先日、伊勢の夏の始まりを告げるお祭りがあった。厄除けで有名なお祭りである。お祭りにいく前にウォーキングをしようと思って、市内を歩いていた。すると3人の中学生らしき女の子らとすれ違う。「危ないな」と思いながら歩いていると今度は3人の中学生らしき男の子らとすれ違う。「なるほど、6人でお祭りに行くんだ」と納得した。前を行く3人の女の子、少し離れて歩いて行く3人の男の子。淡い青春の1ページのように納得した。そういえば、そんな3人と3人のことを思い出した。
あれは中学2年生だろうか。「遊びいぐべえ」と誘われたような気がする。それもクラスの女の子であった。中学生の頃は女の子と一緒に出かけるなんていうことは考えてもいなかった。それが3対3のグループでの遊びなどとは考えてもいなかったし、初めての体験であった。
日曜日ということもあって、その日に向かっていろいろなことを考えていた。先ずは服装。当時の自分はほとんど運動着であった。それが一番楽であったし、出かけるということは試合であり、当然運動着であった。それ以外に出かけることは無かったように思う。そんな初めての3対3の「デート」に向かって何をきて行こうかと本当に悩んだ。一週間前の日曜日に、なぜか「山形市内に行きたい」と母親に告げて、出かけたような気がする。そして、デパートに入っていろいろ物色した。心の中はもうドキドキしていて、何が何だかわからないような状態で、Gパンを買ってもらったような気がする。それも試着したわけでもなく。
「デート」の当日、天気は良かった。当時の自分は陸上競技をやっていて、大腿部が太かった。その日、かったGパンを履いてみると太ももでつっかえた。それを無理やり押し込んで出かけたような気がする。男の子3人と女の子3人は電車に乗ってとなりの街に出かけた。何を話したのだろうか。何を見たのだろうか。青空の下にいたようなことは覚えている。
3人は誰と話しがしたかったのだろうか。どんな状況を作りたかったのだろうか。ただ、この伊勢の3人のように、前を女の子たちが歩き、後ろを男の子たちが歩いていたような気がする。それでも何かドキドキしたのである。
青春というのは、そんな淡い色のような気がする。そんな色が今も残っていることを願いたい。そんな色が残っていてほしい。