「清水峠」で10分ほど休憩したあと、次のポイントターゲットである、「武能岳」を目指して出発した。
今回、谷川連峰馬蹄形を「反時計回り」にしたのには理由がある。
それは反時計回りの方が、エスケープルートを確保しやすいからである。
前日を含む疲労の具合や、天気の状況によってエスケープするつもりだった。
なんせ、他の登山者と違ってこっちは超軽装・・・。
雨カッパぐらいしかなく、防寒着も着替えもない。 何かありそうになったら逃げるように下山するしかない。
「さあ、行くぞ!」
「清水峠」から「武能岳」までの区間が一番、気持ちよく走れたような気がする。
登りはちょっときついが、それ以外のところでは思わず笑みがこぼれてしまうくらい。
ときどき振り返っては、今まで通ってきたトレイルを確認する。
途中で他のトレイルランナーさんとすれ違う。 その方は時計回りで縦走する予定だという。
時間からすると夕方ぐらいまでかかるのではないだろうか。
「清水峠」からノンストップで走ってきて「武能岳」までの最後の登りはきつかった。
もうところどころで一息つかないと足がもたない。
「武能岳」 1時間19分 (所要時間:5時間18分)
目の前には、白毛門、笠ケ岳、朝日岳が良く見える。
「2時間ちょっと前までは、まだあそこにいたんだよなあ~」
そう思わずにはいられなかった。
ここでも10分ほど休憩。 そして、「茂倉岳」に向けて出発。
このあたりは尾根道(トレイル)が狭い。
右も左もすぐに絶壁だ。
しかも風が強く吹いてくるので、はっきりいって怖かった・・・(^^;
当然、走ることなどできるはずもなく、このあたりからは歩き中心になる。
登り坂では目の前が坂になるので、ちょっとホっとしたりする。
時計を見ると、今朝出発してから6時間が過ぎていた。
「あ~、さすがに足が疲れてきた。 下山するまでの体力の余力を考えないと」
「茂倉岳」 1時間2分 (所要時間:6時間31分)
登るやいなや、賑やかな登山者に出迎えられた。
小さな荷物しか持たずに、どんどん登ってくる僕に興味があったらしい。
「まだまだトレイルランナーはマイナーな存在なんだな・・・」
それで谷川連峰馬蹄形を縦走していて、ここまで6時間30分ぐらいと話したらかなり驚いていた。
もうそこからは質問攻め・・・(^^;
おばちゃんパワーおそるべし!
その時、おすそわけで頂いた、「きゅうりの漬物」は最高においしかった。
この日最長の13分間の休憩をとったあと、本丸の「谷川岳」に向けて出発。
きっと後ろから、さっきのおばちゃん達が見ているんだろうなと思って、ここはさっそうと走り去る(^^;
ほどなくして、「一ノ倉岳」を通過。
途中、雪が残っているところがあり、ここで顔を洗った。
「冷たくて気持ちいい~」
陽射しも強かったので頭も冷やした・・・。 帽子は強風でとばされないようにとかぶっていなかった。
かなりごつごつした尾根を通る。
それにしても「一ノ倉沢」の絶壁はすごい。
ホントに足がすくんだ。
目の前には谷川岳の山頂にいる人たちの姿が見えるようになった。
「結構、登山者が多いぞ」
「谷川岳(トマの耳)」 46分 (所要時間:7時間31分)
ここまでくると、ロープウェイを利用して谷川岳まで登る日帰り登山者が沢山いる。
登山者というよりは、ちょっとお出かけスタイルの女性もいて、ちょっと唖然とする。
ちょうどお昼時なので、みんな山頂あたりでお弁当を食べている。
7分ほど休憩して隣りのオキの耳に移動する。
「谷川岳(オキの耳)」 9分 (所要時間:7時間48分)
山頂の神社ではここまで無事にトレイルランできたことにお礼。
「さあ、あとは下りるだけだ」
おりるルートは天神尾根~田尻尾根。
ほぼ全ての人がロープウェイ乗り場に向かう中、ひとりだけ違うルートをおりる。
それにしても天神尾根の岩場は結構、足にこたえた。
残りの体力が削り取られるような感覚だった。
田尻尾根は森の中のトレイルだったので、最後の楽しみとばかりに走った。
上を見上げるとロープウェイが動いている。
「きっと、あの人何してるんだろう」
と思って見ていたと思う。
そして国道に出てラストラン、土合橋にてフィニッシュ!
「土合橋」 1時間26分 (所要時間:9時間14分)
最後は小さくガッツポーズ(^^;
距離にして、24kmほどのコースだが、9時間以上かかるほどタフなコースだった。
もちろん、トレランとしては自己最長時間。
それだけに満足感があった。
昨夜宿泊した宿でシャワーを借りて汗を流す。 預けたバックを受け取って土合駅へ。
みんなは昨日、車で帰ってしまったので僕一人は電車で帰ることに・・・。
この「土合駅」というのは変わった駅で、下りホームに行くのに10分ほどかかるらしい。
下りホームに行くまでに、「486段」の階段がある。
「よかったぁ、上りホームで・・・」
電車までの時間は十分にあったが、この時点で「486段」の階段を往復してみる元気は
とてもなかった・・・(^^;
帰りの電車ではビールの勢いもあって、「爆睡」
「今度の日曜の北丹沢、大丈夫かなぁ~」
<持ち物>
水(ハイドレーション) 2リットル
水(ペットボトル) 500ミリリットル (予備)
バナナ 2本
エネルギージェル 1個
ミニあんぱん5個入り 1個
アミノバイタル(顆粒) 1個
グミ(レモン味) 1個
雨具
セームタオル
ファーストエイドセット
ヘッドライト
地図
デジカメ
携帯電話
財布
その他(健康保険証コピー、山岳保険証コピー)






