あらたにKT170なる新型ビーム管が真空管輸入代理店、テクソルさんで扱いだしたそうです。
何とプレート損失85Wだそうです。
これらKT90 120 150と続いている新型ビーム管のオリジナル、KT88のプレート損失はこの通り40W程度だそうですから、ほぼ倍ですね。
うちでは無理させた動作にさせていないのでプッシュプルで40Wないし50W×2程度だったと思います。
プレートのより大型化、放熱の高効率設計から来ているようで、これだけのパワーに関わらず、プレートの温度はkt88より低いのだとか。
アンプに大きな駆動力、エンジントルクやパワーを要求する現代ハイエンドスピーカーを比較的安価に鳴らすには、こうしたビーム管のプッシュプルがどうしても必要のようです。
人気の直熱三極管300Bですと、シングルアンプでは自動車で言えば、軽自動車かせいぜいリッターカーの1000cc程度で、現代ハイエンドスピーカーで低音楽器の形になりませんよね。
300Bを片ch3本のモノラルアンプ。2台で935万円のOCTAVEの300JUBBLIEを持ってしても、ピエガのフラグシップの低域を制動出来ていませんでした。
知る限り唯一、余裕でトップエンドに近いハイエンドスピーカーのローエンドまで制動出来た直熱三極管のはフェーズメーションの試作段階の211パラシングルくらいです。
ただし、売価は700万円以上になるとか(笑)。
巨大な電源、段間〜出力トランスの圧倒的余裕から来る性能だけに、高コストは仕方なさそうです。
これがビーム管では100万円前後で現代ハイエンドスピーカーを鳴らせるだけに、KT170には大注目ですね。