流石に歳も昔の定年に近づくと、「ずく」(長野方言でやる気、根気、めんどうくさがらない)の意。
このずくがさらに大きくなって、毎日異なるオーディオフェアブースのレポートは困難になります(笑)。
毎日投稿は週末にまとめてとか、同じ話題を細分化して、毎回「つづく」方式なら可能ですが、読み手にきっと煩わしく?、自分の書く能力からは同じテーマを例えば起承転結でしっかり伝えにくいです。
加齢で、ずくなしになった今は、予約投稿も入れて週末数日記が限度かもです。
長野オーディオフェアのことを書き始めています。
繰り返しにもなりますが、ソナスファベールのガルネリマージュやアマティ·トラディションを決めたのはオーディオフェアで聴いても決まりませんでした。
この手のイベントの以下の限界からです。
·会場そのものの音響特性が自宅とあまりに異なる。
今回の長野オーディオフェアは天井の高い小ホールですから、壁や天井の影響がほぼなくなります。
また、残響時間の長さは自宅よりはるかに長いです。
エンクロージャーの横にウーハーのKEF社のbladeは、横に進む低音の壁からの反射の戻りがほとんどなく、まともな音にならないと輸入元が再生を諦めました。
とあるブースで2本で200万以上のTADの小型2ウェイなどは大型ウーハーや多数ウーハーのトールボーイタイプからは不利です。
後ろで、来られたリスナー2人が雑談で、「こんなので数百万ならJBLの15インチの43だね!」もエアボリュームからはわからんでもないです。
逆に、有楽町の国際フォーラムの一番広いAXISさんが多く使うブースよりは、演劇の声を明瞭にするための吸音も多めに施されているので、やや低音が曖昧になりがちとはいえ、ファインオーディオのクラシカルシリーズなど、低音が会場残響で「ボンボン」してしまうことはなかったです。
·組み合わせが限られる。
ブースごとのメーカーや輸入代理店が取り扱いの機器の組み合わせに限られてしまいます。
組み合わせの妙を楽しむのもオーディオ趣味とすると、自ずと限界がありますよね。
有楽町のオーディオフェアで夫婦で素通りしたソナスファベールのガルネリ·オマージュが、異なるオーディオ代理店のアンプなどで、天上の音楽のように聴こえて購入した話は何回か書きました。
組み合わせの固定で、好みから外れて素通りの可能性もあります。
しかも、今回は主催のオーディオコアさんが推しているケーブル、シルテックに限られていましたから、この独特の銀線の響きも乗ります。
シルテック嫌いなら、どれも好みに合わないことにもなりかねません。
とはいえ、秋葉原の量販店のように、壁一面に多数のスピーカーを重ね置きして、スイッチで切り替え。
周りの並んだスピーカーの共鳴で、スピーカー単体の音と異なる弊害ははるかにないメリットはオーディオフェアのメリットですね。
セッティングをそれなりに追い込める
ソナスファベールのアマティを音楽室で正しくセッティング&ルームチューン出来るまでに、2年以上の「ずく」が要りました。
したがって、どのブースも音楽室以下の再生でした。特に音場です。
フラッターエコー、定在波、スピーカー周りの強い壁からの一次反射対策まで音楽室は出来ましたから。
音響パネル、コーナー対策などもしていないブースの方が多かったのと、前日の限られた時間での追い込みだけに仕方ないですね。
逆に、ショバ代高い東京の量販店の多数のスピーカーを密接して置かれた試聴ではなく、壁から十分に距離は取れますから、完全ではないにしても、それなりに音場も含めたチェックはだいたい出来ますね。
いろいろと足し算、引き算をしないと、機器の特徴を聴き分けにくいですが、ここでは2回目。
あくまで主観の自分のインプレッションに過ぎませんが、オーディオフェアは何十と異なる空間で聴いてきたおかげで、多少は参考になるレポートは出来るかもと思います。
なるべく、つづく細切れは避けて、思い出せる範囲でまとめたいと思います。
いつもお付き合いいただいている皆様には感謝です。
何なりとコメントでご質問でも、違うところがあればご指摘くださいませ。