フラワーモチーフジュエリーブランド

セレンディップジュエルの

天生目理香(Nabatame Rika)です。

 

 

最近時々訪問看護の仕事をしています。

娘が中学校に入ったら看護師を始めようとずっと思ってきました。

ようやく2か月が過ぎたところです。

凄く働きやすい職場なので、久々の看護師の仕事はまぁまぁ順調かなぁ。

ジュエリーの仕事も看護師も、どちらも好きです。

 

 

新作カラーのジュエリーも人気で嬉しいです。

今回のジュエリーは、これまでのセレンのジュエリーとは少し違ったテイスト。カラーの花のしなやかなカーブを生かした洗練されたデザイン。身につけた時に美しい曲線が手先を綺麗に見せてくれます。

本当にありがとうございます。🙏

 

 

はじめましての方へ

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 延命治療について (40歳どん底Ns.がジュエリーで輝く2620日 ㉛)
 
 
 医師は最後にこう言った。
 
 「明日の午前中くらいまでに、会わせたい人を全員会わせてあげてください」
 
 「延命治療をするかどうかを家族で決めて、早めに返事をください」
 
 母の手術が終わったのは、夜の9時過ぎだった。
 手術室近くの小さな部屋。何枚ものレントゲンやCTの画像を見せてもらいながら、医師からの説明を家族みんなで聞いた。
 
 説明が終わると、全身麻酔がかかったまま人工呼吸器につながれている母に会った。
 
 ICU(集中治療室)の個室で、人工呼吸器の換気音だけが響いていた。
 
 元気だった母が突然いなくなってしまうことが、受け入れられなかった。
 信じられなかった。
 
 ICU独特の匂いと音の中で、たくさんの管につながれた母の姿を前に、皆言葉もなく沈黙していた。
 
 一体この先どうなってしまうのだろうか…。
 
 帰宅した後も、さまざまなことの整理がつかず、眠れない夜を過ごした。
 
 翌朝、また病院に行き、ICU内の個室にいる母に面会した。
 
 親戚、家族みんなが面会に来てくれた。面会者の人数が多く、分かれて病室に入ってもらったりもした。
 
 「今までありがとう、お世話になったね」
 中には、まるで最後のお別れみたいな挨拶をしていく人もいた。
 
 母は人工呼吸器につながれていたが、麻酔からは覚めていた。
 「わかる?」
 「大丈夫?」
 声を掛けると、何度もうなずいてくれた。
 目を開けることはなかったが、手を握ると握り返してくれた。
 
 医師からは「くも膜下出血も起こしている」と言われていたが、家族の声掛けに対する反応はとても良かった。両手とも麻痺はないように感じた。
 
 「頭は大丈夫かもしれないな…」。そんな思いも浮かんだ。
 
 けれども、医師の説明は依然として厳しかった。
 
 「声掛けに反射的に反応しているだけかもしれない。いつ急変してもおかしくない状況に変わりはない」
 
 「簡単な問い掛けは分かって、難しいことは分からない高次脳機能障害になるかもしれない」
 
 「延命治療をするかどうかを決めてください」
 
 説明を聞くたびに、家族みんなが絶望的な気持ちになった。
 
 私の中では延命治療は絶対的に反対だった。
 
 延命治療をした場合、その人の身体がどんな状況になるかを、看護師としてたくさん見てきた。だから、絶対にやらない方が良いと思った。
 
 けれども、私の家族は、どんな状況でも生きていてほしいから「延命治療を希望する」と譲らなかった。
 
 兄は言った。
 
 「あきらめられないよ…」
 
 
 
 

このストーリーの①はこちらからお読みいただけます。

 

 

 

 

 

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