第19回日本山岳耐久レース完走記~後編~ | Challengeな毎日

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(前編からのつづき)


三頭山から鞘口峠までは急な下りが続く。

もうここは、涙が出るくらい辛かった。

ここまで痛みをだましながら来たけれども、ここの下り坂ではダメだった。

ガレているところも多く、一歩一歩が痛みとなって足に響く。

「膝が痛てぇ~」


本気でリタイアを考えた。


長く感じた下りもやっと終わり、鞘口峠までたどりついた。

ここでは、痛みの痺れがおさまるまで休んだ。

ついでにジェルで補給する。

他の人もここまで楽に来たという人は少なく、それなりに疲れている感じだ。

「第2CPまでもうすぐ」

そう自分に言い聞かせて出発。

細かいアップダウンを繰り返す。

左手は崖になっているので注意しながら歩く。

やがて舗装道に出て、第2CP月夜見駐車場に到着。

10時間29分

ハイドレーションの水はまだ残っていた。

1リットルちょっとの水を追加してもらう。

ちなみに昨年は飲み慣れていないポカリを補給して失敗した。

なので今年は無難に水を選択。

第2CPでも長めの休憩をとる。

楽しみにしていた「コーラ」を飲みながら、おにぎりを食べる。

気分的にもリフレッシュ。

そしてトイレで所用をすませて出発。

ここから御前山へと向かう。

もう時刻は午前0時に近い。

眠くなっている人も多いのか、登り坂で寝転んでいる姿もちらほら。

自分は左膝の痛みで眠気は感じなかった。

登り基調だったので楽に前へと進む。

今年初めて使うポールが大活躍だ。

「来年も使おう」

不思議なことに、もう来年も出るつもりでいた。

御前山山頂に到着。

ベンチでゴロンと横になる。

今年は満天の星空というわけにはいかなかった。

少し残念に思いながらしばし休憩。

ホントに休憩をとってばかりいる。

「とにかく完走」

それしか頭になかった。

ここから一旦、大ダワに下る。

ここがまたキツかった。

こころなしか、右膝の方も痛くなってきた。

左膝をかばうよう歩いていたからかもしれない。

「負の連鎖だ・・・」

そして2~3つの小ピークを超えて、大ダワに到着。

まず目に飛び込んできたのは、テントに貼られていた「リタイア受付」の文字。

「痛みを我慢しながらここまで来たんだから・・・」

ここまできたらリタイアという選択肢はなかった。

5分ぐらい休んで最後のボスキャラである大岳山に向けて出発。

だんだんと岩場が多くなってくる。

さすがにポールを持ちながらだと進みずらい。

途中でポールとハンドライトをザックにしまう。

両手を使ってガシガシと登った。

意外とこういう登りは好きである。

結構、あっけなく大岳山山頂に到着した。

とくに休むほど疲れてはいなかったが、夜景がきれいだったので座り込んだ。

このあたりで完走できそうだと確信した。

ここから先は大きな登りはない。

タイムを狙っている人にとってはここからが頑張りどころだ。

ガレガレの岩場を下ったあと、第3CPへと向かう。

そして第3CP長尾平に到着。


15時間36分


ここでは休むことなくそのまま先へと進んだ。


「どうせ休むなら日の出山でゆっくりしたい」


そう思ったからだ。


その日の出山には、午前5時頃到着した。


ちょうど日の出前だ。


「今年はここで夜明けを迎えよう」


そう思ってベンチに腰掛ける。


まだ暗いので夜景がきれいだ。


夜明けを待っているうちに、なんと、知らないうちに寝てしまう・・・(^^;


次に目が覚めたときには既に明るくなっていた・・・。


時計を見ると午前5時30分過ぎ


30分ほど寝ていたことになる。


周りの人の話しでは、「日の出」そのものは見えなかったらしい。


もともと、「雨」の予報だったので、雨がふらないだけマシだった。


ヘッドライトをザックにしまい出発する。


「あとはゴールするだけ」


しばらく歩くと、65km地点の道標を通過。


「最後ぐらいは走ってゴールしたい」


そんな気持ちが、ふつふつと沸いてきて、おそるおそる走ってみる。


膝は痛むが走れないこともない。


もうかれこれ10時間以上も痛みを感じながらここまで来たので感覚がマヒして

いるのかもしれない。


「あと5km」の標識を通過。


もう止まらない。


このままゴールまで走って行こうと決める。


そして山を下りて舗装道路に出た。


最後は気持ちよく走ってゴール!


18時間25分



ゴールしたあと、トン汁を食べ、ビールを飲んで体育館に戻った。


そのとき、手にしていたのは、「完走証」「FinishersTシャツ」


「完走できてよかった」


素直に嬉しかった。


「来年はしっかりと調整してベストを出す!」


そう思いつつ会場をあとにした。



最後に昼夜をとわず、ずっとサポートしてくださった大会関係者のみなさま、ボランティアの

みなさま、ホントにありがとうございました!



まずは脚を治す!

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