まず似たようなバンドが300万いるシーンってのがあって、次にその型を突き破るバンドが一つ登場してくるんだよな。それでシーンに変化が起きるんだけど、しばらくすると、今度はそいつらみたいなバンドが300万出てくるわけ。 - Slash (Guns N' Roses)
このガンズのSlash の名言は間違いないよな。
でもって現代のシーンはまさに300万いるシーンであって、
その型を突き破るバンドが出てきてない状態。
最近ではBMTHが突き破ったかどうかくらい。
さて、今日取り上げるバンドは
そんな今のシーンに風穴を開けることができるか?

sever black paranoia 『ELIZA』
01. Ominous Long Silence
02. Insanity
03. Sazare Sazare
04. It Stabs Her Mind Eternally
05. E-Virus feat. Isam (from MAKE MY DAY / INCEPTION OF GENOCIDE)
06. Life in the Rain
07. The Last Vengeance feat. Kaname Akamine (from A Ghost of Flare)
08. Gimmick
09. Trap of Love feat. TEEDA (from BACK-ON)
10. One Last Step
【SEVER BLACK PARANOIA - "ELIZA" (Album Preview)】
【激ロック インタビュー】
国内レーベルはGO WITH MEに所属する
エレクトロコアバンド、sever black paranoiaが
初のフルアルバムをリリース。
レーベルのGWMは

と、珍しく(てか初?)熱弁を振るほど。
自分も好きなレーベルとしてフォローしているGWM
そのレーベルがこんなにも推す作品
聴かないワケにはいくまい。
Ominous Long Silence
イントロ代わりのtrack-01
"始まり"感やばし、期待感を煽るエレクトロサウンド
ここから繋がる2曲目がやばい
Insanity
本作のリードトラックであろう、既にMV化されてるtrack-02
トランス感のあるエレクトロサウンドをバックに
疾走するヘヴィな楽器隊に、ボーカルのグロウル。
掴みはバッチリ。
クリーンにもエフェクトをかけて、ウィスパー風にしてるが
楽器隊のヘヴィさと、スクリームの中でも
最も厳つい"グロウル"(所謂デスボ)がある為に
そこまで嫌悪感はない。
というか、サビ他の疾走パートでサークルしたい。
シンガロングパートもあって、
しっかりライフでも景色が想像できるのも◎
Sazare Sazare
読み方は『さざれ さざれ』かな?
日本詞パートもあるし。
先のリンクでのインタビューで
エレクトロ音楽の中でも、ハードコアや、ロシアン・ダーク・サイケ、
トラップといった激しくて、暗く、重たい音楽ばかり聴きまくっていました
ってことを言っている通り、ロシア感はある。
アルバム全体を通して、そういったところから
受けたであろう影響は存分に感じる。
この曲も、Fail Emotions の2枚目『SPEED OF LIGHT』収録曲を彷彿とさせる。
It Stabs Her Mind Eternally
スパークするようなエレクトロサウンドのイントロが印象的。
ここでもグロウルの存在感が大きいが、
ラストの超疾走パートが◎
サークル欲求が掻き立てられるなぁ。
E-Virus
E-Virusとかいう厨二心揺さぶるタイトルからして良い←
『美とグロテスク』をテーマに作ったという曲。
それ、何気にアルバムのジャケもそんな感じかな?
スクリームも、金切り調のスクリーチも。
ストリングスや女性コーラス(ってほど歌ってないが)の部分が
"美"の部分なんだろう。
ストリングス大好きな自分には割とツボでした。
ちなみにインタビューでの"感染レイチェル"とは
これ↓

Life in the Rain
イントロでの心臓の鼓動音と、
濡れた路面を走る車の音や足音が
タイトルを彷彿とさせる。
今作での"聴かせる"エレクトロコア。
歌詞を繰り返す部分でのキャッチーさと
8-bit音的な打ち込みサウンドが耳を突く。
The Last Vengeance
デジタル加工したグロウル、
初っぱなから疾走するパートに
頭っから勢いフルビット。
この手のバンドでたまに見かけるけど、
ガラス割るようなSE好きなんだよな。
ラストのグロウルからのブレイクダウンの破壊力。
今作イチのカオスと攻撃力があるかと。
Gimmick
終わりへ向かう前の休憩的にインスト曲。
クラブでも映えそうなエレクトロサウンド。
エレクトロ系のバンドでは
こういうインスト曲も入れてくることは珍しくなく
個人的にも、アルバムに1~2つある
こういうのを聴くのが楽しみのひとつではある。
Trap of Love
チャラさはない、とゴメちゃん太鼓判だったが
feat.Voのラップパートがある故、
たぶん今作でいちばんチャラく聴こえる笑
サビも日本詞パートあって、この曲の打ち込み的にも
キャッチーさが引き立ってるのもあるかな。
しかし、今作で最もエモーショナルでもあると感じた。
sbpっぽくないってのを考えたら
別枠としてアリ、楽しめる曲とも。
One Last Step
音的には海外クオリティ申し分ないが
曲の展開が国内バンドっぽい?かな。
そういった部分を上手く掛け合わせてるのが
sbpならではというか。
他のエレクトロ系バンドからはなかなか聴こえてこない
打ち込み音が聴こえてくるのも良い。
初回特典として『黒の封書』という
これまた厨二心をくすぐられるネーミングの
ボーナスディスクがもらえるが
中身は、本作のtrack-01/08のような
ボーカルなしのインスト曲3つ。
それこそ昨今のEDMシーンでも通用するかのような
三種三様の曲だ。
sever black paranoiaのライブを見たのは
Fail Emotions 初来日時の2013年6月の激ロックツアー
その時はまだバンドも出たてだったのか
ライブ自体も初々しくて、曲もこれといってハマらなかったが
"Abel"が群を抜いてクオリティ高かったのは覚えてる。
そして再びFail Emotions が来日した2014年12月
FE共々、sbpのライブも二度目だった。
Abel一強に思えたsbpが、
この時はかなりの成長が見られたのが印象的だった。
そして満を持して
1st full album『ELIZA』をリリースしたsbp
インタビューでも語っている
ダークなエレクトロサウンドを存分に感じられる
アルバムになっていた。
昨年のアルバムランキングで
年内リリース2枚が2枚ともランクインを果たした
If I Were You が運営するスタジオで、
vo.Randy にミックスを依頼した今作。
海外レーベルからも注目され、
If I Were You が所属するManifest Records とも契約した。
【Sever Black Paranoia signs to Manifest Records】
If I Were You とは日米で共にレーベルメイトになったことになる。
日本では、所属のGO WITH MEから発表するだいぶ前に
フライングして発表されてたが笑
まぁ、それほどManifest にとっても
衝撃的で、プッシュしたいバンドになったってことだろう。
"Insanity"のMVも、GWM垢のみならず
Manifest Records の公式垢からもYouTubeにアップされている。
ただ、こうして海外からも注目され
行く行くは海外でライブ、海外での活動が増えるとするなら
やっぱ歌詞は全英詞にしてほしいし、なってほしいな。
レビューでも触れたが、
日本詞があってもARTEMAみたいに嫌悪感や不快感がないのは
sbpの方が、やっぱ"音"が硬派寄りだからだろう。
とはいえ、日本詞入れてるのがsbpの強み?のひとつかもだが
ベビメタやきゃりーみたく、
異端要素や音楽以外の要素があって海外人気が出るのと
純粋にバンドだけで人気が出るってのはまた違うだろうしな。
Crossfaithやcoldrain、CRYSTAL LAKE等々
名のある海外レーベルと契約し、海外でライブし、
海外の大型フェスにも出てる日本の"純粋"なバンドは
日本詞は一切取り入れてないしね。
海外志向か強いから、ずっと英詞でやってる
ってバンドも言ってるくらいだし。
ライブだけでなく、音源も成長著しい
sever black paranoia
このバンドがどこまでいけるのか
国内外のシーンでどこまで通用するのか
先人たちに続けるか
新たに国内バンドの台風の目になるか否か
要注目です。
とりあえずね、同レーベルといえば

GWMが、念願のRNRとタッグを組んで(←ココ大事)
来月、ロシアのサイバーメタルIllidiance の来日が決定。
アルバムをリリースしたタイミング
エレクトロ系メタル
国内レーベルメイト
これだけの状況が揃っていて
sbpが一緒に回らないワケはないと思うんだ。
そこにも大いに期待をしたい。