『少女七竈と七人の可愛そうな大人』


えだは-なな

(桜庭一樹:角川書店)


<あらすじ>

七竈(ななかまど)の木は燃えにくく

7回竈にくべて初めて炭になるという。


いんらんの母は叶わぬ恋を忘れるため、

己を灰とするべく七人の男に抱かれ

誰の子かもわからぬ七竈(ななかまど)を産んだ後に

旅人となって家に寄りつかなくなった。


少女・七竈の異形の美貌も、

出自が知れ渡った狭い街では呪いでしかない。


白く閉じた旭川で 老いた祖父と共に暮らす七竈は

幼馴染の少年・雪風にだけ心を許す。


しかしその世界にも変化は訪れ始めていた……。





世の中の不幸には2種類あって、

一つは不幸な事件に出会うというもの。

例えば家族を亡くすこと。


もう一つは不幸に生まれつくというもの。

例えば家族が欠けた家庭で育つこと。

桜庭一樹の小説に登場する不幸は常に後者である。


前者の場合は、事件までに形成された人格と交友関係で

その不幸を乗り越えてゆくことになる。


しかし後者の場合は空気のように不幸を呼吸し、

それを血肉として育たねばならない。

それは何かのイベントによって克服できるものではなく、

日々摂取する食物で体を構成する細胞を入れ替えていくように

成長と知恵で淡々と乗り越えてゆくものだ。

そして多くの場合、その克服は少年・少女時代との決別を意味する。



桜庭一樹(女性)の描く少女像は、

基本的には少女を特別視したがるオタク的な幻想とは無縁である。


この物語の主人公である七竈は、

鉄道オタクで、古風な話し方をし、

誰もが振り向く美貌の持ち主であるという

桜庭キャラとしては珍しくデフォルメが効いているが、それでも

それらの要素がこの世界に対して無力であるという点では

他の作品と変わりがない。

しかしそれでも


その無力な少女時代との決別は、なぜか悲しい。




モノトーンの狭い世界での物語は、

影絵のようにシンプルで

影絵のように哀しい。


『少女には向かない職業』


えだは-少女

(桜庭一樹:東京創元社)




もちろんタイトルはP.D.ジェイムズの「女には向かない職業」 から。

とある田舎を舞台とした思春期少女のバディもの。



「あたし、大西茜13歳は、

 中学2年生の1年間で、

 人をふたり殺した。」



その前に読んでたのが『空の境界』だったので、

この帯のコピーを見た時には、またぞろ陰惨な話か、

あるいは十代の自己陶酔話かと思ったんですけど

本編の書き出し最初の3行に



「中学2年生の1年間で、あたし、大西茜13歳は人をふたり殺した。


夏休みに一人、それと、冬休みにもう一人


武器は ひとつめのときは悪意で


もうひとつのときはバトルアックスだった」



とあって思わず吹いた。



戦斧て!




まぁ事実関係だけ追えば

この書き出しの通りの内容なんですけど、

不思議と印象に残るのは登場する少女たちの健全さで、

その、どこまでも肩透かしな感触が心地よかった。


そして健全であるが故に

なんだか肝心な所でカッコがつかない。


友達とたむろしてても

しょせん狭い街の中のマックかゲーセンだし。


ゴスロリファッションでキメてても

世間の些事を達観しきれるわけでもないし。


男子はマンガみたいに良いタイミングで

優しい言葉をかけてくれたりしないし。



人を殺したら死ぬほどブルっちゃうし---。



その「カッコがつかない情けなさ」というのが

万人の中学時代に共通する普遍的な感覚であって、

(高校生とかだと しっかりしてるキャラクターなら

それなりにカッコついちゃうんだよね)

それが殺人という特殊な題材を扱っていても

読者が身近な感覚を維持しながら

すんなり読んでいける理由なんだと思いました。


それこそがこの作品の持ち味なんですよね。



『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』


えだは-佐藤
(桜庭一樹)


直木賞なんか獲ったらラノベの続刊出なくなるじゃねーか!

で、界隈ではお馴染みの桜庭一樹さんでございます。


この作品は、前に読んだ『少女には向かない職業』と

人物配置が同じなのが気になったけど、

あとがきを読むと、どうも作者の実体験に

近いところからの着想だから、

どうしても同じテイストは出てしまうようですね。


実際には『少女には向かない職業』の一つ前に

書かれた作品で、作者がラノベから文芸へと移行する

契機となった作品です。




<あらすじ>

田舎町に住む主人公・山田なぎさ。

彼女は中学校を卒業したら就職しようと考えている


彼女は父親を早くに亡くし、貧しい家で引きこもりの兄の

世話をする現状から逃れるため、職業や資格や安定した現金収入といった、

世界と戦うための「実弾」を早く手に入れたいと願っているのだ。


対してもう一人のヒロインの海野藻屑は

いわゆる「不思議ちゃん」であり

現実に対して少女特有の妄想や虚言癖といった

「砂糖菓子の弾丸」で対処を試みている。


当初なぎさは裕福な藻屑を、

自分ほど切実な問題を抱えていないから「砂糖菓子の弾丸」などを

撃っていられるのだと断ずる。


しかし、やがて藻屑が

自分以上に深刻な問題を抱えていることを知り・・・・・・。



割とタイトルのまんまの話で、冒頭で宣言されている通り

「砂糖菓子の弾丸」は現実には勝てない。


不幸に生まれついた者は、子供という無力な時代を

なんとかサバイブして大人に辿り着かないといけないわけだが、

この物語に込められているのは

そこに辿り着くことができなかった者への哀悼だ。




世間は物語の創作にあたって「少女」に価値を付与する。


その甘い言葉や、甘い夢の儚さに

ここではないどこかへの憧れを託して。




だけどこの作者は「無力さ」こそがその核心なのだと語る。



少女は無力だ。


人はそのことを忘れ、

己のノスタルジアを少女の物語に託す。



しかし、無力であることに拳を握り締めた経験のある者は

そのことを忘れない。


無力であるが故に戦友を亡くした者は

そのことを忘れない。




砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない。




■ニュース


理想のママ1位にブログ人気の辻ちゃん 中学生にとって「自分がなりたい」母親像

http://news.nifty.com/cs/entame/showbizddetail/jcast-40793/1.htm




記事では「仕事と子育てを両立してる姿が評価された」と

分析しているけど、TV仕事復帰以前からランキングは

1位だったんだよね。


芸能活動だけでなく、育児や家事を楽しむ姿が

純粋に共感を呼び、評価されたんだと思うけどなー。

もちろん、両立してる今の姿も立派ですけどね。


でも正直blogとしてはTV復帰以前の方が

家の記事が多くて私は好きだったり。





辻ちゃんblogの影響もあって、最近はアメブロを巡って

主婦さんblog、ママさんblogをよく見るんです。

(ペタから飛んでアチコチ巡回してます)



TVとかのドラマでは、

あたかも若い独身女性しか人生を思うままエンジョイできないかのような、

そういうイメージを流布しているじゃないですか。


家庭に入った主婦はみんな人生に不満を持ってて

いつも不倫願望があるかのような扱いだったり。

ことさらネガティブに描写するわけでなくても、

主要キャラの妻としてしか登場しなかったり

「取り上げない」ってことが

既にして一つのメッセージを発信してしまうわけでしょう。



そんなだから「気楽に遊び歩いてた方がいいや」って

晩婚化(=少子化)が進む。




でも辻ちゃんのblogとか、ママさんblogをたくさん見てたら、

子供を産んで育てるのって、こんなに楽しいんだ

こんなに素敵なことなんだって思うんです。



メディアは「特別なこと」しか取り上げないから

そういう当たり前の幸せが見逃されがちになる。


だから当たり前の人たちから受信できるネットって

ありがたいなって思うのです。








オマケ


なにこの無駄な感動スレw

http://suiseisekisuisui.blog107.fc2.com/blog-entry-854.html




少し体調も戻ったので

今日は母の日のプレゼントを買いにショッピングへ。



えだは-花2

↑これにしました。

京都の実家まで壊れずに届くといいんだけど。


しかし親へのプレゼントってのは

いつも何あげたもんだか困りますショック!あせる




そこビックリマーク

「結婚して孫の顔を見せるのが一番」

とか言わないよーに!!





あと@メイドのメイドさんが誕生日なので

そのプレゼントも購入。



えだは-長門



元メカモデラーだった田中冬志さんが原型製作した

アルター社の長門です。

クオリティ高いっスよね。




もう一つはメイドさんみんなでつまめるものをと思って

クッキー缶「花のティータイム」を。


えだは-クッキー


これは作り手の名前をとってカリン・ブルーメ」ってブランド名なんで

ちょうど良し!と思って。


↓公式サイト

http://www.tivolicooky.com/business/karin.html




喜んでもらえたらいいな音譜ニコニコ









今日はほぼ問題ないぐらいには回復したのですが、

喉が痛いなど、まだちょっと風邪気味カゼ

駅前でドライフルーツを売っていたのですが

そこで生姜を発見。


ん? そう言えば風邪には生姜湯って言いますな。


えだは-syo1


そうだビックリマーク


これをお湯で溶いて飲めば生姜湯になるんじゃ!?


えだは-syo02

実行!! 長音記号1 長音記号1 長音記号1


ン~~~~





これはアレだ………




生姜湯というよりは…………




オードリーの春日が節約術でよく披露している


アメを水で薄めて作るジュースだ……ガーン





そういえば先日のコンサ-トでは

始まる前にブロードウェイの中の本屋に

『青い花』の4巻を買いに行ってたら

開演ギリギリになったんで、

オープニングアクトの真野ちゃんは見れなかったんだよねあせる


そんなのやってるなんて知らなかったんだよ~しょぼん汗汗



熱が下がったが腹も下ったTKです。ほんばんは。

今日はまだ体調が優れなかったので、

家で『青い花』を1巻から読み直して

女子高生たちのくすぐったい青春物語に

気持ちの悪い笑みを浮かべておりました。



熱出した後で背中の筋がバキバキに張っていて、

整体に行こうと思ったんだけど、GWで休みでした。


帰りに@メイドの店先でミケさんにご挨拶。

お店に行ける体調ではなかったので

大戸屋で温かいものを食べて、

西友で食料のバナナを買い込んで

大人しく帰りました得意げ




『青い花』

f:id:tk-mokami:20090505021144j:image

(志村貴子:太田出版)


ジャンル分けすれば「百合モノ」ってことに

なってしまうのかもしれないけれど、

「百合という嗜好も一要素として存在する女子高青春モノ」と

表現した方が語弊がないと思う。


性の問題を無視するのでもなく、

かといって暗くならず、青々しいまでに爽やかなのは

どこまでも明るく元気なあきらちゃんの存在のおかげだね。

インフルエンザから身を守るため
社会的にスタンドアローンを貫いてきた私ですが
昨日のコンサートの外出でテキメン風邪を引きました。
弱っ
姉さん、やっぱりお外は怖い所です……


とりあえず
バナナとか風邪でも食える食品を買い込んできたので
今から寝込みます。



新型インフルエンザ対策で社会的に

スタンドアローンを貫いているTKです。ほんばんは。



今日はチケを余らせた友人に譲ってもらい、

中野サンプラザで行われたモーニング娘。ツアー

「プラチナ9ディスコ」に参加して参りましたビックリマーク


なんと娘コンは2006年10月の「モーニングカレー」以来!!

2年半ぶりですよ。

我ながらビックリですよ。

当初は孫を身守るお爺ちゃんみたいな

優しく枯れたテンションだったんですけど、

後半は大いに盛り上がって楽しんじゃいましたニコニコ


ちなみにアルバム『9ディスコ』は

iTune Storeで買ってちゃんと聴いてたので

予習もバッチリンリン(←覚えたて)です! 


座席はPA席の前のほぼ中央。

私は距離耐性はあるけど、角度耐性は弱いので、

多少遠くても真中ってのは快適でした。




・『SONGS 』
・『泣いちゃうかも』
・『みかん』

OPのモニター映像&演出がなかなかカッコ良かったですね。

そっからつながる形でアルバム曲『SONGS』と

最新シングル『泣いちゃうかも』。

どちらもビートを効かせたカッチョいい系で

スタートダッシュには良い感じニコニコ


『みかん』は明るくて結構好きです。

モー娘。だぁって感じします。




・MC 

・『しょうがない夢追い人』

これは次のシングル曲らしいんですけど、

正直、誰が喜ぶんだコレ? って感じでしたショック!

「夢を追って現実を見てないダメ男に惚れてる私」

って内容なんですけど、そんな恋愛負け組ソングなんか

男性ファンも女性ファンも娘。に歌って欲しいなんて思ってないよ!




・『情熱のキスを一つ』 (高橋 ・ 新垣 ・ 田中)
・『片思いの終わりに』 (亀井)

・MC

・『ファインエモーション!』 (ジュンジュン ・ リンリン)
・『私の魅力に 気付かない鈍感な人』 (光井)
・『弱虫』  (新垣)
・『It's You』 (道重)

アルバム曲とかカップリング曲による少人数パート。

人数分けてるからあんまりモー娘。って感じしないかも…。


『情熱のキスを一つ』は高橋・新垣・田中の声の色気の深度が

3人で少しずつ違うのが良いコントラストになってて、

ボーカルユニットとしてこの3人を選抜するのは納得です。


『片思いの終わりに』は亀井さんソロのさわやかポップス。

歌詞の内容からすると大学生なんだけど、

亀井さんの佇まいからは高校生っぽい幼さを感じますね。

なんか指で空中にハート書いてフッって息をかけて

飛ばすみたいな仕草が可愛いらしい。


『ファインエモーション!』は『浪漫』のCWでしたっけ。懐かしい。

そっから3曲ソロが続きます。

それぞれ単品では悪くないけど、

ちょっと「娘コン」としてはソロ比率が高過ぎかもはてなマーク



MC ( 【 プラチナフォト 】 - とっておきの写真公開 久住 ジュンジュン)

なんか普段は「とっておきの写真」として

どうってことないものを紹介して、

それを互いにツッコむという内容だったそうなんですけど、


私が見た回では「自分らしい方法で幸せになって」とか

書かれたジュンジュンの高校のクラスメートの寄せ書きの写真だったので、

ツッコめない久住さんが「普通に良い話じゃん! ズルい!」とムクれてましたにひひ




・メドレー
『LOVEマシーン』→『恋愛レボリューション21』→
『SEXY BOY』 →『THE マンパワー』 →
『青空がいつまでも続くような未来であれ!』 

タイトルに「ディスコ」って入っている割には

アルバムの曲ってあんまりディスコっぽい曲がないんですよね。

だからここが一番ディスコっぽいパート。

なかなかカッコ良さげなアレンジでつないでて、

体が勝手に動きます。




MC

・『香水』  (久住・ ジュンジュン)

・『The 美学』(田中)

・MC GAKI 

謎の越境カバーパート。

まさか娘。がメロンの曲を歌うとは思ってなかったから、

「アレ~? 確かに知ってる曲なんだけどなぁ。

フリコピもできるんだけど、これ何て曲だっけ?」

となかなか思い出せませんでした得意げ

『美学』はさすがにすぐわかったけどね。

自分の中で『美学』が意外なほど高まった。





・『夢から醒めて』(高橋)

・『Take off is now!』(高橋・新垣・田中)

・『グルグルJUMP』 (久住・ジュンジュン・リンリン)

Take off ~』も悪くないんだけど、何も

高橋・新垣・田中の3人で歌う曲が2曲もなくても!

と思わんではない。


『グルグルJUMP』の3人はユニットっぽいイメージの統一感あるよね。

おバカ3人組というか…にひひ

この曲のサビで私の両隣がグルグル回り出したんで、

ああ、コレはそういうものかと私も回っておいた。楽しかった。





・『HOW DO YOU LIKE JAPAN?』

・『リゾナント ブルー』

・MC

・『ラヴ&ピィ~ス!HEROがやって来たっ』

怒涛の後半ラストスパートビックリマーク

『HOW DO YOU LIKE JAPAN?』の「漢字最高日本文字」の歌詞に

ジュンジュンとリンリンが何を思ったかが気になって仕方がない。


『リゾナント』と『ラブピ』は曲も好きだし、

全員で歌うしで文句なしに盛り上がりました。

この頃は御隠居テンションは吹き飛んで、

隣の三井ヲタにも負けないくらいジャンプしてましたねにひひ




アンコール

・『その場面でビビっちゃいけないじゃん!』

・MC

・『雨の降らない星では愛せないだろう? 』

楽しい盛り上げ系としっとりかつ壮大に歌い上げるバラードで順当に絞め。




「久しぶりにモーニング娘。を見に来た」っていう

気持ちがあったせいでもあるんでしょうけど、

全体としてはソロ/少人数ソングを減らして、

全員で歌う曲を増やして欲しいとは思いました。


だけどそれ以外で特別に流れが悪い部分や大きな穴もなく、

アルバム曲と最近のシングルを組み合わせた公演としては

まず順当な内容と言っていいんじゃないでしょうか。


知らないうちにフリートークっぽいMCも皆さん上達していて

コンサート全体をダレることなく楽しめましたし、

盛り上がるべきパートではしっかり盛り上がって汗をかけました。

ホント、曲目から予想された以上に楽しかったです!! ニコニコ





武蔵小金井にできたイトーヨーカードー内の

食事屋さんを食べ歩くシリーズ

今日は4Fのフードコートに入っている「らあめん花月嵐」

えだは-00店


よく見かけるチェーン店ですね。

これまでには3回行っていて、



期間限定ラーメン「野武士」

えだは-03



「鉄板イタめし & 特製餃子」
えだは-02い


「嵐げんこつらあめん」
えだは-02み


ま、お安いので味はそこそこですあせる

不自然に濃いんだよなー。


あと「とんこつと魚粉」系は出来杉君を作るつもりが

「スネ夫とジャイアン」になってるというか……




帰りにこんなポスターを見つけました。


えだは-れd


ゲキレッド……


放送終了から1年以上経ってるけど…


まだ営業ガンバってるんだなぁ……アップ






………これって大人も参加できるのかな得意げ



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