これから聴いた順に簡潔にインプレを書いていきます。
演劇用の広い中ホールくらいの4面を使って行われた各社デモンストレーション。
ステージとは反対側の後ろ壁側でのデモとなったAccuphase、DYNAUDIO&SIM AUDIO(MOON)、完実電気さんだけは不利な環境でした。
最後の完実さんのスピーカー背後をご覧いただければ。
ここでは長野ガールズという長野女子プロ興行や、お笑いワンマンライブも観ています。
スピーカー背後は壁ではなく、引っ張り出せば階段状になる座席なんですね。
つまり大きな「コの字」の空間に座席が格納されたものです。
オーディオラックもロの字型、コの字型の機器周りがラック壁で囲まれたものは大概音質が中の共鳴で悪化。
レコードプレーヤーのダストカバーやアンプなどの上蓋も本当は取った方が共鳴が消えたり、開放的になって音質がアップすることはSOULNOTEやESOTERICが上蓋を固定しない方法で実現するようになりましたね。
ESOTERICのSACDを作るためのマスタリングルームのDACなどは天板を外していたほどです。
この背後の低音共鳴で確実に低音楽器の再現性に難が出ていました。
そんなのも差し引かないといけないので、試聴も難しかったです。
そんな中でもアキュフェーズがもっとも有利でした。
一つには、スピーカーがプリメインアンプ程度のトルクや馬力で鳴ってしまうソナス・ファベールのオリンピカの比較的小型のモデル
それをこのステレオアンプとしてはトップモデルのA級とAB級のを繋ぎ変えて鳴らされたのですから。
カローラに3千ccエンジンを積んで走ったようなものですね(笑)。
個人的には躍動感がより出たAB級の鳴りの方が好みでした。
スピーカーもそういうものですので、ローエンドまで伸びているようなものでもなく、背後の低音共鳴の悪影響も必然的に少なくなっていました。
入り口のセパレートSACD/CDプレーヤーからC-2900などのプリアンプなどの新型がお目見えしていました。
自分なら、今回のスピーカーならこのE-800のプリメインアンプで十二分だろうと想像します。