統一されていなかったころの盤を正しいイコライザーカーブで聞いている動画の一部です。
急ぎの方は7分38秒あたりからどうぞ。
再掲載です。これはトップウイングさんにオーディオ店経由でお願いしてこの機器を借りるか、買ってみるか、各社イコライザーカーブを可変できるうちとか、アコリバ石黒邸にオリジナル盤をはじめ、主に60年代中心に40年代、50年代は当然として、70年代の音質に納得がいかない洋盤を持ち込んで聴いていただくしかないかもです。
その後稀にですが、日本盤なのにRIAAカーブ以外のオリジナルカーブで聴いた方が楽器の音色が正確に出て、音場が広がる盤もありましたので、そういうものがあれば紹介させていただきたいと思います。
想像ですが、RIAA以外のカーブでカッティングしたオリジナル盤を座右に置いて、これと同じ音になるようにグラフィックイコライザーなどで調整してRIAAカーブでカッティングしたものと思います。
これではRIAAカーブでは正確な音色、音場再生にならないわけです。以下はこれらに詳しいアコースティックリバイブ石黒社長による参考分類の再掲載です。
コロンビアカーブ
Columbia ~1979年まで
Epic ~1979年まで
ODE ~1970年代初頭
NABカーブ
Atlantic ~1980年代後半にレコード製作を辞めるまで
Polydor 1970年代後半まで
RSO 1970年代後半まで
Atco ~1970年代初頭
Caplicorn ~1970年代初頭
Stax ~1970年代初頭
Volt ~1970年代初頭
Replies ~1970年代半ばまで
Prestigh ~1960年代後半まで
Contemporary ~1960年代半ばまで
Emercy ~1960年代初頭
Erectla ~1970年代初頭
AESカーブ
Bluenote ~1970年代半ばまで
Bethlehem ~1960年代初頭
Riverside ~1960年代半ば
Mercury ~1960年代半ば
キャピトルカーブ
Capitol ~1980年代後半にレコード製作を辞めるまで
FFRR(DECCA)カーブ
DECCA ~1960年代初頭(但し1950年代後半にRIAAカーブに移行している盤もあり)
LONDON ~基本的にはRIAAカーブだが1970年代半ばにFFRRカーブでカッティングされた盤がある
MGMカーブ
Impulse ~1960年代後半
Verve ~1970年代初頭まで
MGM ~1970年代初頭まで
CapitolカーブはNABカーブに特性が近いのでNABカーブで再生すれば問題はありません。
問題はMGMカーブで、これに近い特性のEQカーブがありません。
但しNABカーブで再生すればRIAAカーブで再生するよりも位相特性や帯域バランスは違和感はなくなりますので、NABカーブに切り替えた上でトーンコントロールなどがあれば微調整されるのが宜しいかと思います。