プロモーションワークスというケーブル受注メーカーがあります。
同社の銅と銀による2層構造のオーディオ用線材Pure Copper-Continuous Crystal Construction Extra PC-Triple C/EX (ピーシー・トリプルシー・エクストラ)
このハイブリッド導体製のアコースティックリバイブのラインケーブルとスピーカーケーブルを拙宅のシステムに導入したところ、絶大な効果を発揮し、地元のオーディオ店はもちろん、これまで訪問した全国のオーディオ店のどこよりも良質な試聴環境が実現されました。
心地良さを兼ね備えた正確無比と言える音質で、オーディオ機器からケーブル、アクセサリーまでその性能や傾向をどこで聴くよりも正確に判断出来ます。
これまで100種類を超える様々なケーブルを試して来ましたが、ようやくゴールかと思うケーブルに出会いました。
PC-TripleC/EXは金太郎飴のように、6N銅の外側を5N銀で包んだような構造です。
あらゆる金属の中で最も導通率の高い銀を外側に配置することで表皮効果が高まり導通特性を向上させているのですね。
この銀と銅の配置を逆にしたらいいんじゃないかというインシュレーターメーカーのblogを目にして驚きました。
従来、オーディオ用線材としての銀の応用は、通常銅線にメッキ処理を施した物が使用されてる。
銀メッキは高温が必要となるフッソ材等の絶縁樹脂から銅の変色を守るための用途が多く、通常のメッキ厚は1~2μmm程度となっている。メッキされた銀の結晶構造は緻密な結晶粒とはならない。
また数μの銀では基礎材である銅の結晶粒界の銀原子が入り込み表面が均一とならない。そのため表皮を流れる信号は銅/銀を交互に伝送され、安定した信号伝送とはならない。とされているからです。
なおシルテックの銀ケーブルには空洞がある。
その空洞に金を詰め込んでいると解説されました。
これって表皮を流れる音楽信号は銀、金を交互に伝送され、安定した音楽信号にならないことになりますよね。
そこが自分からはシルテックはストレートさに欠ける美音系。
角を丸めた音、生ぬるいと感じた原因と推察しています。
万回叩いて圧延するEX導体の銀部分には空洞は潰されてないのとは対照的な銀導体なんですね。
ハイレゾの高周波アナログ信号への応用。 表皮効果によって減衰する高周波帯の伝送をPC-Triple C/EXの銀部分によって伝送。PC-Triple C との相乗効果で広帯域の伝送を可能にしている。とあります。
PC-TripleC/EXの開発陣の一人であるACOUSTIC REVIVE石黒社長によればPC-TripleCの銀と銅の比率は50%対50%とのこと。
なるほど、銀の層は非常に肉厚で、只の銀メッキ線とは全く別物なんですね。
ちなみにインシュレーターメーカーが言うように銀より導通率で劣る銅を外側にしたら、わざわざ導電率の低い銅を多くの信号が通ることになってしまい、表皮効果の意味がなくなってしまいますね。
そのインシュレーターメーカーが作っている、空気に晒したままの銅単線に布を被せただけの作りのケーブルでは銅の表皮がたちまち酸化してしまいます。
銅の酸化物は絶縁体と化しますから表面が参加した導体は表皮効果もなくなるため著しく導通率が悪化してしまいます。
尚、銀も銅と同じく酸化しますが、銅の酸化物が絶縁体となるのに対し、銀の酸化物は半導体となるため、導通特性には影響がないとは言えないものの、絶縁体と化す銅の酸化物のように導通率が著しく落ちることはありません。
アクセサリーメーカーにはこういう低次元なことを恥ずかしげもなく発信するところもあるんですね。
真面目にケーブル作りに取り組んでいるメーカーがこんなデタラメを言うメーカーのせいで同じ目で見られてしまうのは気の毒です。
これだけケーブルに関して素人でも言わないようなデタラメばかり言っているのを観てしまうと、講釈だらけのそのインシュレーターも実は大した素材や構造じゃないのでは?と疑わしくなってしまいますね。