トミカギフトセット 緊急出動24時! | 朝比奈武弘のトミカ写真館

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動画で紹介したトミカが所持してるのか判断できなくなってきたので管理用に掲載。掲載画像は全て二次利用不可。このブログはタカラトミーや各特注元とは一切関係ありません。基本的にiPhoneで撮影した画像を掲載しております。


今日のトミカは2004年6月に税込2,625円で販売されたトミカギフトセットの「緊急出動24時!」です。こちらのトミカギフトセットはテレビ特番でよくある、密着警察24時的な番組をイメージしたものとなっており、ギフトセットロゴもそれらしく作られており、外箱には赤色灯を回しているトヨタクラウンパトカーの写真が使用されています。


外箱はコミックトミカ等と同じ形状のものとなっており、パトカー4台と消防車1台、救急車1台の全部で6台が封入されています。上には旭日章、下には消防章のデザインが入っています。右には警察24時オープニングで田中信夫さんが言ってそうなコピーが入っています。このセットに封入されているトミカは全て支那製となっており、白黒パトカーは全て警視庁仕様で、消防車と救急車はどちらも消防庁仕様となっています。


まずは1台目のトヨタクラウン パトロールカーです。このトミカは「92-4 トヨタ クラウン ハイブリッド」をベースにしたトミカで、実車は2001年度から2004年度の間国費導入されたトヨタ11代目(170系)クラウンをベースにした交通取締用四輪車(交通用パトカー)です。トミカ通常品では販売されなかった170系クラウンパトカーのトミカですが、このセット以外にもギフトセット封入品として多くのバリエーションが登場したイメージがあります。トミカのフロントバンパー内にはフォグランプとハロゲン式の前面赤色灯を再現したと思われる赤い丸がタンポ印刷で再現されています。クラウンのエンブレムがグリル内に再現されており、ボンネット上にタンポ印刷で旭日章が再現されています(実車はクラウンエンブレム位置に旭日章)。ヘッドライトは通常品同様にメッキパーツを使用しています。


トミカのアクションはサスペンションと左右ドアの開閉が可能です。このセット封入品のパトカーは全車両がワイドタイヤを履いている為、トミカ通常品で販売された「109-3 トヨタ クラウン アスリート」風のモデルとなっています。テールランプもロイヤル風は赤色塗装なのに対し、こちらのトミカはアスリート風のワインレッドでの塗装となっています。トヨタのCIエンブレムやCROWN車名エンブレムはタンポ印刷で再現されています。屋根にはブーメラン型赤色灯を装備しており、対空表記がタンポ印刷で再現されています。対空表記の「交」という文字は「第〇交通機動隊」を意味し、その後ろの2桁は〇号車かを意味しますので、この場合は第0交通機動隊の1号車…という事になります。実車のドアハンドルはメッキなので、トミカでもシルバーで塗装されています。ドア部やトランクリッドには警視庁の表記がタンポ印刷で再現されています。


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続いて2台目の日産スカイライン 覆面パトロールカーです。このトミカは通常品「8-5 日産 スカイライン」をベースにしたトミカで、実車は2001年度から2006年の間に機動捜査用車として日産11代目(V35型)スカイラインをベースに国費導入された覆面パトカーで、機動捜査隊等の部隊で使用されました。このトミカのボディカラーは実車のダークブルーパール風となっており、実際にこのボディカラーの覆面パトカーも採用されています。



トミカのアクションはサスペンションと左右ドアの開閉が可能です。ヘッドライト部はメッキパーツで再現されており、テールランプは赤色塗装の上からタンポ印刷で再現されています。テールランプの形状から恐らく、V35中期型を再現している物と思われます。ドアハンドルはこちらも実車がメッキパーツなのでシルバーで塗装されており、サイドウインカーが塗装で再現されています。


覆面パトカーなので助手席側屋根にはマグネット式流線型赤色灯風の赤色灯パーツが取り付けられています。フロントガラス助手席側には赤い点々が多数ついた何かがタンポ印刷で再現されています。これは恐らくパトライトが過去に販売していたLED式補助警光灯のフラットビームを再現しているものと思われます。フラットビームは助手席側の流線型赤色灯だけでは視認性が悪い事から導入されていましたが、マグネット式流線型赤色灯に比べると高価な為、警察本部によっては機捜隊等の車両のみ配備されていたりします。このフラットビームを再現したトミカは他にもギフトセット封入品のレガシィツーリングワゴンや、トミカリミテッドのレガシィB4覆面パトカーでも再現されています。


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3台目はスバルインプレッサWRX パトロールカーです。このトミカは通常品「54-8 スバル インプレッサ WRX」をベースにしており、通称丸目インプのスバル2代目(GD系)前期型インプレッサを再現しています。実車はフェイスリフト後の通称涙目インプレッサが埼玉県警察に県費導入された他、高速Ⅱ型として一部道県警察に10台程国費配備されましたが、警視庁には配備されていません。グリル内には旭日章とハロゲン式前面赤色灯がタンポ印刷で再現されており、エアインテーク部は黒く色差しされています。フォグランプもシルバーの塗装で再現されています。ルーフ上には実車同様にブーメラン型赤色灯パーツが装備されており、対空表記の110という表記がタンポ印刷で再現されています。


トミカのアクションはサスペンションと左右ドア開閉が可能です。モデル車のインプレッサWRXが金色のホイールを履いている事から、ワイドホイールも金色メッキの淵となっています。ヘッドライトは塗装で再現されており、テールランプは赤色塗装の上からクリアレンズ部をシルバー色のタンポ印刷で再現されています。スポイラー部には実車同様に県警表記がタンポ印刷で再現されており(トミカでは警視庁)、トランク部には埼玉県警察の車両風にPOLICE表記がタンポ印刷で再現されています。


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4台目はHonda NSX-R パトロールカーです。このトミカは通常品の「81-3 ホンダ NSX-R」をベースにしたトミカで、近い仕様の車両は栃木県警察高速道路交通警察隊に寄贈されたホンダ初代NSXをベースにした車両がありますが、NSX-Rをベースにしたパトカーは存在しません。左右ドア部とトランク部に警視庁の表記がタンポ印刷で再現されており、サイドウインカーが色差しされています。


トミカのアクションはサスペンションのみとなっており、通常品同様にヘッドライトはメッキパーツで、テールランプはクリアパーツで再現されています。ルーフ上の赤色灯は栃木県警のNSXに準じてるのか、ブーメラン型となっています。このトミカに近い仕様の物が2009年7月にイトーヨーカドー特注トミカとして販売されています。


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5台目は救助工作車です。このトミカは通常品「13-7 レスキュー工作車」に準じていますが、通常品のレスキュー工作車よりも車体の色が濃くなっており、実車に近い仕様となっています。通常品と異なり赤色灯はブーメラン型になっている他、フロントバンパー部のウインチや縞板がシルバーで塗装されており、角目4灯式ヘッドライトや消防章がタンポ印刷で再現されています。この画像では確認しづらいですが、バンパー下部のフォグランプが黄色く塗装で再現されています。トミカのホイール部は赤色メッキとなっています。


トミカのアクションは車体後部の直進式トラッククレーンの稼働が可能で、通常品はモールドのみで再現されていたクレーンの操作レバーもシルバーのタンポ印刷で再現されています。車体には白の稲妻デザインが入っており、シャッター部には消防庁の文字がタンポ印刷で入っています。恐らく東京消防庁のⅡ型救助工作車を再現しているものかと思われますが、東京消防庁のⅡ型救助工作車には特殊導入例の車両を除いてクレーンは装備していません。


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そして6台目は高規格救急車です。このトミカは通常品「89-3 日産 エルグランド」をベースにした「119-3 福祉サービスカー」をベースにしています。トミカのモデルになったのは1998年5月から2017年末の間生産されていた日産2代目パラメディックをイメージしたトミカとなっています。実際の2代目パラメディックはE50型エルグランドのフロント部とE24型キャラバンの荷室を流用したエルグランド特装車と呼ばれている車両で、エルグランドとはほぼ別物のような車両となっています。フロントグリル部とヘッドライト部は一体型のメッキパーツで再現されています。


トミカのアクションはスライドドア開閉となっています。こちらの車両も東京消防庁の車両をモチーフにしているのか、緑文字で消防庁1031の表記がタンポ印刷で再現されています。1031という数字はトミーから来ていると思われ、この表示は東京消防庁の車両に入っている、整理番号という車両管理用の番号が振られているものを再現しているようです。赤帯はタンポ印刷で再現されており、テールランプとウインカーは塗装で再現されています。先述の通り、2代目パラメディックのリアはキャラバンを流用したものなので、トミカとは異なります。福祉サービスカー同様にハイルーフパーツがプラ製のパーツで再現されていますが、車内装備の関係でこのトミカの名前の高規格救急車にはなれないでしょうね。しかし不幸にも2006年8月にこのトミカの細部が異なるものが、通常品「12-4 日産高規格救急車」として販売されてしまいました。


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救助工作車は通常品よりもクオリティが高く満足な出来ですが、NSX-Rパトカーのような微妙な車種を入れるくらいなら、他の消防車のトミカとかを入れて欲しかったですね。何気に緊急自動車系のギフトセットで6台封入されたものはこれが唯一だったかもしれませんね。


こちらのギフトセットは動画でも詳しく紹介しています。動画では年末サービスということでオープニングとエンディングで本物のパトライトHKFM流線型赤色灯を光らせて撮影しています。