American Sniper | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。


アメーバに移設して1年と3ヶ月

初めて音楽に関係ない記事書きます。



毎月1日は映画の日ヾ( ゚∀゚)ノ゙

ってことで。

映画館に来るのは、昨年

年明け早々に観た"Through The Never"以来。

まともな映画作品となると、

"モンスターズ・ユニバーシティ"以来。

ちゃんとした実写の映画となると

"ライフ・オブ・パイ / トラと漂流した227日"以来。

もともと映画は好きなんですが

音楽の方に振り幅が増加し、それ故の金欠、

この数年の間、観たい映画もあったけど

まったく観れていない状況でした。


しかし、シネマ界でも話題の作品

そして何より、自分が好きなクリント・イーストウッド作品にして

これも好きな、"実話"に基づいた作品。

数年ぶりに映画館に足を運ぶには十分すぎる条件が揃っていました。



American Sniper



米軍史上最多160人を射殺した"伝説"の狙撃手

クリス・カイルの半生を描いた作品。


予告


国を守る為

家族を守る為

仲間を守る為

老若男女、テロリスト、一般人問わず

撃ち続けたクリス。

味方からは"伝説"と呼ばれ、称され、讃えられるも

戦地から帰るとPTSDに悩まされる日々。

日常の何気ない音や情景にすら、戦地を彷彿とさせ

クリスの内面は無意識の内に蝕まれていった様子も

今作では上手く描かれている。

"あなたの存在は確認できても、心が帰ってきてない"

クリスの妻、タヤのこの言葉の印象強さよ。


最初に殺したのが対戦車弾を母親に持たされ

特攻かけようとした子供だったのも驚き。

カイルの自伝を基に映画化したらしいが

自伝には子供を撃ったことは書かれていなかった。

母親を撃ったことは自伝にも書いたそうだが

クリス自身、最初に子供を撃ったことを書いても

信じてもらえないと思ったからだという。

仲間を守る為とはいえ、

初陣で人を、それも子供を殺すって…ねぇ。

こういった戦争映画とか、そうでなくても

人を最初に殺す時、躊躇したり

まして一撃必殺なんて、映画とはいえほとんど描かれない。
(キチガイや殺人鬼なら別だが)

それってクリスのメンタル故か

それともスナイパーとして、スコープ越しに見ていた標的だったからか…

間近で殺すより、感覚としては違ってくるのかね。


そして"ライバル"であり、仲間の"仇"ともなった

ムスタファという存在。

米軍から見れば間違いなく敵ではあるが

ムスタファ、及びテロリスト、イラク人からすれば

米軍だって敵なのは同じこと。

クリスが国や仲間、家族を守る為に引き金を引くのと同様、

ムスタファだって立場を変えればクリスと同じなんよな。


友として、兄弟のようにシールズで共に成長してきた仲間を

ムスタファに殺され、

終盤、クリスも仇討ちを果たし

ようやく"帰る"ことを決意。

帰ってからもしばらくは

何も映ってないテレビをじっと見つめ

脳内にはヘリの音や銃撃音や爆破音が鳴り響く。

子供と犬がじゃれつき、犬が子供の頭部(服の裾?フード)に噛みつく様子を見て

犬を引き剥がし、瓶で本気で殴ろうとするところを

タヤの呼びかけで、寸前のところで自制する。

劇中ずっと、つか

戦場から帰った時のタヤとのやりとり見てても

ホントに人間らしい"心"って部分が殺されてて

見てるこっちも痛々しかったなぁ。

でも、カウンセリングや退役軍人たちの話を聴きつつ

序盤のクリスに戻った場面は微笑ましくて良かった。

自分の父親と同じように、息子に狩りを教える様とかね。

でも、ラスト

元軍人の射撃練に付き合うことで

退役した人たちの救い、自分の贖罪としてきたクリスが

そいつに殺されてて生涯を終えるとか…

クリスを殺したであろう人と、クリスを見送るタヤの

ドアを閉めるところでフェードアウトした後の

クリスの死因スーパーで『えっ?』ってなったわ…


エンディングで流れた映像は

当時の映像かね?

戦場では国を、仲間を守る為に引き金を引き

退役後も、同じ苦しみに悩まされる人たちを救うことに

尽力していたクリスが

その人に殺されるとか、やるせねぇ…

これが事実だっていうからまたね。

無音のエンドロールが色んな感情を駆り立てるわ。



簡単に言ってしまえば

いち軍人の

苦悩と葛藤、成功と失敗

みたいな部分を描いた作品。

なのかもしれないけど

舞台が戦場、戦争なだけに

そんな言葉ひとつふたつだけじゃ語りきれないものがある。

軍人でもなければ、戦争すら経験しない人には

とても共感などできない内容なのかもしれないけど

戦争ってものがどういうものか、

そこに駆り出される軍人とは如何なるものか、

よくわかる作品だと思います。

戦争映画ではあるけど、

それに付随するヒューマニズムを描いた作品でもあると思う。



音楽よりは早くとも

やはり映画も遅咲きである自分だが。

硫黄島からの手紙
チェンジリング
グラン・トリノ
インビクタス/負けざる者たち
ヒア アフター
J・エドガー


と、イーストウッド作品を観るのは

今作で7作目だけど

人の内面を描く映画作らせたら

そうそうイーストウッドの右に出る者はいないなって印象。

また、実話に基づいた作品で

そういったものを描くのにも秀でてる結果だと思う。

やっぱイーストウッド好きだわ。

イーストウッド作品好きっす。

今作においては

主演を務め、プロデューサーまで務めた

ブラッドリー・クーパーの存在も大きかったのは

間違いないでしょう。


これは映画を見始めた時からずっとだけど


映画館で観て、感銘を受けた作品は

絶対にパンフレット買ってます。

アメリカン・スナイパーも

パンフレットを買うには十分すぎる作品でした。


クリント・イーストウッド

今年で御年85にもなるけど

まだまだ現役なことに驚くばかり。

3D映像だの、フルCGだの

そんな視覚に頼りきった

映画ならぬ、"映像作品"と呼んでもいい作品と比べると

そんなものなくとも、

ちゃんと"映画"として、内容で勝負できる作品を作り続ける

イーストウッドには脱帽だし、尊敬です。


日本でも声優、俳優

往年の名優が次々に亡くなりつつあるが

イーストウッドも、1年でも長く

1ヶ月、1日でも長く

良い作品を作り続けてほしい。



普段、ライブは詰め詰めで予習に追われる為

余韻半端なぃ…   マヂ余韻…

とか、余韻って言いたいだけの連中でなくとも

余韻なんて、ライブ終わった瞬間くらいしか感じませんが。

その点、映画は毎回けっこうな余韻に浸ります。

いや、数年ぶりに観た映画

それが良作と呼べるほど優れた作品でよかったです。

また、ちょっとずつ映画も観ていこうかな

シリーズ通して観てたり、今日の予告でも気になるのがあったり

やっぱり映画は良いもんだ。


ナイトミュージアム エジプト王の秘密

博士と彼女のセオリー

イントゥ・ザ・ウッズ

バケモノの子