【REUTERSより抜粋引用】
欧州連合(EU)は来月に韓国で開催される20カ国・地域(G20)
首脳会議で、通貨安競争を回避するよう提言する。EUのファンロ
ンパイ大統領が29日、明らかにしました。
議を開き、11月11─12日
にソウルで開かれるG20首
脳会議に向け、共同書簡を
取りまとめました。
その最終稿でEUは「いかな
る形の保護主義も、短期的
な競争上の優位性を得ることを目的として為替相場関与する
ことも、回避する必要があることを強調する」としています。
ただ、経常収支に数値目標を設ける案については意見は一致しま
せんでした。
--------------------------------------------------------EU首脳会議の議長を務めたファンロンパイ大統領は記者会見で、
通貨安競争が起きれば、世界経済の回復は脅かされ、世界経済の
不均衡、および為替相場の不均衡の是正も脅かされるとの考えを示
しました。
その上で「こうした問題はEU内の成長と雇用の見通しに影響を及ぼ
す」と述べました。
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前週末に韓国の慶州で行われたG20財務相・中央銀行総裁会議で
は、輸出競争力を高めるために自国通貨を安くする「通貨安競争」を
回避することで合意しました。
中国人民元相場の一段と速いペースでの上昇を促すことを目的に、
米国は経常収支を国内総生産(GDP)の4%以内に収めることを提案
しました。
合意には至らなかったものの、11月のG20首脳会議では参考となる
目標の設定で合意を目指すことでは意見が一致しました。
主催国、韓国の企画財政相は28日、G20首脳は経常収支の目標に
ついて討議を続けると発言しています。
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EUは米国と同様に人民元相場の上昇を望んではいるものの、加盟国
のなかで最大の経済規模を持つドイツが多額の経常黒字を抱えている
ため、経常収支目標の設定を支持する公算は小さいようです。
ドイツの経常黒字の対GDP比率は2009年は4.9%でした。
-----------------------------------------------------------EU首脳が取りまとめたソウル・サミットに向けた共同書簡では、ファンロ
ンパイEU大統領と欧州委員会のバローゾ委員長が「経常収支に目標を
設定する案が再び議論されることになれば、限定された指標に基づくわ
れわれ独自のメカニズムの利点を強調するべきだ」との立場を示してい
ます。
この部分は、書簡の草案段階では「EU加盟国の間の不均衡に対処する
ための方法論に基づき、米国が提案したような賛否両論のある数値目標
を設定せずにこうした問題に協調的に対処するための提案を・・・、EUは
G20に対し提出した」となっており、トーンが若干弱められました。
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また、同書簡で為替政策に関するEUの姿勢に言及した部分は、トリシェ
欧州中央銀行(ECB)総裁の助言により「われわれは最近の為替相場問
題を看過できない。強く安定した国際金融システムに関するわれわれの
共通の利益を追求する必要がある」とより明確にされました。
同書簡は「G20は、基底にある経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)を
反映した市場原理に一層基づく為替制度を目指すとのコミットメントを再確
認し、通貨安競争を回避する必要がある」としています。

