POLPO『peels off』ありのままを聴く。アンビエント系オルタナロック。 | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。

ライブの翌日にレポも上げずにこうして

 

別の記事を書いているということは?

 

ハイ、おっぱいメタル…

 

 

Butcher Babies のライブには

 

悩んだ挙句、いきませんでした。

 

3月までのライブを考えると、チケット代だけでも出費がね…

 

その代わり、

 

今週木曜のSons Of Texas には行きますよー!

 

SoTは1stから注目しつつも、初来日はラウパだった為に

 

行かなかったですしね。

 

しかし、今回は初の"単独"公演!

 

ラウパでも評判の良かったというそのパフォーマンス

 

楽しみに見させていただきましょう!

 

どうも、トトです。

 

 

 

さて、先日購入した今年リリースの4枚から

 

2枚目のレビュー。

 

BBやSoTのようなメタルとは

 

かけ離れた音を奏でる国内産をレビューします。

 

 

 

 

 

 



POLPO『peels off』
01. 30 Steps
02. In The Mountain
03. Encore
04. Rhaphidophoridae
05. Night Cafe
06. Wings Of Black
07. Sleeping Bug
08. Manhunt
09. White Painted Johnny
10. A Fool Born In April

 

POLPO - 出会って30年のPABLOとZAXが、今鳴らすオルタナティブロック(ナタリー:インタビュー)

 








PTPで過ごした10年、それより以前から

ずっと良き友達として繋がっていた

PABLOZAXによる、お友達30周年記念作品。

自分も、もともとPTPが好きでこの2人を知ったし

PTPが無期限活動休止をし、2018年の今

こうして2人が同じ音楽を共有することで

どんなものが生まれたのか?

それだけが気になって購入したようなもんです。


自分もそうだったけど、

まずは音源を聴く前に、↑に載せた

ナタリーのインタビューを読んで欲しい。

最初から3ページ目までは

2人の出会いの馴れ初めとか、子供時代とか

パーソナルな内容だけど、3ページ目からは

POLPOの曲作りのこととか、

今のオルタナロックとは?

今の音楽業界とは?

人と音楽との出会いとは?

みたいなことまで話してて、

とても面白いインタビューであると同時に、

色々と考えさせられ、共感もしました。


それでは、インタビューを読んだ人は

POLPOを聴きながら↓のレビューも読んでいただけたら。


っと、その前に

iTunesにインポートしたら、Polpoではなく

Poolpoになってましたが笑

これも仕様ですかPABLOさん?笑




30 Steps
のっけから浮遊感増し増しの約6分にも及ぶ
インスト曲"30 Steps"
浮遊感はあるけど、深い森の中のようでもある。
3分を過ぎると鍵盤の旋律と、
PABLOのものと思われるギターが。
そしてZAXのドラムも激しさを増し、
バンド感を強めていく。
約6分の中に、前後半がある感じ。


In This Mountain
2曲目は同じく"静"の雰囲気を持ちつつも
PABLOのボーカルが入った"In This Mountain"
でも、ラストのアップテンポはよかですね。
なんかこう…改めてPABLOの歌声聴いたけど
どことなくテナーのホリエさん感ある?
曲調もちょっとテナーっぽいから
余計にそう思うだけかな?


Encore
エフェクトかけた声での歌唱が特徴的。
3曲目の"Encore"
ここまでの3曲、どちらかといえば
一般ウケは良くなさそうな感じがするけど
不思議と耳障りが良く、聴いてて心地良く、
集中して聴くっていうよりも、
良い意味でBGMとして聴けちゃいますね。


Rhaphidophoridae
打って変わって約2分弱という短さに、
鍵盤とドラムがメインで奏でるインスト曲
"Rhaphidophoridae"へ。


Night Cafe
それが終わると5曲目の"Night Cafe"へ。
Rhaphidophoridaeはジャズっぽい雰囲気があって
それをそのまま引き継ぐ感じの曲で、
もちろん鍵盤とドラムも健在で、
そこにトランペット?も入ってきてるし、
さらにそこにPABLOのギターが入ることで
ロックらしさ、みたいなものも感じられる。
何かもう"Night Cafe"ってタイトル自体が
とてもオシャレに感じるし、それが曲にも表れてるなと。


Wings Of Black
アルバムの後半戦最初の曲は、MV化された
6曲目"Wings Of Black"
ここまでで最もロック色が強く出た感じ。
ちゃんとPABLOのボーカルも入ってるし、
女性コーラスも良さを引き立ててます。
でも、このバンド?ユニット?の持つ
ここまでの曲でのオシャレ感みたいなものもあって
うまく言葉にできない良さがあります。


Sleeping Bug
そして今作イチ激しい曲がここで。
7曲目の"Sleeping Bug"
ZAXの小気味良いドラミングにノイズが走り、
打ち込み要素を加えながら、疾走するドラムが心地良い。
これ、色々と音は加えてるけどメインはドラムだな。
うん、だからオレ好きなんだよ←
バンド楽器の中でいちばん好きなのドラムだからね。
元々ZAXのドラミング自体、
PTPでも、The BONEZでも好きだし。
いやー、しかしこのテンションで4分半
叩ききるZAXもさすがですな。


Manhunt
Sleeping Bugと双璧を為す激しさを持つ
8曲目"Manhunt"
むしろ2分以降の激しさは、Sleeping Bugを
優に超える激しさを展開。
2曲ともインストだけど、非常に聴き応えある。


White Painted Johnny
そしてラス前の9曲目"White Painted Johnny"
ストリングスも入った序盤は怪しさ、
真ん中はむしろ多幸感すら感じるけど、
終盤は少し寂しげ、儚げな印象。
鍵盤の旋律がまたそういう雰囲気を後押ししてる。
いやーピアノってすげぇね←


A Fool Born In April
最後の最後は、およそ1分半のアウトロ曲
10曲目"A Fool Born In April"
アナログカセットのような、昔のラジオのような
少しくもった音でのギター1本。
そこがまた良い雰囲気を醸し出してますわ。


(secret track)
音源を買わないとわからないSecret Track
内容は…
ギャグ線の高い青春ソング
とでも言いましょうかwww
ホントね、高校生のバンドがノリで作ったみたいなw
詞の内容がねw セクシーダイナマイツてwwwww

しかし、これ
昔の音源によくある無駄に長いブランクタイムがあり
トラック尺は約30分で、25分くらいから曲開始。
こーゆー無駄な25分、ホント無駄&邪魔!
過去、ブランクを5秒刻みにしていて
アルバムの総トラック数100くらいにしてたのもあったなぁ。
ホント無駄&邪魔!
でもトラック数を無駄に分けてるぶん、
目的の曲だけ聴けるから、そっちのがまだ親切。
それをひとつのトラックにして何十分にするとか
容量も無駄にでかく、尺も無駄に長くなるから
ホントやめてほしい。
1枚のアルバムに収録された、たった1曲のせいで
何で2枚分の尺、容量を取られなきゃならんのか、と。

こちとら、何年もiPod classicを使い続け

今やもう、数年間も容量との戦いなんじゃ!

遊び心だとしてもホントにやめてほしい。
曲自体がかなり遊んでるんだから、
余計なところに余計な尽力はしなくてよろしい。
文句言いたいのはそこだけです。




以上、PABLOとZAXのお友達30周年記念作品

POLPO『peels off

でした。

実はこのレビュー記事、前回書いたレビューの

Cane Hill と同じ日に下書きを書いたんだけど

Cane Hill は昼、POLPOは夜、

やっぱ夜の方が筆の進みが良いわ。

元々、学生の時から夜行性だからかな。


しかし、インタビューで語ってた通り

まぁ振れ幅の広いこと!

初聴の印象は

なんてオシャレなアルバムなんだ!

でした。

果たしてレビューなんか書けるんだろうか…

なんて不安にもなりましたが、書けちゃいました笑

それも振れ幅が広く、色んな要素があったことと

何気にしっかりボーカルが入った曲が

10曲中2曲しかなかったってのもポイントかもしれません。

しかしね、こういった作品を聴けるようになったことに

自分の音楽感の変化と、

ほぉーーーーーんの少しの成長を感じます。


PABLOの言っていたように

"PABLO"と"ZAX"っていうネームブランドありきで

それ以上に売れるなんてことはないでしょう。

まして、それが"日本で"なら尚更です。

こういったものが広く受け入れられるような土壌は

日本(の音楽シーン)にはない。

しかし、確実に好きな人はいるのも間違いないでしょう。

この2人のネームブランドで注目し、購入し、

普段聴かないような音楽だけど、

それでも良い作品だと思えた。

そんな人もここにいるワケですしね。

音源購入前に、ナタリーのインタビューを読んでたから

ってのも少なからず影響はしてますが。

でも、普段聴くような感じとは全く違うからこそ

POLPOに新たな音楽の扉を開かせてもらった

っていう気もします。

よく聞く音楽用語?『アンビエント』を

インタビューでPABLOも使っていたので

今さらながらに調べてみると


アンビエント‐ミュージック(ambient music)
環境音楽。作曲家や演奏者の意図を主張したり、聴くことを強制したりせず、その場に漂う空気のように存在し、それを耳にした人の気持ちを開放的にすることを目的にしている。シンプルで静かなメロディーを繰り返す場合が多く、画廊のようなスペースでビデオアートと組み合わせて用いられることもある。


ということらしいです。

なるほど、確かにPOLPOはアンビエントだわ。

何をするでもない時の音楽にホントにピッタリだと思う。

レビューにも書きましたが

BGMとしてかなり秀逸な作品じゃないかと。

良いもの買えたって感じです。