知っておきたい耐震診断  壁量と筋交いの関係 | 還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

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筋交いがたくさん入っている家は地震に強い

これはみなさんご存知です

 

今回は筋交いに使われる材木の太さについてお話しします

今の新築では45ミリ×90ミリの材木を使いますが

30×90や21×90、15×90などの材木も使われていました

 

筋交いは、斜めのつっかえ棒のような役目ですから、

細い筋交いは折れてしまいます

 

また 逆方向に揺れた場合は図のように筋交が外れてしまいます

 

筋交が、きちんと働いてもらうには

太い方が良く、金具で固定されているのが良いのです

 

前回のブログで壁に点数をつける話を書きましたが

点数つけの時に、筋交いの太さや金具の有無が反映されます

 

ですから、耐震診断では床下や屋根裏から筋交いの状況を確認することが大切です

1、寸法(太さ)

2、きちんとした角材かどうか(角が丸くなっている材木もあります)

3、節があって折れやすい材木ではないか

4、金具がついているか、ビスや釘の打ち方は適正か

などを調べて、診断の計算に反映させることが大切です