『信号待ちでエンストしちゃうんです』
ってご用命です。
車の故障の中でも、走行中にエンストしてしまうって不具合は、郡を抜いて怖いですよね
問題無く再始動出きればいいけど…出来なかったら立ち往生
そんな事にならないように、早めに修理を
車はマツダのAZワゴンです。
スズキのワゴンRのOEM車両ですね。
預かると、すぐに現象は確認出来ました。
スキャンツール繋いでデータを確認すると…
ISCバルブの要求開度が高い。
ってことは…、アイドリングに必要な空気量を確保するのに、バルブを沢山開けないといけない状態。
エアコンつけると、98%まで上昇。ほぼ全開
バルブコイルの単体抵抗に異常は無く、動きもスムーズに動いているので、内部通路の汚れだろうという判断をしました。
清掃をしましょう
スロットルバルブ。裏側。
ISCバルブボデー。
汚れてますねぇ。
実は診断の際に、バルブ外して、軽く清掃してあるんですけど、それでもこれぐらいは汚れてる。
セッセと清掃
パッキン類は基本的に再使用はしません
もし再使用したのが原因で更なるエンジン不調なんかが始まると診断が訳わからん状態になっちゃいます
清掃後のデータ。
バルブの要求開度が下がったのがおわかり頂けるでしょーか。
通常こんなもんです。
ロードテストを経て、無事納車
しかし……。
翌日にお客さんから…『またエンストしちゃったんですが…』というお電話が……
ええっっ
すぐに見せて貰ったところ、清掃前の要求開度近くに…
で、色々と診断した結果としては、時折ISCバルブが熱でダメになる時があるようで、しばらく走ると症状が発生しました。
最初の診断時に、そこに気付けば良かったのですが、清掃で症状が目に見えて改善したのと、ロードテスト後のデータも異常が無く気づきませんでした…
いやぁ、本当に申し訳ないの一言です
完成後のチェックが少し甘かったのかなと、反省です
結果としてはISCバルブASSYの交換をお客様にご了解頂いて修理完了です
交換さえしなければ、費用は1/3以下で済むんですけどね…なにしろ部品が高い