今日のトミカは1974年10月から1980年7月の間、トミカ通常品で販売されていた「3-2 いすゞ スクアート消防車」です。このトミカは消防で使用されている屈折放水塔車という車両を再現しており、ベース車はいすゞTD70Eあたりとなっています。スクアートとは米国スパルタン社が製造している屈折放水塔車の製品名で、登録商標となっています。
トミカは日本製で、アクションはサスペンションとスーパースピード、放水塔の旋回、折りたたみが可能となっています。放水塔ブームは基台部を除いて同一のパーツで構成されており、プラスチック(PP素材)で構成されています。車体後部には放水塔を動かすハンドルがモールドで再現されており、当時実際にトミカのような屈折放水塔車が東京消防庁等に配備されていたようです。
ヘッドライトやグリル部はシャーシ一体型の金属製となっており、ISUZUの社名エンブレムはモールドで再現されています。赤色灯はルーフ部に単円筒形のものが2基モールドで再現されており、ナンバープレート部には「SQURT」とモールドで入っています。フロントガラスはクリアパーツで再現されておりますが、側面のガラスは穴が空いているだけとなっています。
車体側面には吸管(ホース)がプラスチック製パーツで再現されており、筒先等がモールドで再現されています。キャビン部には前後共にドアがなく、これは実車同様となっているようです。このトミカは1985年10月に発売された「68-2 いすゞ シュノーケル消防車」に金型改修されたとされており、詳細は不明ですがシュノーケル消防車販売後はバリエーションが存在していないようです。
1976年8月にはこのトミカをベースにした消防車の荷台梯子部に漫画「ピーナッツ」に登場するスヌーピーやウッドストックが搭乗しているミニカーが存在しており、これは当時トミーがアビバ社と契約して480円で販売された「ハッピーカー」というシリーズのうちの1台の「C-1消防車」というモデルです。ハッピーカーはその後トミーからハズブロ社に変更となっており、金型がとても似ている別金型の香港製モデルとなったようです。
こちらのトミカは動画2分54秒から詳しく紹介しています。
トミカ紹介台数 0470台目