次に目指すは「牛ケ首」。
時刻は18:30過ぎ。
日没となり山は徐々に暗くなっていった。
ヘッドライトを点灯。
ここからは苦手なナイトラン。
CP3で十分な補給と休憩をとったおかげで登る足は回復したような気がする。
気付けば後ろについていた選手の姿が見えなくなっていた。
目の前にも選手の姿は見えない。
ひとりで黙々と登る。
やはり疲れは隠せず、徐々にゆっくりとした足取りになる。
なかなか牛ケ首にたどり着かない。
それでもようやくガレガレの岩場に出てきた。
稜線はさらに雨風が強くなっていた。
歩いていても寒い。
遠くの方にライトの光が見える。
それだけを考えて進む。
火山ガスの匂いがしてきた。
間違いなく近づいている。
そして「牛ケ首」に到着。
もうこれ以上は登りたくなかった。
スタッフの指さす方向へと下りはじめる。
このあたりは特別区域で大会コースのマーキングができないところ。
不安になりながらも進む。
細かいアップダウンを繰り返して急な下りを進んでいたところ、突然に行きづまった。
「えっ?」
「まさか行き止まり?」
とりあえず腰を下ろして一呼吸おく。
大会のコース地図は雨でボロボロ。 もはや文字の判別もできない。
ザックの中には「山と高原」の地図もあったが、頭が回らなかった。
補給食を食べながら後続の選手がこないかと待つ。
しばらく待っても誰もこない。
さすがにこれはロストしたと思い、ふたたび登り返す。
二度目の「牛ケ首」・・・。
スタッフにルートを確認して再度、同じトレイルを下る。
すると途中で、岩の上へと抜けるルートを見つけた。
ホッとひと安心。
なんだかんだで30分以上はロスしたと思う。
焦りの気持ちがでてきたのか走るペースが上がる。
ヘッドライトひとつで足場の悪い夜のトレイルを駆け抜けるほど上手くはない。
派手に滑って転んだ。
幸い泥だらけになっただけで怪我はない。
この時、「ふっ」と気持ちが切れた。
「もう止めよう」
リタイアを決めた。
そこからはゆっくりと歩きながら進んだ。
途中で前を行くひとりの選手に追いついた。
その人と話しをしながらCP4へと向かった。
それでも何度も滑った。
リタイアを決めてからCPまでの道のりは長く感じた。
そしてCP4沼原池(73km地点)に到着。
関門時間の18時間を15分ほど過ぎたタイムだった。
エイドで温かいミネストローネを食べる。
冷え切った身体にしみわたる。
ホント美味しかった。 おかわりも頂く。
200食分ほど用意したミネストローネも足りなくなることはなかったようだ。
このCP4までたどりついた選手は115人(29.6%)
ここで自分のNASUロングを終えた。
スタート地点にバスで戻り、ひと眠りして目が覚めると雨はすっかりと止んでいた。
まったくもって恨めしい。
良くも悪くも記憶に残る大会となった。
荒天にも関わらず大会を運営をしてくださった関係者のみなさまありがとうございました。
特に山頂で夜間ずっと誘導されていた方には感謝です。
ありがとうございました。
(おわり)
う~ん、無念
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