お人と交わることの重要性 | 知石の孫弟子のブログ

知石の孫弟子のブログ

個人で講師業(活躍フィールド=コーチング/ファシリテーション/交渉術/ロジカルシンキング/コミュニケーション/プレゼンテーション)をやっています。
研修のご依頼などお気軽に!!

今日は久しぶりに床屋に散髪に行った。

 

散髪屋さんのマスターは当年とって80歳オーバー。

まだまだ現役で「死ぬまで現役を貫く」とおっしゃる素敵なお方です。

 

さて、そんなマスターに散髪をして貰いながら

いつも行われる“床屋談義”()

 

今日の最後のネタはマスターの知人男性のお話だった。

そのお方は、現役時代は相当有名な会社で

それ相応の地位まで上り詰めた方だそうな。

 

定年退職するに至って、

近所の町会から、「現役時代の経験を活かして、

しかるべき地位や立場でお仕事をして下さるように」と

かなりの要請があったようだが、

「現役時代に相当頑張ったので、

現役を退いてまで頑張る必要もなく、

自由でいたい」と

要請も退けてご隠居生活に入られたそう。

 

ところが、そこが”昭和の仕事人間”の悲しいところ。

(オーモウレツ!!(猛烈社員がもてはやされた世代です)

毎日日にち、やることもなく、自身が大好きなお酒に浸り込み

、酒浸りの日々。

日課は「毎日ウイスキー1本」

(決してミニュチアボトルやミニボトルではありません!普通の!)

体調がおかしくなってから、ご本人が

「最近酒量が減ってなぁ」とおっしゃるので、

「どのくらい?」とマスターが聞くと「ボトル半分」・・・(唖然)

ついに本日、神戸市内のとある病院に入院となってそうな。

 

マスターいわく、

「あの方も、能力的には絶対に有能な方なので、

町会役員などで活躍して人生を謳歌していれば、

毎日ボトル1本にはならなかったと思うんですよ・・・」

 

まさしく、マスターの話を聞いて

「おっしゃる通り」と思った。

 

なぜ、自分の人生をすり減らすまで

企業に奉公しなければいけないのか???

(でもそれが昭和の時代でしたねぇ)

(もちろん、そのお方の親の教育で、昔ながらの

“滅私奉公”が刷り込まれた可能性は大です)

そのお方の人生に、もっと余裕があれば、

自分のためにも、周りのためにも、地域のためにも、

自分が頑張らなくっちゃと自ら気付き、

他者貢献できた可能性は大だったのに・・・・

消耗してしまっては、他人を考慮する余裕さえ

なくなってしまう・・・・実に悲しい・・・・

 

お人と交わることの意味は大きい。

特に自分と価値観が異なる方と語り合う意味は大きい。

(無視するか否かの判断は自分の選択次第です)

お人と交わっていたならば、

地域の方との交わりを絶っていなければ、

自分自身で「ウイスキーなんか飲んでる場合やない」

「自分がもっと健康でいて、地域に貢献する方が、

現役時代の功績よりもっと大きな意味につながる」と

気付いたろうし、何よりそのお方にかかわる

重要な周りの方(ある意味支援者)が

「あんた!そんなことしとる場合やないで!」(関西弁ですみません)

と貴重なアドバイスをして下さった筈なのに・・・・

 

今申し述べたことは、いわゆる「タラ」「レバ」ですが、

「人間、自己満足でお人との交わりを絶ってしまってはいけないなぁ」

「人は人によって成長する。だから意見が違うお方のお話も

素直に聞いてみる」

そんなことの重要性を今日は感じました。

決して嫌味ではなく、そのお方の早いご回復を祈るのみです。