どうも、かもたです。

 

前回、新型コロナウイルスの治療薬候補であるネルフィナビルについて紹介したところ、「ウイルスはタンパク質を好むのですか?」という質問があったので、今日はその質問に答えながら、これまでのおさらいをしていきたいと思います。

 

こういう質問はとても有難いですね!

 

① “タンパク質は様々な生命活動に関わる物質” (#22)

「タンパク質を摂りましょう」ってよく言いますよね?

でも実際のところ、タンパク質って何なのでしょう?

 

実はタンパク質には様々な種類があり、それぞれが役割を持って生命維持のために体内で働いています。

 

“酵素”もタンパク質の一種で、生体反応の手助けをしています。

アルコールを分解する酵素や、デンプンから糖を取り出す酵素、細胞分裂の調整をする酵素…etc.

 

一口に酵素と言っても、たくさんの種類が身体の中に存在し、多くの生命活動は酵素やタンパク質の働きによって制御されています。

 

② “多くの病気はタンパク質の異常が原因であり、薬はその病原タンパク質を標的にしている場合が多い” (#23)

たとえば、細胞分裂を制御する酵素(=タンパク質)に異常があると、過剰に分裂した細胞が腫瘍になってしまいます。

 

また、糖尿病の患者さんでは、糖を作る酵素が常に働く状態にある場合があります。

 

がんや糖尿病を例にしましたが、多くの薬は、こういった病気の源になっているタンパク質/酵素に働いて、正常な働きに戻す効果をもっています。

 

③ “ウイルスも体内にタンパク質を持ち、それが抗ウイルス薬の標的になる” (#26)

僕たちヒトや他の動物・植物と同じように、ウイルスも生きるために必要なタンパク質や酵素をたくさん持っています。

 

例えば、動物の細胞にくっつくためのタンパク質や、感染細胞の内部で増殖するための酵素、感染細胞から自身を切り離すための酵素…などなどです。

 

このウイルスが持つ、タンパク質のうち、どれか一つの働きを抑えることができれば、ウイルスはもう増殖・生存できなくなります。

それが抗ウイルス薬です。

 

抗インフルエンザウイルス薬の、タミフルやリレンザとかが有名かな?

※抗生物質と呼ばれる薬は、細菌感染症の薬なので、ウイルスには効果なしです!!

 

④ “新型コロナウイルスも、そのタンパク質を狙って薬を開発する”

前回紹介したのは、新型コロナウイルス治療薬候補の“ネルフィナビル”。

 

感染して増殖したあとのコロナウイルスが、成熟するために必要な酵素の働きを抑える薬剤です。

まだ実験室レベルでの結果ですが、今後臨床に応用されるといいですね。

 

…はい、だいぶ大雑把ですが、薬とタンパク質、病気とウイルスについてのおさらいでした!

 

「ウイルスはタンパク質を好むか?」という質問に対する答えは、「ウイルスは体内にたくさんのタンパク質を持っていて、それらは治療薬の標的の候補になる」という感じでしょうか?

 

他にもわからないことや知りたいことがあれば、遠慮なくコメントください!

 

まだ新型コロナウイルスの治療薬は開発途上ですが、発見の糸口はいくつかあるので、希望を持ってあと少し、頑張りましょう!

じゃあ、また!