(前回まで)
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鎌北湖エイドでも、そこそこの時間休んだと思う。
スタッフの応援を受けてエイドアウト。
まずは鎌北湖をぐるっと一周。
走れなくもないけど、ここは歩く。
ちょうど一周まわったところで突然、胃の中のものが逆流した。
一気に吐いてしまった・・・。
しばらく落ち着くまでその場にたたずむ。
口の中をすすぎ、少し水を飲んだ。
「あ~、なんか空っぽって感じ」
「時間をかけて食べたのは何だったんだ」
「このまま鎌北湖エイドに戻ってリタイアか?」
一瞬、頭をよぎる。
身体は急登のトレイルへと向かう。
何も考えないようにして淡々と登った。
北向地蔵からは走れるトレイル。
この先のことを考えると走らない方がいいと判断。
省エネ行動に徹することにした。
登りも下りも淡々と歩く。
気持ちは完全に「レース」ではなく、「山岳縦走」だった。
諏訪神社を過ぎると顔振峠も近い。
「以前はこの顔振峠にもエイドがあったんだよな」
そんなことを思い出す。
その先からは下り。八徳まで一気に下りる。
そして後半の山場、高山不動までの登りが始まる。
不思議とキツく感じない。
最初っからキツイと思っていたからだろう。
ただ、高山不動尊の階段はきつかった・・・。
「あれ?エイドはどこだ?」
あると思っていたところにエイドがない。
さらに上に登ったところにエイドがあった。
この15kmは水だけ。(食べるものはザックに沢山ある)
「長かった・・・」
A8 高山不動(82km地点)
すでに日付が変わっていた。
午前1時20分ころだった。
スタートから20時間20分ということになる。
けんちん汁を食べる。
あとはホットコーヒーを飲みながら休憩。
吐き気はおさまってきた。
けれども今度は眠気が襲ってきた。
「時間もあるし、仮眠をとろう」
そう思ってスタッフに声をかけるも、すでにスペースが埋まっているとのこと。
それを聞いて、ますます眠くなってきた。
「仕方がない。出発しよう」
エイドから関八州見晴台まではすぐだった。
そこからはアップダウンの繰り返し。
ロードにでたり、トレイルに入ったり。
ロードに出ても走らなかった。
開き直ったかのように歩き続けた。
刈場坂峠を過ぎる。
そこから先が思いのほかきつかった。
いくつかの直登が続く。
GPS時計を見ても全然距離が進んでいない。
「まじか」
眠気もあって、途中腰を下ろして休みたくなる。
「進まないことにはエイドにつかない」
「次のエイドで仮眠をとろう」
そこからエイドまでの数キロが長かった。
A9 県民の森(91km地点)
午前4時45分頃、エイドに到着。(スタートから23時間45分)
まずは、お粥とお味噌汁を食べて温まる。
食べ終わるやいなや、ザックを枕にうつ伏して寝ていた・・・。
(つづく)
眠気に勝てず・・・
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