今日のトミカは2002年8月から現在もトミカ通常品で販売されている、「108-4 日野はしご付き消防車(モリタ・スーパージャイロラダー)」です。こちらのトミカは兵庫県三田市に本社を置く消防車製造メーカーの株式会社モリタが1991年9月に、日野自動車株式会社と共同開発した梯子車専用シャーシの日野MH(トミカでは後期型)をモデルにしており、トミカでは初めて販売されたモリタのモデルとなります(22-4 日産ディーゼル ハシゴ付消防車もモリタ製と思われるが、箱に記載など無し)。
こちらのトミカは支那製ですが、ベトナムに工場が移管され現在も製造されています。アクションははしごの伸縮、上下旋回が可能となっており、梯子の基台(操作台部)は過去に販売されたトミカとは異なる新規のものとなっています。側面のシャッター部がタンポ印刷で再現されており、ルーフ部にはサーチライトが再現されています。
ヘッドライトや消防章、モリタのロゴマークがシルバー色のタンポ印刷で再現されており、赤色灯は赤色で塗装されています。ガラス周辺は実車同様のデザインが黒色のタンポ印刷で再現されており、縞板はモールドの上からシルバー色で塗装されています。梯子は過去に販売されたモデル同様に、3段式となっています。
実車の日野MH梯子車は30mから40m級の梯子となっており、全国の消防機関で採用されていました。しかしトミカが販売された翌年の2003年11月に東京ビッグサイトで開催された2003東京国際消防防災展にて次世代モデルであるMHⅡ Max.が発表され、2004年4月より販売が開始されました。現在実車は次々とMHⅡやプロフィアをベースにした梯子車に更新されてしまい、現在では数を減らしてしまいました。しかしトミカでは現在も販売されており、トミカ通常品の中でも1番売れているモデルのようです。総販売台数はなぜか先代モデルとも言える「29-2 日野 ハシゴ 消防車」と合算した台数となってしまっています。