愛用のソナス・ファベール/アマティ・トラディションにはウーハーが2つ付いていますが、1個は80Hz以下、もうひとつは250Hz以下という異なる帯域を受け持たせたスタガー駆動とされるものです。
ところでソナスのアマティ、下記のようなモデルチェンジを経て今日に至ります。ガルネリも同じ。
初代「アマティ・オマージュ」1998年 2個のウーハーは200Hz以下
2代目「アマティ・アニヴァーサリオ」2005年 2個とも350Hz以下
3代目「アマティ・フトゥーラ」2011年 スタガー駆動 80Hz・220Hz
今回の4代目「アマティ・トラデション」(2017年) 80Hz・250Hz
2代目までがソナス・ファベールの創業者フランコ・セルブリン。3代目からがその弟子パオロ・テッツォン。
ところで著名はオーディオ倶楽部。Wウーハーズの会長の著書
読みモノとしても楽しませていただいた。
会長はいずれもお使いのWウーハーのJBL4350、オリンパス、エベレストをチャンデバを使って、ウーハーはスタガー駆動か、クロス駆動とされているそうです。
2個のウーハーを上記のように使う帯域をズラすか、1個を100Hz以下、もう1個を100Hz以上。
著書の題名のとおり、暗い低音は好きじゃないからと。
とてもよくわかります。完全に特性の揃ったウーハー2個ならもしかしたら成功するかもしれませんが、世の中のパラレル駆動のWウーハーシステムは音が滲みます。
低音のフォーカスが弱まるというか、膨らむというか・・・
フランコ・セルブリンはクラシックメインだから暗めの低音も気にならなかったと思います。
フランコの弟子といっても、自らエレキベースを弾いて、JAZZ,ROCKまでシンパシーがあるパオロ・テッツォンは引き締まった、抜けの良い低音をこのスタガー駆動という方法で得たのだと思います。