東京に出てきて、ドラマーとしてスタート。
20歳前後にはもうレコーディング&マスタリングスタジオに出入りしていた。
小学生高学年で自作スピーカー、中学生の時の技術家庭でトランジスタープリメインアンプを組み立てていた。
電子技術と楽器の音の双方をわかるのはそうはいなかったから、いきなりレコーディングアシスタント重宝されたのだ。
上のSONYの最新スタジオモニターヘッドホンとこの須山補聴器のカスタムIEMイヤーモニターの音質は同じ。
いやジェネレックやMayerのモニタースピーカーだって同じ枠組みの音質ではなかろうか。
業務用機器は好き勝手が許される世界ではなく、モニター。
より高音だの、強い低音だのの音作りが許される世界ではない。
民生用から選ぶとなると、迷うことなく、こういう傾向で鳴らすので何か音質に迷うことはなかったし、マルチアンプ、チャンデバ時代も耳だけの調整しかしなかったが、後から測定するとフラットに収まっていた。
プロの音響ってそういうものだと思う。
枠の中での一定の幅の中の音楽作品を仕上げる個性。
ドイツ、トーマンのパワーアンプの音質もその枠のもの。
上記機器の音質が好みではないとすると、レコーディングからPAまでの現場の音とはかけ離れた世界を追っていることになるのだろう。