今日のトミカは1983年3月に全国の百貨店やおもちゃ屋にて開催されたパトカーフェアで販売された「三菱 ローザ 移動交番(特別仕様)」です。このトミカは通常品「60-2 三菱 ローザ幼稚園バス」をベースにしたトミカで、警察で使用されている移動交番車をイメージしたトミカとなっています。1個320円で販売されたモデルで、日本製のトミカとなっています。車体はパトカーらしく、白黒の2トーンカラーで塗装されており、ルーフ上には赤色灯を装備しています。
トミカのアクションはサスペンションとスーパースピード、(折戸)ドアー開閉が可能となっています。このトミカのモデルになった移動交番車とは交番が無い地域や催事等の場所にて臨時の交番業務を行う為の車両で、日産キャラバンやトヨタハイエース等の1BOX車をベースに使用している事が多いです。三菱ふそう4代目ローザをベースにした移動交番車が千葉県警察に採用されていますが、トミカのような2代目ローザをベースにした車両が存在したかは不明です。
ルーフ上に装備している後ろ側の赤色灯は単円筒形赤色灯型のクリアパーツとなっており、前側の赤色灯は非透明のプラスチック製パーツとなっています。この前側の赤色灯は外国車シリーズ(青箱トミカ)の「F8-1 ダッジ コロネット カスタム ポリスカー」のパーツを流用しています。このパーツは単円筒形赤色灯を2基、広報用スピーカーを挟むように設置された形状となっており、この三菱ふそうローザ移動交番車とダッジコロネットの他ではトミカ通常品の「45-2 マツダ コスモAP パトロールカー」で使われた程度の珍しいものとなっています。
このパトカーフェアは全部で6種類が販売され、外箱には中に入ってるトミカの名称が記載されており、全てパトカーフェア用の専用のデザインのサック箱となっています。ローザパトカー仕様の他にはシビックカントリーと三菱スタリオンのパトカー仕様のモデルが特別仕様として販売された他、日産フェアレディZ(280Z)パトロールカーとクラウンパトロールカー(110系)、ポルシェ911Sパトロールカーがパトカーフェアモデルとして販売されました。パトカーフェアのトミカ販売時には1台に1枚、47都道府県警察の文字が入ったラベルシールが配布されたようです。
このトミカは動画8分44秒から詳しく紹介しています。
トミカ紹介台数 0170台目