今までPCでの閲覧用に文の途中で改行をしていたのですが、アクセス解析によるとスマホで読んでくれている方が圧倒的に多いみたいで、かえって読みにくくしていたようです。
なので今日から改行をやめます、かもたです。
今日からまた薬のお勉強をしましょう!
前回、細菌の感染症にもタンパク質が関わっているという話をしました。
今回はインフルエンザを例に、ウイスルの感染症と、薬、タンパク質の関係についてお話しますね。
※ウイルスは細菌とは全く違うものなので、抗生剤は効きません。
インフルエンザウイルスは、RNAという遺伝子(DNAの親戚)を二重の膜に覆われた構造をしています。
この構造はHIVウイルスも、コロナウイルスも基本的には同じです。
インフルエンザウイルスの外膜には、さらに“スパイクタンパク質”という、ヒトなどの宿主細胞にくっつくための棒状の構造があります。
↑あ、ここでもタンパク質が!!!
インフルエンザへ感染の仕組み
①ウイルスの“スパイクタンパク質”が宿主細胞にくっつきます。
②このとき、“宿主細胞の表面にある筒状のタンパク質”を通り、遺伝子RNAなどの中身が細胞内に放出されます。
③感染細胞内で、“RNAを合成するタンパク質”によってRNAが合成され、ウイルス増殖の下地が整います。
④“スパイクタンパク質を切り離すタンパク質”によって、成長・増殖した新しいウイルスたちが細胞の外に放出されます。(→①~④を繰り返す)
ざっと見ただけで、4種類のタンパク質が働いていることがわかるでしょうか??
(1) “宿主細胞にくっつくスパイクタンパク質”
(2) “宿主表面の表面にある、ウイルスのRNAが通過する筒状タンパク質”
(3) “ウイルスの遺伝子RNAを合成するタンパク質”
(4) “スパイクタンパク質を切り離すウイルスのタンパク質”
察しのいい方、なんか薬の標的にできそうじゃないですか??笑
色々な種類の抗インフルエンザウイルス薬
残念ながらウイルスがくっつく(1)のタンパク質を標的にした薬はまだありません。
(2)の、ウイルスのRNAを細胞内に取り込む筒状タンパク質は、アマンタジンという薬がその働きを抑えてくれます。(あまりメジャーな薬じゃないかな)
これで、ウイルスが細胞にくっついても細胞内にRNAを放出することはできなくなります。
(3)の、ウイルスのRNAを合成するタンパク質を標的にした薬は、3年前に発売されたばかりのものがあります。
日本の製薬企業、シオノギ製薬が開発したゾフルーザという薬です。
同じメカニズムの薬の開発は僕の研究テーマだったり。
(4)のタンパク質を標的にした薬は、なかなか有名なものがあります。
タミフル、リレンザ等です。メジャーな薬はだいたいこれ。
細胞内で増殖したウイルスの放出を防ぐことができます。
基本的な抗インフルエンザウイルス薬のタイプはこの3通り。
今日はウイルスについてと、インフルエンザウイルスについて説明してみました。
ほんとにざっくりした説明なので、もっと詳しく知りたい方はご自分で調べてみてください!
少し長くなりましたが、今日はここまで!
今日からラボが始まったのですが、年末と比べて状況がちょっと変わったので、それについて明日は書こうかな(コロナ関連)。
緊急事態宣言も決まったしね。
では、コロナに負けないようにお互い頑張りましょう! じゃあね!
※参考資料
平山令明・著 「やさしい分子薬理学 - 分子構造から薬理活性へ」共立出版、2010年
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