バイワイヤリング実行 | ニャンコの音楽とオーディオでまったりした日々

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オーディオは以下のとおりです。
https://ameblo.jp/tiromie/entry-12481502923.html

アコースティックリヴァイブ社石黒社長邸でのシングルワイヤーとバイワイヤリングでの実験で、その差異に驚いたのはレビューしたとおりです。

うちでも遅まきながら、実践する段階になりました。

バイワイヤリングは東芝の実用新案ですので、末尾にその出願内容を引用しておきます。

ケーブルは新規購入のMOGAMI 3104 1.5m×2バイワイヤリングタイプにアンプ側はY圧着プラグ、スピーカー側バナナプラグのいずれもVIABLUE T6s

購入先はArt Music。

いきなりハイエンドケーブル系はしっかり自宅で貸出試聴した上でないと踏み込めません。

迷ったら、モガミ。最終的に他のケーブルになったとしても無駄にはなりません。これがスタンダードの音質基準になりますから。
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当地ライブで水野正敏さんとのツインベースで平蔵が招致させていただいた爆風スランプのベース、江川ほーじんさんも高評価されています。

モガミは当地、長野県塩尻市にある会社です。
ケーブルの理論的分析もありますが難しい。

ただ安いものなので、オーディオ店の利益になるものではなく、流通ルートは限られるようですね。

プラグはなかなかしっかり作られていました。
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端末処理も見ておきましょう。
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問題ありませんね。
このくらいの太いケーブルに分厚い端子となると、半田ごては60W以上ないと熱が逃げてしまいますね。
手間賃も考えると、売価は適正と判断しました。

アンプ側のスピーカー端子は年末に中国製WBTタイプから交換したトップエンドの

FURUTECH (フルテック) FT-818 (R) ハイエンド・グレード スピーカーターミナル (ロジウム, アンプサイド, 2本1組)。


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お高いですが、それなりの良さがありますし壊れる部品でもありません。是非とも音質アップにお勧めします。
筐体は電導率の高い高純度銅にロジウムメッキ。

大概の端子は良くて、導電率は銅よりかなり劣る真鍮です。

Yラグならトルク管理のネジで一定のトルク圧で端子を締め続けます。締めていくと途中から空回り状態になって、適正トルクで止まります。

上にバナナプラグ端子が見えます。これがまた優秀で、入りにくかったり、ブカブカしたりということがなく、まさに咥え込む風です。こんな感触の端子は初めてです。

スピーカー側はバイアンプ、バイワイヤー端子から+、-どおしを結んでいるジャンパープレートを取り去って、バイワイヤ接続。
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+、-とも2色づつの線があります。これはどちらを高域側、低域側にしてもいいそうです。
一応左右スピーカーの繋ぐ色は揃えました。


ちなみにこのケーブルはArt Musicで1本1万5千円くらい。

でもこのVIABLUEという端子もペア6,600円。
バイワイヤだから1ケーブルに3ペア。これだけで19,800円にもなりますね。
それでいて一本15,000円。
きれいに端末処理されていて、工賃も入れたらこんな価格でしょうか。


試聴してみましょう。

これはすぐに違いがわかります。その前のシングルワイヤーはソナス・ファベール社創始者の故フランコ・セルブリンが作られたラボラトリウムのYterというパラジウムと銀の合金の単線ケーブルでした。2本で17万というハイエンド系です。シングルワイヤーで利用。

最近、オーディオチェックによく使っている長渕剛 ふざけるんじゃねえ!。

同じギターでも長渕が弾くアコースティック・ギターは長渕と同じフロントへ。エレキギターやドラム、ベースらは見えるように後に展開する様がよりはっきりしました。

音が前後、上下、スピーカー外にまで一気に広がる。 

なーんだ!この音源はそういう音場情報がたっぷり入ったソフトであることがわかりました。 

声の実在感、弦楽器の質感、ドラムの立ち上がりらがこれが本来だろうという音出です。

これでいいじゃないかとも思う平蔵の耳は安上がり?

一体、スピーカーケーブルをハイエンドのものにしたらどうなるのだろうか?

ワイヤーワールドのモデルチェンジに伴う旧モデルの安売りに惹かれたけど、意見もいただけなかったし、縁がなかったものとして諦めよう。


1、バイワイヤーは東芝の実用新案
バイワイヤリング方式のルーツは1976年に東芝社が出願した実用新案にあります。(実用新案公報 昭58-11111 スピーカー装置  東京芝浦電気株式会社 S53年6月24日出願)
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従来のスピーカーシステム(ボックス)は上の「第1図」のように、低音用スピーカー(ウーハー)と高音用スピーカー(ツイーター)とネットワーク回路で構成され、1つの入力端子へスピーカーケーブルを接続するものです。

この場合、ウーハーは充実した低音を出すために大きな振幅をしなければなりませんが、スピーカーユニットのムービングコイルが大きな振幅で動くことになります。

このムービングコイルは強力な磁界の中で動くので音楽信号で動いた反動でコイルに逆起電力が発生します。

この逆起電力はネットワーク回路がツイーター側のフィルター回路と繋がっている為にツイーターに影響を及ぼし、解像度の低下などの悪影響をもたらします。

そこでこの実用新案では、下図のとおり、スピーカーボックス内のネットワーク回路を分離して、 低音用と高音用のスピーカー端子を取り付け、それぞれをスピーカーケーブルでアンプと 結線する方法を提案しました。

パワーアンプの出力インピーダンスはダンピングファクターを良くする目的で低インピーダンスで出来ているので、この逆起電力は消滅します。

よって、ツイーターにはこの逆起電力の影響が及ばなくなり、解像度の低下などは起こらないことになります。

この考えはその後多くのスピーカーシステムのメーカーに受け入れられ、今ではバイワイヤリング対応の2セットのスピーカー端子を持ったスピーカーシステムが多く販売されるように成りました。
以上