2011年10月22日13:00スタート。
幸いにも直前まで降っていた雨もやんだ。
今回は足の故障を抱えての出走だったので、「20時間」のプラカード近くに並ぶ。
けれどもスタートロスは気にするほどでもなかった。
廣徳寺からのトレイルではさっそくの渋滞。
初参加と思われる人は手持ちのペース表と時計を何度も見比べていた。
こっちは初めから歩き覚悟だったので焦りはまったくなし。
両膝はサポーターでしっかりと固定していたので、痛みはあまり感じなかった。
走ろうと思えば走れるという状態。
「先は長い」
ということで渋滞に身をまかせて進む。
一旦、舗装道に出て今熊神社へと向かう。
このあたりは、ゆっくりJOG。
そして今熊神社からは本格的な登り。
ここから入山峠(7km地点)までは終始渋滞。
年々、渋滞が激しくなっているような気がする。
それとも単に走るポジショニングが去年よりも後ろだからか?
ここからは細かいアップダウンが続く。
トレイルの状態は思ったよりも悪くない。
雨天でもっとぐちゃぐちゃになっているかと思った。
それでも下りでは慎重になる。
滑る心配もそうだが、膝の痛みが出る方が心配だった。
本来ならば走りぬけるところも、一歩一歩の進みになる。
前を行く選手とは下りで離されて登りで差をつめるという感じだった。
正直、登りの方が楽だ。
10km地点を過ぎて市道分岐へ。
こまかいアップダウンが地味に膝に効いてくる。
左膝が痛くなってきた。
「やっぱりこのぐらいからか・・・」
幸い、足底筋膜炎の方はまだ大丈夫だ。
醍醐丸(15.3km地点)ではベンチで休憩。
もう薄暗くなりかけていた。
補給食を食べて出発。
本来、ここから先は走れるところは走りたいところだけど我慢。
とにかく今年は「完走」が目標。
やや早歩きという感じで進む。
人の列もだいぶ長くなってきた。
三国山で長めの休憩をとる。
夕暮れの山々の風景に誘われた。
山間には雲海が見える。
絶景ではないが、黒と白のコントラストが渋い。
「なんで走るんだろう」
ふとそんな言葉が頭をよぎる。
ジェルを食べながら現実に戻ってレースを再開。
今年は第1CPの前には暗くなり、ヘッドライトを使うことになる。
「何も考えずに前を行く人についていくだけ」
そして第1CPの浅間峠(22.7km)に5時間4分で到着。
去年より1時間10分以上も遅い。
「でもまあ、この状態だからこんなもんか」
ここでも長めの休憩をとる。
まだ固形物を食べられるほど元気がある。
おにぎりを食す。
そしてここでポールを出す。
強い味方だ。
ただ計算外だったのは、腰にまく予定だったヘッドライトが壊れていてつかなかったこと。
電池の電極部分が錆びていてどうにもならない。 電池を新品に変えてもダメ。
仕方がないので、ポールを握りながらハンドライトを持つことに。
早くもここでリタイアしている人の姿もちらほら。
そして出発。
ポールを使っての登りは楽だ。
山歩きの経験が活きているのかもしれない。
速くはないが、楽に進むことができる。
だけど平地では走る選手に次々に抜かされる。
やや蒸し暑くもあったが、ときおり吹き抜ける風が心地よかった。
今回は寒さにやられないように準備は万全。
「やっぱり夜間走行はあまり好きになれない」
と思いつつも先に進む。
西原峠(32.2km地点)を過ぎると、三頭山への登りが始まる。
その前にあるベンチでひと休み。
ここからの景色もなかなかだった。
とにかく休憩を数多くとることで足の痛みをごまかした。
それでも膝の痛みはおさまることなく、徐々に増していた。
まだゴールまで歩ける確信が持てない。
三頭山への登りがだんだんと急になる。
それにともなって、コース脇で休む人の姿も多くなる。
寝転んでいる様は、「行き倒れ」そのものである。
前に行く人の足元だけを見て進む。
だいたい5~10人ずつぐらいの集団でみんな登っている。
誰かのあとに付いて行く方が気持ち的に楽だからだろう。
だんだんと岩が多くなってきた。
そうなると山頂も近い。
コースの記憶がよみがえってくる。
そして木段を登りきって、三頭山山頂に到着。
「なんとか、ここまで来た」
ハイドレーションの水もまだ十分にある。
ここでも少し長めの休憩をとった。
いつもなら、後からやってきた人が先に出発するのを見ると焦りを感じたが今日はない。
その気持ちさえも膝の痛みが打ち消していたのかもしれない。
「さあ、第2CPに向けて出発だ」
(つづく)
なんでハセツネに惹きつけられるんだろう?
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