子供電話相談室 24
Q:
教えて、なぜ昭和の終わりにバブルが発生したの?
A:
借りたり、預かったりしたお金を返すのには次の三つの方法があるんだ。
1. 額に汗して働いて返す。
2. 浮利を追う。
不動産や株などの相場に手を出して価格を変動させてサヤを取るような事だよ。
3. インフレを利用する。
日本の金融機関は3.の方法で返済をしてきたの。預金者から100万円借りて投資している企業を通して土地や株を買っておき、インフレでお金の価値が半分になった頃に、新しく預金された100万円で借りた金を返す、 土地の値段は200万円以上になっているから、30万円利息をつけても70万円以上儲かったの。戦後の物価はどんどん上がっていったから大儲けできたわけだ。
しかし、戦後30年も経つと物価の上昇も緩やかになり始めた。1980年代になるとインフレは終焉を迎えた。当然ながら今までのように何もしないで3.の方法で儲けることはできなくなる。
Q:
3.がダメならどうしたの?
A:
一つはサラ金に大きく肩入れをして高利貸しを始めた。サラ金を見てごらん、家持ちでローン支払い済み、一流企業に勤めている人が借りても、財産が無い、若いフリーターが借りても利息は同じ最高限度額だ、金貸しとしておかしいと思うだろ。こんなガキや姉ちゃんに金なんて貸せるのかよ、という人達にまで貸して、本来真 面目にお金を貯めなければいけない子供を火の車に乗せた。当然破綻する人間がたくさん出たけれど、返せる人から目一杯金利をとったからやっていけたんだ。バブルの時代の話ではないけど、ついこの間、サラ金の借金返す為にネットで練炭を買った馬鹿な女がいたね。こんな安易に金を貸す組織が存在しなけばこの女練炭買わずに済んだかもしれない。馬鹿だからまともな生活ができたとは思わないけど。
でもこれだけでは足りないから、当然2.を選択することになる。
土地の値段や株の値段を他の物価に比べて徐々に割高に保って、ここだけインフレを継続させて資産の底上げを図った。人々に日本は土地が狭いから高くなっても当然などと吹き込んで。 世の中インフレが沈静化したのに、高額所得者には土地を処分した人間がならび、株式上場さえ果たせばバカみたいな大金持ちになれる異常な状態をつくった。 しかしインフレに加えて経済成長の伸び率が鈍り始めると、”徐々に”ではやっていられなくなった。それに加えてプラザ合意やブラックマンデー、もうたまらん、なり振り構わず、1行が無茶をし始めたら、全行が一斉に土地、株、ゴルフ会員権の投機に手を出して、あのバブルとなった訳だ。
これの一番先頭に立ってイトマンなどと走った財閥の家の家訓になんて書いてあると思う?
住友家の家訓 ”浮利を追うべからず”
Q:
いい言葉だね、額にしてウォール街に飾っておくといいね。
A:
・・・。