あらすじ
LUUPで日課のドライブをするストリートピアノ社長。
日本一長い商店街走ってたらワニひき飛ばして死亡させる。
その瞬間社長は閃き、商店街を永久に往復する動くストリートピアノを開発。
社長はこの発明で紫綬褒章貰うも仕様上停止せず、商店街の客轢きまくって営業妨害なので会長きれて蜂の巣にされ死亡
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ストリートピアノ社長「俺の名前はストリートピアノ社長!ストリートピアノで世界平和をめざす放浪のピアニストなのだ」
ストリートピアノ社長(年収50万円、特技:ピアノ)
ストリートピアノ社長は家からLUUPの駐車場まで歩いておった。
これから日課のドライブに出かけるのだ。
ストリートピアノ社長「今日は日本一長い商店街を走るのだぞ?」
ストリートピアノ社長はLUUPのローラースルーゴーゴーに乗り、そのまま漕ぎ出した。
...
ストリートピアノ社長「今日もいい天気なのだぞ?」
ストリートピアノ社長は日本一長い商店街に向かってLUUPを漕ぎ続けおるのだ。
その速度は既に時速80キロを超えており、交差点で何度か右直事故おこしかけおった。
ストリートピアノ社長「あの車は危ないのだぞ?」
信号のない横断歩道で何度か人ひきかけおった。
ストリートピアノ社長「歩行者にもモラルが必要なものよ」
そうこうしているうちに、ストリートピアノの眼前に日本一長い商店街の看板が迫る。
ストリートピアノ社長「今日はぶっ飛ばすのだぞ?」
そのままの速度を維持したまま、彼は商店街へと滑り込む。
時刻は昼過ぎ、商店街には多くの買い物客がいるが疎らな方であった。
買い物客は誰もが時速80キロのLUUPに顔を向けるが、ストリートピアノ社長にその表情は見えない。
ストリートピアノ社長「俺がかっこよすぎてみんな見ておるのだぞ?」
その時だった。
ワニ「ここの床屋はへたくそなのだぞ?」
ストリートピアノの目の先にある床屋からワニが出てきおった。
運の悪いことに、彼の出てきた時点でふたりの距離は軽トラ2台分くらいになっておった。
お互い状況の飲み込めないまま、数秒後に激しい音と衝撃がストリートピアノ社長に伝わりおった。
ストリートピアノ社長「!?」
その時、彼の頭に電流走りおった。
ストリートピアノ社長(動くストリートピアノで世界平和が実現できるかもしれぬのだ)
衝撃から閃き、そしてその実行までに1秒も要さなかったのだ。
ストリートピアノ社長は閃きを新鮮なうちに具現化したいと速攻家に帰り、作業に入りおった。
ワニは轢き飛ばされ床屋の回るやつにぶち当たってそこに巻き込まれて死亡しておった。
~数日後~
ストリートピアノ社長は永久に動くストリートピアノを開発しおったのだ。
ストリートピアノ社長「これで世界平和になるのだぞ?」
彼はさっそくその置き場所を考えおった。
ストリートピアノ社長「とりあえず人多いから日本一長い商店街に置くのだぞ?」
しかし日本一長い商店街は会長が厳格に仕切っておるので勝手に置いたら命が狙われおる。
そこで、彼は深夜に極秘に設置することにしおった。
ストリートピアノ社長「これで世界平和になりおるのだぞ?」
お花畑のストリートピアノで動物やお花たちが演奏を聞いて楽しそうに踊る景色が脳内に浮かび、彼の口元は緩みおった。
~翌日~
会長「なんなのだこれは」
商店街の通路を永久に往復するストリートピアノが稼働しておったのだ。
会長「許可せぬのはきにくわぬが金儲けできるかもしれぬ」
とりあえず会長は隙を見てストリートピアノの台座に集金箱(1回5万円)を設置し静観することにしおった。
しかし、昼前になって客足が増えると、商店街の客がストリートピアノに薙ぎ払われる事態になりおった。
おまけに、ストリートピアノが通路まるまる占有しているので、お目当ての店までたどり着くのも一苦労である。
ストリートピアノの存在が商店街の営業に支障をきたしておる。
会長がそう悟ってから、鼻息を荒らげながら家の倉庫から対物ライフル持ってくるまで15秒も要さなかった。
そのときだった。
ストリートピアノ社長「なかなかにいい景色なのだぞ?」
ストリートピアノ社長は永久に往復するストリートピアノ見てつぶやきおった。
ストリートピアノ社長「しかしここの人間は世界平和をわかっておらぬ」
誰もピアノを弾こうとせず、逃げ回るか薙ぎ払われる商店街の客を見てつぶやきおった。
そのときだった。
会長「貴様がこのピアノを置きおったのだな?」
会長がさっきの独り言全部きいておったのだ。
ストリートピアノ社長「その通りなのだぞ?」
会長「何の目的があって置きおったのだ?」
ストリートピアノ社長「世界平和のためなのだぞ?」
会長「問答無用!俺の対物ライフルをくらうがいい!」
ストリートピアノ社長は会長に蜂の巣にされしにおった。
ストリートピアノは撤去されおり商店街に平和が戻りおったのだぞ。
~完~