5月6日(金)
山の朝は早い。
午前3時には目が覚めた。
けれども夜はまだ明けていない。
それよりも、「ポツポツ」とテントを打つ雨の音の方が気になった。
前日の天気予報では雨は大丈夫だと言っていたのに・・・。
とりあえず明るくなる5時ぐらいまで待つ。
そのあと朝食を食べて、6:00に高塚小屋を出発。
今日はいよいよ「宮之浦岳」だ。
天気は雨。
空の様子を見ても、ずっと降り続くような感じだった。
すでに何組かは出発した後だった。
しばらくは上り。
まだ身体が目覚めていないのか、やや足取りが重い。
それでも先発したグループにはすぐに追いつき、少し言葉を交わして先に行かせてもらう。
新高塚小屋を通過。
ここも昨夜は人がいっぱいだったようだ。
水を補給する。
7:00頃、第一展望台に到着。
見晴らしは良くないのでそのまま先へと進む。
「平石岩屋」には7:40頃、到着。
休憩をとりながら他の登山者と話しをした。
「天気が良かったらね~」
「焼野三叉路」には8:05に到着。
天気が良ければ、「永田岳」に立ち寄るつもりだった。
とりあえず写真だけ撮って、先に進むことにした。
もうここから「宮之浦岳」は近い。
そして8:25に山頂に到着。
まあ、分かってはいたけど景色は良くなかった。
時折、強風も吹いてくる。
当然、山頂には誰もいない。
少し寂しい気持ちになったが、天気ばかりはどうしようもない。
ほとんど休みをとらずに先に進むことにした。
宮之浦岳からは花之江河を通って、淀川登山口に下りるルート。
当初の予定では、のんびりと過ごして淀川小屋に泊まるつもりだった。
けれども、この時には、
「今日はそのまま下山してしまおう」
と思った。
雨は降っていても、奇怪な岩を見るには困らない。
今にも転がってきそうな巨岩や、人工的に積み上げたとしか思えない巨岩もあったりして
興味深かった。
時折、振り返ると、そこには違う風景がある。
明らかに今まで登ってきた山々とは雰囲気が違う。
少しでもそれを楽しみながら歩いた。
このあたりから、すれ違う登山者が増えてきた。
みんな逆ルートで縦走する予定なのだろうか?
「黒味岳」にも立ち寄らずにそのまま「花之江河」へ。
もうこのあたりになると、トレイルもかなりぐちゃぐちゃになっていた。
靴の中に浸み込まないことを願いながら足場を選んで下りる。
淀川小屋には10:45頃、到着。
かなり早く着いた。
ここで休憩をとりながらバスの時刻を確認。
バス停はここから50分ほど下りたところにある。
すると次のバスは、「13:39発」
「あちゃ~、随分と待つなあ」
どうやら淀川小屋で休んでいる他の登山者もみんなバスを待っているらしい。
少々早い昼食(ラーメン)を食べながら、他の人たちといろいろ話しをした。
世代も出身もみんなバラバラでなんだか面白い。
思ったよりも退屈せずにバスまでの時間を過ごせた。
バス停の近くには、「紀元杉」があるのでちょっと立ち寄る。
またここで30分バスを待って、「宮之浦港」へ。
なんだかんだいって宮之浦港に着いたのは17:00すぎ。
とりあえず今夜の宿を探した。
ガイドブックの巻末にある宿リストから適当にえらんで電話をかける。
運よく見つかった。
港まで迎えに来てくれるとのこと。
それまでの時間、明日の高速船の便をチェック。
こっちは問題なさそうだ。
この日の夜は、地元のローカルな食堂で焼酎を飲みながら食事をとった。
なんだかあっという間の「屋久島」だった。
ここにはまた、パワーをもらいに来ようと思う。
山にはパワーがある
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