Kids In Glass Houses - 初期から頭角を現したUKロックバンド [活動停止] | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。


【解】Broke up Bands【散】の記事も

今回で3つめ

前回は【Lostprophets】を書いたので

彼らと同郷で、活動が止まってしまったバンドがいることを思い出した。

公式には解散ではなく、"活動停止"らしいが

現状としてシーンにはいないので選出した。

なので、今日はそんなロスプロと同じ

ウェールズ出身のバンドを取り上げたい。

 

 

 

Kids In Glass Houses

初期から頭角を現したUKのロックバンド

 

 


SUMMER SONIC 2008
PUNKSPRING 2010

You Me At Six とのカップリングツアー
Zebrahead JAPAN TOUR 2012
SUMMER SONIC 2014


と、計5回の来日を果たしている。

来日する前から海外ではかなり注目度が高く

06年にリリースされたEPがKerrang! で高評価されたことで

一気に注目され、ロスプロのOP.Actに抜擢され、

デビュー前にKerrang! の表紙も飾り、

インディーズながら名だたるバンドとツアーをしたり

Download Fes に出演する等の活躍を果たす。

その後、デビューが決まった後も

Funeral For A Friend
New Found Glory
Simple Plan
Fall Out Boy


という早々たる面子たちとのアリーナ級を含むツアーも経て

絵に描いたような成功者となる。

そのあとの初来日がサマソニ08だったワケだ。

そんなデビュー当時から引っ張りだこだったバンドの

良盤を紹介していく。





Smart Casual (2008)
 - Fisticuffs
 - Give Me What I Want
 - Saturday
 - Dance All Night


各メジャーレーベルから多数の声がかかるも
どこにも所属せずにこの1stアルバムを完成させる。
そこから既に地力の高さが伺える。
シャウトこそしていないものの、1曲目の"Fisticuffs"は
それこそ同郷のロスプロを彷彿とさせるが如く
ハイテンポで、攻撃的なギターがかなり良い。
どこを探してもなかったのでMVはなさそうだが
シングルカットされた"Easy Tiger"も
キャッチーなPOP PUNK節を発揮してる。
MV曲やシングル化された曲のクオリティは言わずもがな
それ以外にも、UKバンドならではのエモーショナルさを持った
"Shameless"や"Pillow Talk"
軽快なノリの"Girls"や"Raise Hell"等
多方面から声がかかるだけのことはある1枚になっている。




Dirt (2010)
 - The Best Is Yet To Come
 - Matters At All
 - Young Blood (Let It Out)
 - Undercover Lover (Feat. Frankie Sandford)


おそらくKIGHイチの名盤は、この2ndだろう。
それというのもこのバンドの代表曲となり、
UKロックチャート1位に輝いたリードトラック
"Matters At All" が収録されてることが大きい。
ライブでやる曲も、多いのは2ndか1stだ。
Matters~ はセトリのラストにも定着した。
アルバムの最初と最後を飾る"Artbreaker Ⅰ/Ⅱ"
1曲目の方はKIGH曲でも至極の上げ曲であり、
最後の""の方は、"Ⅰ"のアレンジを変えた形となっている。
聴かせ曲のミドルバラード"Sunshine"は
シンガロングパートもあるかなりの良曲だ。
"For Better Or Hearse"はイントロの感じと軽快さから
ロスプロの"Can't Catch Tomorrow"を彷彿とさせるような
スカ要素も含んだノリノリの曲だ。
"Maybe Tomorrow"なんかはタイトルからしても
イントロはまさにだが、サビはcoolなロックサウンドだ。
こうしてMV曲以外でも楽しめる曲も多く
名盤の名に相応しいアルバムとなっている。




In Gold Blood (2011)
 - Diamond Days
 - Not In This World
 - Animals


どれも良盤であることは確かなんだが
個人的にはKIGHのアルバムの中でいちばん印象は薄い
シングルカットされた"Gold Blood"から始まる3rd。
他のアルバムよりも全体的に
エモーショナルさに特化してる気がする。
その中でも"Animals"は低く掻き鳴らすギターから
エモーショナルさよりも攻め感がある。
しかし、このアルバムで最もアグレッシブなのは
タイトルの通り、"Black Crush"だろうな。
次点で"A God To Many Devils"
アルバムの中盤と終盤に攻め曲を持ってくるっていう構成も珍しい。
エモーショナルに特化しても、歴代の著名バンド
RadioheadColdplay のようなTHE UK ROCKとは違い
キャッチーで聴きやすいのはさすがKIGHだと。

手持ちの音源にはなかったが、
タイトル的にもクリスマスコンピ盤にでも収録されてるのか
この3rdのあと、シングル化&MV化された
"Secret Santa"という曲がある。
その名の通り、クリスマス色全開の曲だ。




Peace (2013)
 - Peace
 - Drive


そして現状ではKIGH最後のアルバムとなった4th
エモーショナルさはもちろん、攻め曲も、
ポップ寄りなキャッチーな曲もバランス良く収録された。
1曲目で、最後のシングルカット曲"Peace"はまさに
シンガロングパートクラップパートのある
キャッチーなPOP PUNKノリな曲だ。
もうひとつのMV曲"Drive"は
エモーショナルながらもしっかりロックしてる。
vo.Aled の裏声が映えるサビがエモさを底上げする。
ダンサブルなノリな"Set Me Free"
壮大さのある"Novocaine"
エモーショナルに疾走する"Runaway" "Black Cloud" "My Def Posse 2.0"
KIGHにしては珍しい5分近くあるミドルバラード"Nightcrawler"
攻め感、ロック色の強い"Kid Gloves"
結果としてラストアルバムになってはいるが
十分なクオリティを誇ったアルバムになっている。

その後、同名のアルバムの『Downbeat Album』をリリース。
収録曲数は減るが、
アコギverピアノ弾き語りverRe-Mix
原曲とはアレンジを変えたものを出した。
これはこれで良盤なので
持っていても損はないアルバムとなっている。




やはり同郷にLostprophets という名バンドがいたからか

彼らの影響を受けているような曲も多い。

冒頭での文句も、最初は

初期から頭角を現したUK POP PUNK

としていたが、曲を聴いてると違和感を覚え

初期から頭角を現したUKのロックバンド

とした。

それ故か、シャウトや激しさを抜いたロスプロ

って感じがしっくりくる。

その分、キャッチーで聴きやすいのは

新規リスナーも入りやすいとは思う。

休止を発表し、Farewell Tourではないものの

Gt.Joel は来なかったが

休止する年、最後にサマソニで来日してくれ、

EXTRAで単独までやってくれた。

面子的にサマソニには行かなかったが

EXTRAをやってくれたおかげで、

個人的には、日本で最初で最後のKIGHライブを見れた。

その時のセットリストは以下

01. Fisticuff
02. Easy Tiger
03. Give Me What I Want
04. Artbreaker Ⅰ
05. Sunshine
06. Youngblood (Let It Out)
07. Set Me Free
08. Lilli Rose
09. Undercover Lover
10. Diamond Days
11. Raise Hell
12. Peace
13. Drive
14. Hunt The Haunted
15. Saturday
16. Matters At All


セトリもこれ以上ないセトリだった。

ラストのMatters~ では、自然に目に涙が…


今回の記事を書くにあたり

しばらく離れていた為、改めてアルバムを聴き直したが

やっぱり良いな、Kids In Glass Houses

ウェールズって良いバンド多いんだよなぁ。


しかし、ネットで調べても

来日公演の情報はあっても

インタビューや、個人ブログでも

書いている人がとても少なかったのは残念ではある。

日本において、そういった海外バンドは珍しくないが

良いバンドだってのは間違いないんだ。

そういうバンドを紹介する為に

このテーマで記事を書いてる。


活動"停止"というなら、"再始動"する可能性もあるだろ。

その際はまた是非とも日本に来て欲しい。




参考資料・参考記事
SUMMER SONIC EXTRA@duo MUSIC EXCHANGE

僕たちが自分たちのすべてを注ぎ込んだアルバムだから、大音量で聴いて欲しい。絶対に後悔はしないからさ
(激ロック『In Gold Blood』リリース時インタビュー)

KIDS IN GLASS HOUSESインタビュー!
(HMV『Peace』リリース時)









で、完全に余談なんですが…




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