ワニSS ~街に不審者が出現、総理は国家非常事態宣言を発令し民に不審者情報メール連投。~ | 適当

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あらすじ

街に不審者が出現、総理は国家非常事態宣言を発令し民に不審者情報メール連投

ワニが携帯の容量圧迫すんなと目安箱に苦情。発見した上様がワニ成敗後110番し、不審者情報に文句つけるのは都合悪いからとして不審者認定され猥褻罪で一生穴掘る刑執行、途中休んだので対物ライフルで蜂の巣にされ死亡

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ある日のことだった。

不審者「俺の名は不審者!今日も街でエロ行為をするのだぞ?」

不審者が東京中の街という街で露出行為をしおったのだ。

 

警視総監「総理大臣!街に変質者がでましたぞ!?上着だけ着て中まっぱで露出行為してるらしいです」

総理大臣「なんだと!?今すぐ国家非常事態宣言を出すのだぞ?」

 

というわけで総理大臣は国家非常事態宣言を出し、最新コンピュータ技術を駆使して民のケータイやパソコンに0.01秒間に80000通の不審者情報メールを自動送付することにしおった。

 

一方その頃

ワニ「ケータイばぐりおった」

ワニのケータイが突如として動作しなくなりおった。

ワニ「これではタイミーができぬではないか」

ケータイが動かなくなれば金を稼ぐことができぬ。命の危機を感じ取った彼は早速ケータイ屋さんに急いだ。

 

ワニ「!?」

ワニがケータイ屋に行くと長蛇の列になっており、店の外まで列ができていた。

まるで人気のラーメン屋のようである。

ケータイ店員「すいません、今一週間待ちなんですよ」

ワニ「最新ウイルスでも流行ってるんですか?」

ケータイ店員「それが、不審者が出たという事で不審者情報が流されたらしいんですが、それでケータイの容量が圧迫されたみたいで」

ワニ「どういうことですか?」

ワニは首を傾げおった。

 

ケータイ店員「さっき不審者が出たって国家非常事態宣言が出たじゃないですか」

ワニ「俺はその時寝てたんですけど」

ケータイ店員「とにかく、それで不審者情報メールが送られたんですけど0.01秒に80000通送られるんで負荷がかかりすぎてるみたいなんですよ」

 

ワニは店員の話を聞き終えると憤怒した。

ワニ「そのようなくだらぬもののために俺の命が危機にさらされておるのか」

ワニはそのまま区役所に行き、目安箱に赤字で大きく「メール連投やめろ 携帯の容量圧迫すんな」と書き殴った紙をぶちこみおった。

ワニ「これでよいのだぞ?」

ワニは満足して帰りおった。

 

上様「貴様さっき何を入れおったのだ」

ワニ「上様、俺は町人として率直に意見を述べたのです」

上様「問答無用!文面見えておったのだ!不届き者は成敗なのだ!」

すると区役所の天井がぶち抜けたと思ったら降ってきた御庭番にみじん切りにされ、ワニは死亡しおった。

 

後日……

ワニは裁判にかけられたのだ。

 

裁判長「いまから裁判をはじめます」

裁判がはじまり、ワニが裁判にかけられるまでの行動が淡々と説明された。

 

裁判長「……以上ですが、みなさんどう思いますか?」

検事「目安箱タメ語とか失礼ですし、総理大臣が民をおもってやってる事にケチつけてるので死刑ですね」

裁判長「弁護人はなんかありますか?」

弁護士「ワニくんだってそうする理由があったんだと思います!」

裁判長「例えば?」

検事「自分が不審者で、不審者情報を出されると自分に都合が悪いから文句を付けた可能性があります」

裁判長「あーなるほど」

 

その瞬間、ワニは憤怒しおった。

ワニ「貴様金払ってるんだからちゃんと弁護せぬか」

裁判長「被告人はだまりなさい!」

ワニは裁判のトンカチみたいなやつでどつかれ一旦死亡しおった。

 

裁判長「じゃあとりあえずワニが不審者っぽいんでわいせつ罪ということで一生穴掘る刑に処します」

こうして裁判が終了しおった。

 

その後……

ワニはお台場の埋立地の土を延々と掘っておった。

ワニ「だるいからちょっと休憩しおるぞ」

その瞬間看守に見つかり対物ライフルで蜂の巣にされ死亡しおった。

 

その後、穴掘りすぎてブラジルまで到達し不法入国でまた死刑になりおった。

 

ワニ「もう穴掘りはこりごりなのだぞ?」

 

~完~