子供電話相談室 30
Q:
オバチャンが二番目じゃダメなんですか?って聞いていたよね。あんなスパコンいらないって言っていたけれど、どうしてなの?
A:
ハハハ・・。実はどんなスパコンなのか全く知らないんだよ?無責任な話なんだけれど。でも一応なぜそう断定したのか弁明するとだね・・・。
問題点1.立案手順
地球シミュレーターという大型の計算機がある。これについても何も知らないのだけど、一般の学者さんが使おうと思ったら使えるものなのか?特殊なプログラムや機械語を使いこなす必要があるのでは?あの機械の速度は半分、メッシュも2倍荒いシュミレーターがあったとして、得られる結果にどれ程の差があるのだろうか?8回繰り返せば同じ結果が得られるのでは?今、地球シミュレーション以外にどんな使われ方をしているのか?地球シミュレーションてそんなに頻繁に短時間で計算しなければならないものなのだろうか?プロジェクトを総括して成果をわかり易く説明して欲しいと思う。東大の計算センターで同じ事をしようとしたらどれ程の違いが出るのか?この機械を作る過程でどれだけの技術的成果が得られたのか?私の勝手な憶測だけれど、予算を消化する為に、計算速度世界一を達成する為に、地球シミュレーションをやってみよう、という話になったのではないか?
これでは順序が違う。精度の高い核爆発のシミュレーションをやりたい、xx時間位で1回を終わらせたい、その為には1PFLOPSの速度は欲しい、稟議を上げて予算を獲得する。IBMの世界記録はそうして達成されたされたものだと思う。これも憶測だけれど、あの機械は核爆発計算の専用機なのではないか?アレイプロセッサーのお化けのような、誰もが使える、いわゆるコンピューターと呼べるものではないのではないか?
スパコンを作るなら、目的があり、目標があり、期待される成果があって、予算の獲得になる。その目的が計算速度世界一、成果が国威発揚というのもあっていい。
ただ既得予算まずありき、ついでメーカーありき、さあどうするべ、じゃダメなんだね。地球シミュレーターはそれでも表題があるからいい。今回の機械は何が目標なのか、何も伝わってこない。だから反対なんだ。今更国威発揚?それで幾ら必要なの?
問題点2.FLOPS
1ナノ秒に光はどれだけ進むのか知っているかい?30cmなんだね。一つの計算をするのに電気が進む距離を短くすれば、それだけ早く計算が出来る。回路の幅を狭くして、ボ-ドの間隔を狭めて、プロセッサー間のケーブルを短くすれば、それだけ早く計算できる。そうして作ったプロセッサー群を幾つも使って並列に計算をさせれば計算速度は上がる。問題になるのは熱、ぎゅうぎゅう詰めになるとすごい熱が出る、コンピューターより冷房設備が主役だったりする。これも憶測なんだけれど中国や韓国のスパコンはこのタイプなのではないか?これに計算速度を抜かれたからといって対抗意識を燃やすのは馬鹿げている。冷房電気代をどれだけ出せるかで勝負が決まったりして。FLOPSなんて、先端技術の裏付けがなければ、速いだけでは意味が無い。10分の一の速度の機械でも、夜通し回せば計算はできる。この点に関してだけは、あの紅衛オバサンは正しい。
問題点3.汎用性
単に速度だけで話をするのなら、PS/3のICは高い能力を持っている。長崎大学ではこれで高速演算を実現させているし、アメリカでも何百台ものPS/3をつかって高速演算を実演する計画がある。戦闘機の空中戦のシミュレーションには汎用機よりプレステの方が向いている、というのはもっともな話だ。しかし、これは電卓のオバケ、ゲーム機のオバケであって、何ビッドの命令を使っているか知らないけれど、スパコンと呼べるものではない。コンピューターの速度は、複雑な計算の処理デザインを始めてから、結論を得るまでの速度のことだ。計算がいくら速くても、セットするまでに時間がかかってしまうのでは処理時間が短いとは言えない。スパコンと呼ばれるにはある程度の汎用性が必要だと思う。複数の研究者が回線を通じて、ここの計算はスパコン様にお願いします、プロセッサーサーバーのような役割でなければ、役に立つ機械とは言えないのではないか?
問題点4.ハイブリッド
ベクトルとスカラーのハイブリッド型だというけれど、ハイブリッドが威力を発揮するのはどのような分野なのか?ベクトル型は一次元多い分処理速度は速そうだけれど、汎用性という意味では、分野が限られるのではないか?当然、特殊なコーディング技術が必要なのではないか?必要なかったとしても、なぜ光通信の時代に同じコンクリートの建物の中に作り込む必要があるのか?ベクトル型は独立してベクトル専用の高速サーバーとして作る方が自然ではないのか?複数の業者を参画させたいが為にハイブリッドになっているのではないか?それでやめちゃうメーカーが出たのではないか?
問題点5.立地
ということで、スパコンは光通信の時代、冷房費用が一番安くできる処に設置するべきだということになるが、計画の場所はそういう場所なのか?雪や深層海水を利用して冷房できる場所が良いのではないか?
日本は技術立国の国なのだから、世界一の汎用演算処理技術を確立するべきだ。
皆で話し合って、将来を見据えた計画を立てるべきだね。それには役人の予算消化や一部の業者の思惑で左右されてはならないと思う。ましてや政治家の仕分けパフォーマンスの具にされたのではたまらない。
そしてそれは、多分、超冷房の効いた体育館を作ることではなくて、全国の大学の大型計算センターを結んだ複合計算組織のようなものになるのではないか?満月の夜にだけ、日本の大学のコンピューターセンターが集まって、巨大なパラレル演算組織が出来上がる。個々の大学の処理能力が高まると、それに応じて能力が高まる、そんな怪物の登場に期待したいね。
Q:
地球シュミレーター、前提条件が変わるたびに計算をし直しているのだろうか?新たな発見がある度にプログラムを手直ししているのだろうか?その都度、役に立つほどの結果の違いが出るものなのだろうか?
A:
・・・。