あらすじ
国会中継開始
話すネタ無いのでとりあえず好きな寿司ネタを議題に
ワニを証人喚問すると肉寿司が好きと回答
だが総理的に肉寿司は邪道なので即座に極秘ボタン押下、ワニは国会備え付けのセントリーガンで蜂の巣にされ死亡
その後総理の好きなネタはイカと判明、寿司屋のネタ全部イカにする法案議決
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ある日の国会。
フジテレビカメラマン「今から国会中継を始めます」
国会議員「総理大臣よろしいでしょうか」
総理大臣「よいのだぞ?」
国会中継が始まりおった。
しかし、
総理大臣「話すネタが無いのだぞ?」
総理大臣は悩みおった。
国会議長「総理大臣今日は何の話をしますか?」
総理大臣「とりあえず寿司の話するのだぞ?」
国会議員「俺も寿司好きです」
国会議長「じゃあすしの話します」
みんなで寿司の話をすることに決まりおった。
しかし、24時間365日民のことを思っている総理の心の中では、国会議員だけで寿司の話をするのはどうかと思っておった。
国会議長「じゃあ今から寿司の話を……」
総理大臣「国会なのだから民の事も考えねばならぬ。いまから民を呼ぶのだぞ?」
会議を進めようとする議長を制止するかのように、総理大臣が声を上げた。
国会議員「誰呼びますか?」
総理大臣「とりあえずワニ呼ぶのだ」
総理大臣は国会備え付けの電話でワニに電話しおった。
ワニ「もしもしワニです」
総理大臣「今から国会で寿司の話するので国会議事堂きなさい」
ワニ「いくらでますか?」
総理大臣「3万円やるのだ」
ワニ「今から行きます」
ワニが国会にきおった。
国会議長「ワニくん」
総理大臣「貴様はなんのネタが好きなのだ?」
ワニ「俺は肉が好きです。カルビの寿司が好きです」
ワニは頭の中でカルビ寿司を思い浮かべて口元を緩めながら答えおった。
しかし、総理の表情はワニとは対照的に険しいものに変わっていった。
ワニ「総理も肉好きっすよね?いい肉寿司バルが日本一長い商店街に……」
ワニが語り終えるよりも早く、総理大臣は総理大臣専用席備え付けの極秘ボタンを押下しおった。
すると、証人喚問席の机上にセントリーガンが生えおり、そのままワニを蜂の巣にしおった。
総理大臣「肉寿司は邪道なのだぞ?」
ワニの行為は国会の尊厳を毀損する行為とされ、骸はそのまま東京湾に投棄されおった。
国会議長「国会で真面目に話しないとかやばいですね」
総理大臣「こうしてみなが日本の未来を考えて一生懸命話しておるのにあのワニときたら……まったく度し難いのだぞ?」
総理は怒り心頭であった。
国会議長「この時間もムダなのでさっさと本題に戻りましょう」
総理大臣「そのとおりなのだぞ?」
国会議長「総理大臣はなにがすきなんですか?」
総理大臣「俺はイカが好きなのだぞ?」
その瞬間、カメラのフラッシュがまるで切れかけの蛍光灯のように国会を断続的に照らす。
これまで明かされていなかった総理大臣の極秘事項が、歴史上初めて世間に明るみに出た瞬間であったのだ。
国会議長「どれくらい好きですか?」
総理大臣「キャビア1年分とイカの寿司とだったらイカを選ぶのだぞ?」
その瞬間、国会議長は感動しおった。
国会議長「総理大臣がそんなにイカ好きだなんて……!」
総理大臣「ぜひみんなでイカの寿司をくおうではないか。というわけでこれから日本中の寿司屋さんのネタ全部イカにするのだ!」
総理大臣は高らかに宣言しおりみんなでイカ食って世界平和になりおった。
~完~