11月24日(木)
朝5時起床。
車中泊だったせいか、なんだか眠りが浅い。
それでも冷たい空気に触れてしゃきっとする。
まずはお湯を沸かして朝ごはん。
メニューはアルファ米の「えびピラフ」。
「まあ、こんなもんかな」
とりあえずお腹が満たされたので出発。
この日のルートは、
菅沼登山口 ~ 弥陀ケ池 ~ 白根山
天気は期待はずれの曇り。
予報では晴れだったのに・・・。
白根山はすでに雪化粧をしているのが麓からも分かった。
それなりの身支度をして登山口へと向かう。
もうこの時点ですでに雪道。
新雪を踏む感触がなんだか心地よい。
午前7時頃、登山口を出発。
ゆっくりと歩く。
目印は先人が残してくれたトレースのみ。
いつもはザックの奥に隠れている地図とコンパスも、この日はすぐに取り出せるように
ポケットの中に入れた。
幸い視界ははっきりしているので、地図とコンパスがあればなんとかなる。
ためしに何度か使ってみる。
トレイルがはっきりしている樹林帯よりも、だだっ広い平地を歩くときの方が緊張する。
ほどなくして、登りが続くトレイルにたどり着いた。
とりあえず一息ついて先に進むことに。
あきらかにいつもとは違う足取りで進む。
一歩一歩の動作がゆっくりだ。
まだアイゼンが必要なほどの積雪ではない。
ホントに静かだ。
聞こえるのは自分の息遣いと熊鈴の音だけ。
となりに見えるのは金精山だろうか?
周りの木々の葉にも雪が積もっている。
これも普段、目にすることがない光景だ。
おそらく今この登山道を歩いているのは自分だけ。
そう思うと心細くもあり、楽しくもあった。
まさしく、「ずんずん」と進む。
こころなしか、だんだんと雪が深くなってきた。
気を付けないとロストしてしまいそうだ。
途中に道標があった。
それを見つけてひと安心。
弥陀ケ池まであと1km。
山ではこの1kmが結構長い。
それでもこの雪トレイルを楽しみながら登ったので、思いのほか短く感じた。
弥陀ケ池に到着。
池は凍っていた。 まあ当然か。
弥陀ケ池の先には白根山が見える。
残念ながら見えるのは下の方だけで山頂の方は雲の中だ。
しばらく空の様子を見ていたが、雲が切れて晴れるような感じではない。
山頂はおそらく真っ白だろう。
トレッキングはここまでとして戻るかどうか思案する。
「時間もたっぷりあるし、行ってみよう」
そう決めて白根山へと登り始める。
視界もだんだんと狭くなってきた。
登りも急になって足場も悪い。
しかもトレースがなにもない。
頼りはときどき見かけるロープのみ。
だけど、なぜだか、
「すごく楽しい!」
このドキドキした感じもたまらない。
まるで、下りトレイルをブレーキもかけずに駆け下りているような気分だ。
妙に集中力が高まっている。
足を止めて写真を撮る気持ちの余裕もある。
ときおり後ろを振り返り、そのつど安全に引き返せるかどうかも確認している。
滑落とロストに最大限の注意を払う。
そして山頂に到着。
・・・と思ったら、偽ピークだった。
一度下ってすぐ隣にあるピークによじ登る。
こんどこそ到着!
白根山(標高2,578m)
雪を払い落として記念写真。
温度計が付いていたのでそれを見てみると、
「マイナス25度」
いくらなんでも、そんなハズはない。 壊れているに違いない。
おそらく実際はマイナス8度ぐらいかと。
山頂での長居は無用。
山頂からの写真だけ撮ってすぐに下山。
登り以上に慎重におりる。
弥陀ケ池まで戻ってくるとホッとした。
今の自分の経験と知識ではこれが限界だろう。
この先、雪山に登るにはちゃんとした知識と技術を身につける必要があると感じた。
弥陀ケ池から登山口まで戻る雪のトレッキングも楽しかった。
菅沼登山口に戻ってきたのは、午前11時すぎ。
長くも感じ、短くも感じたトレッキングだった。
なんだろうこの感覚
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