり、
難易度の高い氷柱と想定したりし・・・
大変有り難いものでした。
1日めが終了して・・・
宿は霧積温泉の金湯館です。
群馬の秘湯ですね。
群馬県に住んでいながら、宿泊は初めてです。
中々雰囲気が良いです。
ぬるめの温泉にジックリ浸かって芯まで温まり、
沢山の食べられないほどの料理を前にして乾杯です。
雑談というか皆様の経験談などお聞きした合宿のような一夜でした。
翌日も、佐藤講師のアドバイスを意識しながら、何度も何度も登りました。
個人的な私と私の仲間たちは・・・
アイスに限らず色んな情報を収集し、シェアーし合って山に向かってます。
勿論、過去に色んな地元の先輩たちに、色々と指導して頂いたこともあります。
そこで培った私のスタイル・・・
そして講師の登攀スタイル・・・
この研修会は狭い世界に居た私にとって、まるで外界との接点となったような気がしました。
色々と細かなことまでアドバイス下さって本当に感謝しています。
研修会や講習会、そして交流もつことは、成長のビタミン剤の様なものですね。
(山岳スポーツ指導協会のガイドの皆さまです。)
有り難い2日間でした。
参加された皆様も、アックス交換して登ったり、
色んな動作を意識しながら、何度も何度も登っては下り、登っては下りでした。
幾つになっても勉強ですね!
それ故に、
山は幾つになっても楽しいものです。
山って、やっぱりいいですね~!