プリアンプで増幅することはない | ニャンコの音楽とオーディオでまったりした日々

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オーディオは以下のとおりです。
https://ameblo.jp/tiromie/entry-12481502923.html

増幅機能を持ったプリアンプはMarantz#7Cのみで、試聴はあまたでも自宅でのプリアンプでは、パッシブ型のみです。

かつてのCDプレーヤーの高出力に合わせたプリアンプの功罪?必要論をいまさらするつもりもありませんが、なかなかご自身のオーディオにパッシブ、それもトランス式のプリアンプ(アッテネーター)を使っておられるのは自分のほか、友人など数例です。

過去デジタルDACやプレーヤーはアキュフェーズのDAC DL-81L、ESOTERIC Grandioso P1/D1 同D-01、SOULNOTE S-3Referenceです。

プリアンプはもっぱらその出力を絞るのみで、増幅が必要になったことはございません。

つまりプリアンプの音量調整機能は減衰のみということでした。

プリアンプに入力切り替えやアッテネーターとなるロータリースイッチや抵抗、トランスのみ。
それに100万円超えとなる愛用のパッシブプリアンプ、コントロールマイスター Phasemation CM-2000は買ったオーディオ店でも単独で売ったのは自分のみだとか。

壁には尊敬する技術者Phasemationの鈴木会長から斎藤技術部長のサイン入りポスターまで(笑)。



かつて同機能の英国Bespoke audioのトランス式パッシブアッテネーターも自宅試聴しました。

 



昨年のTIASでは珍しくこれが使われていました。



これはかつて使っていたコスモスの可変抵抗だけでは音を絞ると痩せるのに対処した入力は数キロオーム、出力は500Ωの低圧送り出しのUTC社の出力トランスをマッチングトランスとして用いた自作パッシブプリアンプです。



この増幅回路を持たない製品、PhasemationもBespoke audioも基本的にスイッチないしリレーにトランスだけに100万円台に興味が向かないようです。

先日紹介の4バンドコントロールのアキュフェーズのプリアンプ C-2300とは真逆のピューリタンというか、トランジスターや真空管、抵抗、コンデンサーも何もないトランスだけのものです。

しかも両者は音質はかなり違って、より無色と感じるのはPhasemation。
積極的な音作りはBespoke audio。英国女性が一人で綿巻配線か絹巻配線でアクロバティックな内部配線。

そうして独自のトランスの巻線を巻いて作っておられます。しかもこちらは外部リモコンで音量調整可能です。



なおステサンの寸評です。



トーンコントロールはいらないプリアンプをご所望の向きなら、増幅回路がないプリアンプ(抵抗分圧式とトランス式)の音質は是非とも単独でご自身の系に入れて聴いていただきたいです。

なお可変抵抗やロータリースイッチの抵抗分圧型の音量調整とトランス式の電気的違いは
トランス式は音量を絞っても電力が変わらない。
個人的には音量を絞っても、音が痩せる要素がないのがメリットと感じています。

ここを苦労されたのがアキュフェーズのボリューム回路はご存知のとおりですね。
かつての可変抵抗はアルプスだったか松下の最高級可変抵抗でも満足できないと、アンプなのに減衰アンプというのを開発して、複数の減衰アンプと増幅アンプのマルチ切り替えで音量調整がAAVA回路でしたね。

基本的な発想はトランス式と同じく、音を絞っても音痩せさせない。
とかく設計次第では色付けがあるとされるトランスを音声回路に入れたくない思想とは思います。

いずれにしても電源が要らないので省エネ。
素子がスイッチないしリレーと抵抗かトランスなので、壊れにくいのは間違いないメリットですね!