全英5位の快挙!Deaf Havana『All These Countless Nights』 | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。

 


今年はまだそこまで音源購入をしてませんでしたが

3月に入って一気に買いました。

今月リリースのものもあれば、少し前のもの、

果ては今年以前のもの、と。

そしてまだ届いていないOHOHであったり、

月末にはImminence の国内盤もあったり、

今度のライブではLUSTの過去音源をと、

今月だけで計20枚くらいいくんじゃねーかと。

最近こんなに大量に買うこともなかったので、

久々に音源購入の金銭的悲鳴を実感してます。

どうも、トトです。


さて、今年初の大量買いした中から

2017年盤最初のレビューはこちら。




Deaf Havana
『All These Countless Nights』

01. Ashes, Ashes
02. Trigger
03. L.O.V.E
04. Happiness

05. Fever
06. Like A Ghost
07. Pretty Low
08. England
09. Seattle
10. St Paul's
11. Sing
12. Pensacola, 2013
13. Cassiopeia(ボーナストラック)
14. Anemophobia Part II(ボーナストラック)


日本盤ダウンロードボーナストラック
01. Trigger (Acoustic)
02. Sing (Acoustic)





UKのオルタナティブロックDeaf Havana

4枚目のアルバム『All These Countless Nights

そして、国内盤がHostessから今月3日にリリースされました。

Hostessといえば、

 

国内外のオルタナティブロック系のリリースや

そういったバンドのライブやイベントの主催、

近年では、サマソニの初日と2日目の間の夜に

オールナイトイベントも取り仕切るところ

っていうイメージが強いです。

そういえば前月、Hostessの代表がインタビュー受けてましたね。

 

 

 

 

『Hostess Club Weekender』は中止と休止を経てどう変わる?(CINRA.NET)

とても読み応えがあるので、リスナーはもちろん

バンドマンにも読んで欲しいですね。



ただ、個人的には

Young Guns のアルバムを2枚で取り止め、

その後の作品の国内盤を出さなかった

もちろん契約上、ってのもあったかもしれないですが

そんな経緯があるので、ちょっと良い印象持ってませんでしたが

今回のDeaf Havana 国内盤リリースはかなりgood job!

Deaf Havana は、これからも続けて

国内盤リリースに一役買ってもらいたいもんです。


そんな、どこも国内盤リリースに動いてくれなかった

前作『Old Souls』は、全英9位の好成績。

そして、国内盤よりひと月先に出た今回の新譜は

なんと全英5位にまで上り詰めました。

もちろんバンド史上最高位。

素晴らしいですね。

今回はその全英5位に輝いた

All These Countless Nights』を聴いてみました。



…とは言ったものの。

個人的はまだオルタナティブロックについて

知識も見識も十分ではありません。

むしろ、わからないことの方が多い。

しかし、それでもレビュー記事を書こうと思ったのは

そもそもDeaf Havana が好きだったのもあるけど

やはり全英5位を獲った作品

アルバムとしてもかなり良作だと感じたからです。


まずは1曲目の"Ashes, Ashes"
ギターを静かに掻き鳴らしつつ、vo.James
渋い声で始まります。
バンドサウンドに入ると、声を張り、力が入ったことで
少しハスキーになるJames の声がたまらなく良いです。
バックに流れるコーラスも良く、UKバンドらしい
エモーショナルさも存分に引き出された良曲です。

今回の作品でMV化された
2曲目の"Trigger"、5曲目の"Fever"、11曲目の"Sing"と
ストーリー性があって、
SingTriggerFever の順に、MVが繋がっています。
そういった観点で見ると、また違った楽しみ方ができるのが良いですね。
FeverSing は、今回のアルバムのジャケットに
なったようなところのシーンもあるので必見です。
曲としてはSing が要注目ですかね。
MVの前に、先にLyric Video がUPされましたが↓


 

色んな国の"歌う"言葉を羅列しています。
MVの方でも、スケボーに乗った女性が
街の至るところにスプレーで"歌う"を刻んでいきます。
Lyric Videoにも、MVにも、しっかりと日本語の
"歌う"が出てたのはとても嬉しいですね。
また他の国のはアルファベット表記ですが、
日本語はガッツリ日本語なので、かなり目立ちます笑

このレビューを書く頃には既に3~4周聴いてますが
個人的なお気に入りが4曲ほど。

まずは7曲目の"Pretty Low"
基本的にはテンション低めの曲ですが、
ロックならではのギターソロがあったり、
なんとなく"雰囲気"が気に入りました←

続く8曲目の"England"
カラスは真っ白を聴いてた影響か、
イントロのギターがファンクやブルース調?なとこから
少し『おっ』と、心動かされました。

もちろん、その認識が合ってるかどうかはかなり怪しいですが←
本編も疾走とまでは到底いかないまでも
適度にアップテンポエモーショナルロックサウンド
聴いてて心地良いです。

国内でリリースされたのはDeluxe Editionらしく
最初からボーナストラック入りでしたが
13曲目であり、そのボートラ1曲目"Cassiopeia"
これが今回いちばん気に入りました。
そもそもこの曲は今回のアルバムから遡ること約1年4ヶ月前
シングルとしてリリースされました。
同時にYouTubeにもUPされ、その時に既に聴いた印象も
2ndあたりの勢いがあって、とても気に入ったのを覚えています。
故に今作では最も"攻めた"サウンドです。
やっぱり自分はこういうのが好きなんだなぁ、と笑
1曲目と同じく、声張って力込めてる時の
Jamesハスキーボイスがたまらなく良い。
なんだかんだで、

自分がDeaf Havana 好きな理由のひとつとして、
"James の声"ってのは大いにあります。
ラストサビ前の、静かに、
しかし徐々に勢いを増していき、
そしてラストサビでピークに達する感じがとても好きでした。

そしてラスト14曲目、
ボートラ2曲目の"Anemophobia Part II "
こちらも気に入りました。
Cassiopeia とは打って変わって聴かせる曲ですが
バックに流れる流麗なストリングスや、
それに反するような力強いドラミング
ラストの壮大なコーラスパートと、
アルバムの最後を飾るには相応しい曲でした。
本編の曲より、このボートラ2曲を気に入ってしまい
この2曲だけ10周超えしました笑

今回の"国内盤"としてのボートラは
アルバムに封入されたコードからダウンロードする
という形で2曲収録されています。
いやいや、アルバムに詰めてくれよ
と思ったことは言うまでもありませんが。
収録されているってか、"収録させる"だな。
肝心の曲はMVになっている
TriggerSingアコースティックver
元々、UKという土地柄エモーショナルな曲が多く
アコギ版になっても良アレンジなんですよね。
Trigger の方はスタジオセッションの様子が上げられているので
最初に載せたトラックリストの方に
他の曲のMVと同様、リンクを貼ってあるので
是非ぜひ、ご一聴。




以前

Lostprophets好きにオススメするバンド10選

という記事で、Deaf Havana もラインナップのひとつに挙げましたが

ロスプロはスクリーモ、ニューメタル、

そしてオルタナティブロックと、

一般的にはこう認知され、カテゴライズされることが多い。

初期こそシャウトも多用した激しいバンドであったが

シャウトは徐々に減りつつも、

曲はまだ攻めてるものが多かった印象。

故に、音楽性的にも同じような道を辿っていた

Deaf Havana をラインナップに加えたワケです。


オルタナティブロックも今やとても広義ですが

敢えて二極化させるなら、

攻めるオルタナロックと、聴かせるオルタロック

ロスプロやDeaf Havana の2ndまでは前者

3rd『Old Souls』、そして今作のDeaf Havana は後者です。

聴かせる大人のオルタナティブロック

数年前なら、自分もこの作品を気に入ることは

難しかったように思います。

まぁ、今作はかなり名盤ですし





国内でも有数のオルタナティブロックバンドとなった

Joy Oppositesアダムも太鼓判を押してます。



出会いの1枚っていう思い出補正もあるだろうし

Deaf Havana のアルバムで

やっぱり2ndがいちばん好きかな

ってのは変わらない気がします。

講読者には耳タコでしょうが

自分はかなり遅咲きです。 しかし、それ故に

短い間に色んな音楽を聴き、詰め込み、体験し、

年齢と共に変化してきた自分の音楽的な好み

それがあったからこそ、今作も気に入ることが出来たのでは?

と思います。


先日、HostessがJames からの日本へのコメントを上げ

年末くらいに、フェスや単独で行けたらいいな

と、嬉しい言葉を残してくれていました。

もし実現すれば、UNIONWAY FEST 2012以来

5年ぶりの来日が実現するなぁ(*´ω`*)

昨今の休止や解散の多さにはホントに腹立つし悲しいけど

こうして待ってても良いことがあるもんですよね。

Old Souls』リリース後、色んな状況が重なり

Deaf Havana も解散の危機があったらしいけど

それを乗り越え、全英5位をマークするほどの

名盤をリリースしてくれたのは素直に嬉しい。

言葉通り、是非とも年内に来日を!